今回のテーマは、ズバリ「洋書」です。
読者の皆さんの中にも洋書を読んでいる方はいらっしゃると思いますが、読んでみたいと思いながらも、なかなか手が出せないでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「英語で読むことの重要性」というコラムでも紹介しましたが、英語で何かを読めるようになると、世界がグンと広がります。
誰だって最初からいきなりスラスラとは読めません。
それでも、たくさん読むことで誰でも必ず読めるようになります。
ただ、それにはちょっとしたポイントがあるんです。
そこで今回は、本選びのコツと最後まで飽きずに読める、おススメの1冊を紹介します。
ポイント1:興味のある本を選ぶ
洋書選びで最も大切なのは、読んでみたい!と思う本を選ぶことです。
これが全てだと言ってもいいほど重要なポイントです。
特に興味は無いけど、なんとなく人気みたいだから…という理由で選んでしまうと、絶対に途中で読まなくなります。
私も昔、たまたま入った本屋さんでセールをしていたので、何となく1冊買ったことがあるのですが、2ページしか読まずに本棚の肥やしになってしまいました…
買っただけで満足せずに「読みたい」と思う内容であること、これがめちゃくちゃ大切です。
ポイント2:最初は簡単な本からスタート
自分の英語レベルに合った本選びってなかなかか難しいですよね。
読みたい!と思う本があっても、英語が難しすぎて読めない…ということがあると思います。
洋書に慣れるまでは、極端に言えば、ちょっと簡単すぎるかなと感じるぐらいの本が理想です。
最初から無理をして難しい本を読むと、必ず挫折します。
簡単な英語でも、まずは「1冊読み切って達成感を味わう」ことってすごく大切です。
自分の英語レベルにあった本の選び方は後ほど紹介します!
ポイント3:読み方にもコツがある
そして、本選びだけではなく、読み方にもコツがあるんです。
それは英語の語順で文章を頭の中にイメージしながら読み進めていくこと。
これは、頭の中で文章をいちいち日本語に変換しない訓練をするためです。
例えば “I went to the library yesterday” という文章があったら「私は昨日、図書館に行きました」のように日本語の語順で訳しながら読むのではなく「Iはwentした、libraryに、yesterday」と、さらっとイメージすることが大事なんです。
そして、知らない単語があってもいちいち辞書を引かないで、まずは推測して読んでみましょう。
だから初めは簡単な本がいいんですね。知らない単語だらけだと、途中でストーリーが追えなくなりますから。
知らない単語を推測しながら読むクセがついてきたら、自分の英語レベルよりも少し上の本に挑戦してみましょう。
自分のレベルに合わせた本選び
先ほどもちらっと紹介しましたが、自分の英語レベルにあった本を見つけるのって結構難しいですよね。
そこでまずは、本の英語レベルがパッと見て分かる洋書シリーズを紹介したいと思います。
Graded Readers
皆さん、Graded Readersというのを耳にしたことはありますか?
“grade(等級・段階に分ける)” という名の通り、本の中で使われている語彙や文法の難しさでレベル分けしたシリーズの本のことなのですが、これが自分のレベルにあった洋書探しに最適なんです。
いくつかの出版社から出ていて、代表的なものでは、
- Penguin Readers(Pearson’s Graded Readers)
- Macmillan Graded Readers
- Cambridge English Readers
- Oxford Bookworms
- ラダーシリーズ
などがあります。
自分がどのレベルなのかは、それぞれの出版社のページに目安が書いてあったりレベルチェックテストがあったりします。
1冊読み終えたら同じレベルでもう1つ読んでみたり、もしくは1つ上のレベルに挑戦したりして、段階的にレベルを上げていくことができますよ。
どんな本があるのかと言うと、それぞれの出版社によって違いますが世界の名作と言われるものから、映画、著名人の伝記など色んなジャンルがあります。
おすすめの1冊 Holes(ホールズ)
簡単な英語でも、ストーリーが面白くないと途中で飽きてしまいますよね。
そこで、日刊英語ライフがおススメするのが『Holes』です。
洋書入門編の名作と言われているこの作品。
無罪の罪で更生施設に入れられてしまった主人公をめぐるお話で、詳しいストーリーは敢えて書きませんが、話の展開と伏線の張り方が読む人を飽きさせず、グングン引き込まれます。
この辺はAmazonのレビューでも大絶賛されているので見てみて下さい。
読みやすい英語で書かれているので、これから洋書を読み始める人にピッタリで、英語の基礎がだいたい分かっている人は「読める!」という感覚が味わえると思いますよ。
kindle版もあるので、手軽に始められるのが嬉しいですね。
英語で読む練習にも
冒頭でも紹介しましたが「英語で読める」ことって結構大事です。
今の世の中、ネットで検索したら何でも分かる気がしてしまいますが、実は日本語になっていない情報ってたくさんあるんです(もちろんその逆もありますが)。
そのためにもまとまった英語を読む練習って大切だなと思います。
英語で読む練習として、読んでみたいと思う洋書をまずは1冊探してみませんか?
■こちらのコラムでも英語で読むことについて紹介しています↓
■日刊英語ライフでは、英語で英語を勉強することも強力にオススメしています↓