男女の違いを表すのに “man/woman” 以外に、”male/female” という表現がありますよね。
私が初めてこの “male/female” という表記に出会ったのは自分のパスポートの性別欄に書かれた「F」の文字を見たときだったのですが、最初は「何だコレ?」と思った記憶があります。
“Woman” の「W」なら分かるものの、当時 “female” という単語を知らなかった私は「F」の意味がさっぱり分かりませんでした。
今回はそんな “male/female” の意味と使い方、そして “man/woman” との違いを取り上げてみたいと思います。
“male/female” の意味とは?
“male” と “female” は名詞としても使えますが、形容詞として使われるのが特徴です。
英英辞書では、こんなふうに定義されています↓
【 male】belonging to the sex that does not give birth to babies; connected with this sex
【 female】being a woman or a girl. Of the sex that can lay eggs or give birth to babies
(オックスフォード現代英英辞典)
ちょっと複雑ですが、簡単に言うと「男性の、女性の」を表す形容詞です。
赤ちゃんから年配の方まで、年齢に関係なく使われる単語で、人間だけではなく動物や植物の「オスの、メスの」を表す場合にも使われます。
つまり、生物学的な分類としての「性別(sex)」を表すときに登場するのが、”male/female” なんですね。
“male/female” の使い方
では、実際にどんなふうに “male” と “female” が使われるのかを少し挙げてみましょう。
- 男性の看護師:male nurse*
- 女医:female doctor*
- 女児:female child
- オス猫:male cat
- メスの子パンダ:female panda cub
- 雌株:female plant
- A male chicken is called a rooster.
オスのニワトリは ‘rooster’ と呼ばれる - Most kindergarten teachers are female.
幼稚園の先生のほとんどは女性だ
みたいな感じですね。*”nurse” や “doctor” は性別関係なく使う単語ですが、敢えて性別を明らかにする必要がある場合には上のように言うことがあります。
“man/woman” は「(成人した)男、女」を表す名詞なので、基本的には「男性の、女性の」のような形容詞としては使えません。そこで登場するのが “male/female” なんですね。
名詞の “male/female” とは?
名詞の「男性、女性」「オス、メス」という意味もある “male” と “female”。
例えば、こんなふうに使われます↓
- Two males and a female were arrested for smuggling drugs into the country.
男性2名と女性1名が麻薬の密輸で逮捕された - Females live longer than males in most species.
たいていの種でメスはオスよりも長生きする
ただ、名詞の “male/female” は性別にフォーカスした生物学的・統計的なことや、事件のニュースのような場合以外にはほとんど使われません。
特定の人・個人を表す場合には “man/woman” を使うのが一般的です。
- I saw a man sitting on the bench.
そのベンチに1人の男性が座っているのを見た
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