「アドバイス」と日本語でも言いますが、英語では “advice” と “advise” のどちらかで悩んだことはありませんか?
実はこれは、どちらともちゃんと存在する英単語なのですが、ネイティブも含めて結構よく間違えるんです。
そこで今回は “advice” と “advise” のそれぞれの意味と違い、そしてネイティブがよく使うフレーズをお届けしたいと思います!
“advice” の意味とは?
“c” の “advice” は「助言」「忠告」「アドバイス」などを意味する名詞です。
日本語の「アドバイス」は ‘ア’ を強く読みますが、英語では /ədˈvaɪs/ のように ‘ヴァ’ にアクセントがあることに注意してくださいね。
- I need your advice.
あなたのアドバイスが必要です - I need some advice on which laptop to get.
どのノートパソコンを買うかアドバイスが必要です - She gave me some good advice.
彼女はいい助言をくれた - I got a lot of advice from my friends.
友人からたくさんアドバイスをもらいました - Can I ask your advice about something?
ちょっとアドバイスをもらえるかな? - I should’ve listened to Dad’s advice.
父親の忠告を聞くべきだった
“advice” は数えられない名詞なので、”an advice” や “some advices”、”a lot of advices” とは言わないので注意してくださいね。
また、”advice” には上の意味以外に、ビジネスでは「通知書」という意味でもよく使われます。この場合は数えられます。
- a payment advice:支払通知書
- a remittance advice:送金通知書
“advise” の意味とは?
“s” の “advise” は「忠告する、助言する、アドバイスする」という意味の動詞です。
動詞の “advise” の発音は /ədˈvaɪz/ なので、これもアクセントの位置が ‘ヴァ’ に来ます。そして、もう一つ注意点があります。それは「アドヴァイズ」と濁ることです。
名詞の “advice”「アドヴァイス」と混乱しやすいので気をつけてくださいね。
- I advised him to go home and get some sleep.
家に帰って少し寝るように彼にアドバイスした - My doctor advised that I should reduce my weight.
医者は体重を減らすようにと私にアドバイスした - He advised me what to do.
彼は私に何をすべきかアドバイスした
また「助言する」以外にも、ちょっとフォーマルに “give information” というニュアンスで「伝える、知らせる」を表すときにも使われます。
「アドバイスする」という訳がしっくりこない場合は、大抵これです。
- Please advise us of any changes to your contact details.
連絡先に変更があればお知らせください - I was advised that it would cost me $500 to have it fixed.
修理に500ドルかかると知らされました
“Please be advised” の意味とは?
ビジネスレターやフォーマルな文書で目にする “advise” を使ったフレーズに、
Please be advised (that) 〜
があります。これは「〜ということをご承知おきください」といったニュアンスで使われます。
なぜそんな意味になるのかと言うと、”advise” は「知らせる、伝える」という意味でも使われると先ほど紹介しましたよね。
なので、”Please be advised that 〜” は直訳すると「〜ということを知らせられてください」となります。でも日本語ではそんなふうに言わないですよね。
回りくどい言い方をシンプルにすると「〜ということをお知らせします、通知します(ので知っておいてください)」ということになります。
- Please be advised that the schedule is subject to change.
スケジュールは変更になる可能性があることをご承知おきください - Please be advised that our office hours for the holiday season will be as follows;
クリスマスシーズンの営業時間は以下の通りです。ご承知おきください
のような感じですね。かたい表現なので普段の会話では使われません。
“Please advise.” もよく見かける
動詞の “advise” は「〜にアドバイスする、〜に知らせる」なので<誰に>が後ろに来るのが基本です。
ただ、メールの最後に、
Please advise.
のように使われているのも主に仕事関連のメールでよく目にします。
これはメールの本文の中に相手への質問が書かれている時や、相手の意見が欲しい場合にメールを締めくくるフレーズで、返事を促すニュアンスになります。
混乱しやすい紛らわしい表現
今回は “advice” と “advise” の違いをお届けしましたが、小さな違いが大きな違いになることもあります。
以下のコラムではちょっとした【違い】を紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください!
■「天気」は “weather”?それとも “whether”?スペルが似ていて紛らわしい単語をたくさん紹介!
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