英語を勉強していて、こんな壁にぶつかったことはありませんか?
- 何から学べばいいかわからない
- 英語の上達を感じられていない
- 学習へのモチベーションが下がっている
- 壁にぶつかっている
- 挫折してしまった
今回紹介する「英語学習のつまずき 50の処方箋」はこんな英語学習の悩みを解決してくれる1冊です。ちなみにKindle Unlimitedでは無料でも読むことができるのでKindle Unlimitedに加入している方は、とりあえずダウンロードして読んでみてもいいと思います。
「50種類の英語病」からタイプごとの対処方法を教えてくれる
「英語学習のつまずき 50の処方箋」は「英語学習のモチベーションが上がらない」など英語を勉強していて陥りやすい悩みに名前を付つけて、その英語の悩み(英語病と呼んでいます)を全部で50個も紹介しています。
英語病ごとにイラストとともに「概要」や「典型的な症状」「治療のための解説」「処方箋」が3-6ページにまとまっているので気楽に読める「英語系の読み物」といった感じです。
誤解がないように書いておくと真剣に「英語力を伸ばしたいのに英語が伸びない」と悩んでいる人が、藁をも掴む思いで読む本ではありません。もっと軽い気持ちで「英語学習者の悩みあるある」を「わかるわかる」とちょっと笑いながら読む、そんな本です。
英語病セルフ診断チャートをやってみて
他人のことはわかるのに自分のこととなると全然わからなかったりしますよね。
英語の勉強も同じで自分が英語学習においてどこでつまずいているのか、意外とわからないことがあります。そんなときは、各章ごとに用意されている「英語病セルフ診断チャート」をやってみると面白いです。
50もある英語病のなかから自分がどれに当てはまるかわかるか教えてくれます。例えばこんな質問があります。
- 英語は身に付けたいがやる気が出ない
- 自分にぴったりの理想的な学習法を探している
- 英語は暗記科目であり、苦手意識がある
- 英単語がなかなか覚えられない
- 発言が一言二言ですぐに終わってしまう
- 日本語に訳さないと安心できない
- 「聞き流し」てしまっていることが多い
どの質問を耳が痛いものばかりです。
質問に答えていくと「あなたはこの病気かも」とまったく自覚症状がない英語病を教えてくれることも。
50の英語病を紹介
本著「英語学習のつまずき 50の処方箋」の中では50の英語病が紹介されていると書きましたが、例えば以下のようなものたちがあります。
- デイドリーマー病
- エゴイヤ病
- 訳(ヤク)依存症
- 直訳スピーキング病
- 悪銭湯イイ!加減病(アクセントいい加減病)
- 偏食ラーニング病
- 知識肥満症
- 試験テクニック病
どれも独特のセンスで英語学習者が陥りやすい悩みを病名にしていますよね。笑ってしまうものばかりです。
中には「アクセントいい加減」を「悪銭湯イイ!加減」という謎のネーミングもあります。
せっかくなので50ある処方箋の中から上でも紹介した英語病を5個だけ「病名」と「概要」「典型的な症状」を紹介します。英語を勉強している人なら思わず「わかるわかる」と言いたくなるような症状ばかりです。
01:デイドリーマー病
概要
英語の教材や学習法、上達度合いなどに関して、理想を夢見すぎる傾向があり、実際の学習が進まない英語病
典型的な症状
- 自分にピッタリの先生や学習法を探している
- 英語がペラペラに話せるようになりたい
- 英語をマスターできる夢の教材を求めている
- ネイティブスピーカーのように英語ができるようになりたい
02:エゴイヤ病
<概要>
英語への苦手意識や嫌いという思いがあるために、「やる気不全」を起こしてしまう英語病
<典型的な症状>
- 英語学習に対するやる気が出ない/続かない
- 英語は楽に短期間で身に付けたい
- 忙しいことを理由に英語学習を後回しにしてしまう
- 英語が必要なので、歯を食いしばり頑張って勉強している
03:訳(ヤク)依存症
<概要>
英文をいちいち日本語に訳さないと落ち着かなかったり、自然な日本語訳を求めてしまったりする英語病
<典型的な症状>
- 普段から英語の全文を日本語に訳している
- 「日本語に訳せること=理解」だと思っている
- 自然な / 正しい日本語訳をつい求めてしまう
- きちんとした日本語に訳さないと落ち着かない
04:直訳スピーキング病
<概要>
頭に浮かんだ日本語を英語に直訳してしゃべろうとするため、うまく変換できず、言葉に詰まりやすい英語病
<典型的な症状>
- 「彼は頑固だ」と言いたいときに「He is ….」で詰まってしまう
- 会話中、簡単な英単語が思い出せないときに焦る
- ネイティブの表現を見て「こんなに簡単でいいんだ」と思うことがよくある
- 英語を理解するとき、いつも日本語に訳している
05:悪銭湯イイ!加減病(アクセントいい加減病)
<概要>
英単語の強弱アクセントに対して無頓着な英語病
<典型的な症状>
- 強弱のアクセントをあまり考えたことがない
- 15 fifteen と言ったら 50 fifty と間違えられた
- デザート dessert と砂漠 desert を区別して発音できない
- 写真家 photographer とバニラ vanilla のアクセント位置を知らない
まとめ:英語学習につまずきを感じたときにピッタリの読み物
最後にまとめていきます。
「英語学習のつまずき 50の処方箋」は英語ではなく、英語学習者が陥りがちな悩み、スランプから抜け出す方法を面白おかしく紹介した「読み物」です。
冒頭でも触れましたが、「英語が伸びない」と真剣に悩んでいる人が真面目なアドバイスをもらう本と言うよりも、「英語学習者の悩みあるある」を「あるある」と楽しむ本です。Amazonのレビューを見ているとその辺を勘違いして購入してがっかりしている人がいたので、その辺の理解はあったほうがいいようです。
英語勉強の息抜きとして読んだり、いろいろな英語病を知って「こんなところでつまずく人もいるんだな」という発見、中には「自分は陥らなかった」という優越感に浸るのも有りです。
あとは周りに英語を勉強している人がいたら、その人を勝手に診断して「○○さんは完全に訳(ヤク)依存症だわ」とニヤニヤしたり、仲がいい人同士でお互いを診断するのもいいですね。
著者の方も「本書の使い方」で書いていますが、最初から最後までキッチリ読むと必要はありません。興味がある英語病だけピックアップしてサクッと読んでみましょう。
オススメ度
最後に今回紹介した「英語学習のつまずき 50の処方箋」の英語レベルごとのオススメ度と「読んで面白い」「英語力アップに期待」でオススメ度を紹介します。
- 英語初心者:
- 英語中級者:
- 英語上級者:
- 読んで単純に面白い:
- 英語力アップに期待: 英語初心者なら