英語の「カーブ」のスペルは5種類!curve, kerb, curb, carve, carb の違い

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今回は私自身も時々よく分からなくなる単語を取り上げてみたいと思います。

それは「カーブ」という単語なのですが、何がそんなにややこしいのかと言うと、カタカナ読みで「カーブ」と読めてしまう英単語はスペリング違いで5つもあるんです!

  1. curve
  2. kerb
  3. curb
  4. carve
  5. carb

「そこのカーブは見通しが悪いから気をつけてね」の「カーブ」は一体どれなのでしょうか?

綴りが似ている5つの「カーブ」それぞれの意味をまとめました!

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① まずは定番の「カーブ」:curve

1つ目は、冒頭にも出てきた「そこのカーブは危険です」や「そこのカーブに沿ってまっすぐ進んで」の「カーブ」です。

カタカナで書くと「カーブ」ですが、スペリングは “curve“、発音はイギリス英語で /kɜːv/、アメリカ英語で /kɝːv/ です。

「曲線」「カーブ」や「曲がる」という意味ですが、英語でいざ説明して下さいと言われると難しい感じがするので、英英辞書の定義も合わせて見てみましょう。

[名詞] a line or surface that bends gradually; a smooth bend
[動詞] to move or make something move in the shape of a curve; to be in the shape of a curve

Oxford Advanced Learner’s Dictionary

“bend(曲がる、曲げる)” と “gradually(だんだんと)” がポイントですね。

この「カーブ」の意味は皆さんすでにご存じだと思うので、スペリングの “curve” と発音をしっかり覚えておきたいですね。

②と③ 道端にある「カーブ」:kerb、curb

イギリス英語では “kerb“、アメリカ英語では “curb” と綴られるこの単語。これらは誰もが知っている、ある「物」なのですが、何だか分かりますか?

私は日本にいた時には知らなかったのですが、ニュージーランドで生活するようになってからは普段の生活ででちょくちょく出てきました。

これを英語で説明すると、英英辞書にはこう書かれています↓

the edge of the raised path at the side of a road, usually made of long pieces of stone

Oxford Advanced Learner’s Dictionary

何となく分かりましたか?これは「縁石」という意味なんです。下の写真の一段高い歩道の端っこが “kerb” です↓

kerb

©日刊英語ライフ

発音はスペリングの違いに関係なく、イギリス英語で /kɜːb/、アメリカ英語で /kɝːb/ です。道の「カーブ(curve)」の発音と最後の v/b が違うだけですね。

ニュージーランドではゴミ回収のスケジュールに合わせて、地方自治体から、

  • Rubbish should be on the kerb by 7.30
    ゴミは縁石のところに7時半までに出すこと

などと指示があります。他にも、警察官から、

  • Park your car closer to the kerb.
    もっと縁石に寄せて停めなさい

と注意されたことがあります…。

④ 肉や木などを「カーブ」する:carve

次の「カーブ」は日本語で「カービングナイフ」と言えば何となくイメージできるかもしれません。

「カービングナイフ(carving knife)」とは、調理した塊のお肉を切り分ける用の長いナイフや、木・野菜などを彫刻するためのナイフのことです。

つまり “carve” とは「彫る」「彫刻する」「(調理した肉を)切り分ける」という意味です。

発音はイギリス英語で /kɑːv/、アメリカ英語で /kɑːrv/ となります。母音の /ɑː/ を正しく発音するのがポイントですね。

木や石などを「彫る」も英語では “carve” なので、下の写真みたいにハロウィーンのカボチャを彫るのも、”carve a pumpkin” や “pumpkin carving” みたいに “carve” が使われますよ。

⑤ 炭水化物の「カーブ」:carb

最後は、”carb” と書く「カーブ」です。

これは「炭水化物(carbohydrate)」のインフォーマルな言い方で、口語でよく使われます。発音はイギリス英語で /kɑːb/、アメリカ英語で /kɑːrb/ です。

パン・お米・パスタ・芋などの炭水化物を多く含む食べ物も “carbs” と呼ぶことが多いので、こちらも合わせて覚えておくといいかもしれませんね。

  • I’ve been told to cut carbs.
    炭水化物を減らすように言われてるんだ

以前「カーボフ(carbOFF)」という低糖質のパスタのTVCMがありましたが、この “carb” ですね。英語では「低糖質の○○」を “low-carb ○○” と言うことが多いです。

  • I’m on a low-carb diet.
    糖質制限ダイエットをしています

スペリングごと覚えたい

今回紹介した5つの「カーブ」はカタカナ読みで覚えていると、いざ使う時に「あれ?v だっけ? b だっけ?」もしくは「u?それとも a?」と分からなくなってしまいます。

正しいスペリングが分からないと、言い分けることはできません。

会話では文脈で何となく分かってもらえることもあると思いますが、”v” と “b” を間違えると一気に伝わりにくくなるので、声に出しながらスペリングもしっかり覚えておきたいですね。

【まとめ】curve, kerb, curb, carve, carb の違い

意味とスペリング・発音の違いをまとめると、こんな感じです。発音はリンク先の英英辞書で確認して練習してみて下さいね。

  • カーブ:curve /kɜːv/ /kɝːv/
  • 縁石:kerb/curb /kɜːb/ /kɝːb/
  • 彫る:carve /kɑːv/ /kɑːrv/
  • 炭水化物:carb /kɑːb/ /kɑːrb/

■「クラッシュ」もスペリング違いで3つの英単語があります↓

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