英語の「カーブ」はちょっとややこしい

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今回は私自身も時々よく分からなくなる単語を取り上げてみたいと思います。

それは「カーブ」という単語なのですが、何がそんなにややこしいんでしょうか?

「カーブ」と言えば『そこのカーブは見通しが悪いから気をつけてね』などの「カーブ」をイメージすることが多いと思いますが、英語にはスペルが似ていて意味の違う「カーブ」が4つもあるんです。

この記事の目次

①まずは定番の「カーブ」:curve

1つ目は、冒頭にも出てきた「そこのカーブは危険です」や「そこのカーブに沿ってまっすぐ進んで」の「カーブ」です。

カタカナで書くと「カーブ」ですが、アルファベットで書くと “curve“、発音は /kəːv/ です。

「曲線」や「曲げる・曲がる」という意味ですが、英語でいざ説明して下さいと言われると難しい感じがするので、英英辞書の定義も合わせて見てみましょう。

[名詞] a line or surface that bends gradually; a smooth bend
[動詞] to move or make something move in the shape of a curve; to be in the shape of a curve
(オックスフォード現代英英辞典)

ということだそうです。”bend(曲がる、曲げる)” と “gradually(だんだんと)” がポイントですね。

この「カーブ」の意味は皆さんすでにご存じだと思うので、スペリングの “curve” をしっかり覚えておきたいですね。

②道端にある「カーブ」:kerb、curb

イギリス英語では “kerb“、アメリカ英語では “curb” と綴られるこの単語。これらは誰もが知っているある「物」なのですが、何だか分かりますか?

私は日本にいた時には知らなかったのですが、ニュージーランドで生活するようになってからは普段の生活ででちょくちょく出てきます。

これを英語で説明すると、英英辞書にはこう書かれています↓

the edge of the raised path at the side of a road, usually made of long pieces of stone
(オックスフォード現代英英辞典)

何となく分かりましたか?これは「縁石」のことで、発音は /kəːb/ です。

↓一段高い歩道の端っこが “kerb” です。
kerb
©nzlife.net

私の住むニュージーランドではゴミ回収のスケジュールに合わせて、地方自治体から、

  • Rubbish should be on the kerb by 7.30
    ゴミは縁石のところに7時半までに出すこと

などと指示があります。他にも、警察官から、

  • Park your car closer to the kerb.
    もっと縁石に寄せて停めなさい

と注意されたことがあります(笑)

③お肉や木などを「カーブ」する:carve

最後の「カーブ」は日本語で「カービングナイフ」と言えば何となくイメージできるかもしれません。

「カービングナイフ(carving knife)」とは、調理した塊のお肉を切り分ける用の長いナイフや、野菜などに彫刻をするためのナイフのことです。

つまり “carve” とは「彫る」「刻む」「(調理した肉を)切り分ける」という意味で、この発音は /kɑːv/ となります。

木や石などを彫る(ほる)のも英語では “carve” なので、下の写真みたいにハロウィーンのカボチャを彫るのも、”carve a pumpkin” や “pumpkin carving” みたいに “carve” が使われますよ。

④炭水化物の「カーブ」:carb

最後は、”carb” と書く「カーブ」です。

これは「炭水化物(carbohydrate)」のインフォーマルな言い方で、口語でよく使われます。発音は /kɑːb/ になります。

パン・お米・パスタ・芋などの炭水化物を多く含む食べ物も “carbs” と呼ぶことが多いので、こちらも合わせて覚えておくといいかもしれませんね。

  • I’ve been told to cut carbs.
    炭水化物を減らすように言われてるんだ

日本では「カーボフ(carbOFF)」という低糖質のパスタのTVCMが以前ありましたが、この “carb” ですね。英語では「低糖質の○○」を “low-carb ○○” と言うことが多いです。

  • I’m on a low-carb diet.
    糖質制限ダイエットをしています

スペリングごと覚えたい

今回紹介した4つの「カーブ」はカタカナ読みで覚えていると、いざ使う時に「あれ?”v” だっけ? “b” だっけ?」や「”u”?それとも “a”?」と分からなくなってしまいます。

正しいスペリングが分からないと言い分けることができません。

文脈で何となく分かってもらえることもあるかもしれませんが、”v” と “b” を間違えると一気に伝わりにくくなるので、声に出しながらスペリングもしっかり覚えておきたいですね。

発音が気になる方はリンク先の英英辞書で確認してみて下さい。

■「ラック」も英語にすると4種類、「クラッシュ」も3つの英単語があります↓


■こちらのコラムでも音が似ていて間違えやすい単語を紹介しています↓

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