“fingers crossed” という表現を耳にしたことはありますか?
字の通り「指をクロスさせる」という意味なのですが、これってどんなシチュエーションで使うのでしょうか?
今回は “fingers crossed” の意味と使い方、そして私が個人的にとってもよく目にする使い方も合わせて紹介します!
“fingers crossed” の意味とは?
下の写真ようなジェスチャーを見たことはないですか?
人差し指と中指をクロスさせるのが “fingers crossed” です。絵文字にもある「🤞」コレですね。
これは、何かが「起こって欲しい!」という願いを込めてするジェスチャーです。
そして、このジェスチャーをしなくても、
- keep one’s fingers crossed
で「(幸運や成功)が起こって欲しいと願う」という意味のイディオムになります。「指をクロスさせておく→幸運を願っておく」というニュアンスです。
“one’s” の部分は誰が願うかで変わるので、自分が願うなら “keep my fingers crossed”、相手が願うなら “keep your fingers crossed” になりますよ。
“keep one’s fingers crossed” の使い方
実際の会話での使い方を見てみましょう。
例えば、友達から「明日就職の面接なんだ」と聞いたら「うまくいきますように」とか「頑張ってね」と言いませんか?そんな場合に、
- I have a job interview tomorrow. −Oh, I’ll keep my fingers crossed for you.
みたいに言えるんです。「うまくいくように祈ってるよ」ということですね。”keep” を “have” に変えて “I’ll have my fingers crossed” とも言います。
逆に、自分が面接を受ける側で、友達に「私が面接に受かるように祈っててね」と言いたい場合には、
- Keep your fingers crossed that I get the job.
と、”keep your fingers” に変えればOKです。
“Fingers crossed 〜” もとてもよく使う
最後は、私が個人的にメールでとってもよく目にする “fingers crossed” の使い方を紹介します。
上で紹介したのは「私が祈ってます」「あなたが祈ってね」という表現でしたが「〜するように祈ろう(願おう)、〜しますように」を表す時にも使えるんです。
これは “Let’s keep our fingers crossed” とも言えるのですが、もう少しくだけた “Fingers crossed” だけでもとてもよく使われます。
例えば、翌日に何か楽しみな野外イベントが控えているとしましょう。そんな時に「明日雨が降りませんように(晴れますように)!」と一緒にイベントに参加する友達と思いを共有したい場合は、
- I hope it doesn’t rain tomorrow. −Fingers crossed!
「明日雨が降りませんように」「そうなるよう願おう!」 - Fingers crossed it doesn’t rain tomorrow.
明日雨が降らないように願おう - Fingers crossed the weather stays nice.
天気がこのまま良いように願おう
みたいに言えるんです。これは成功や幸運を祈るというよりは、単純に「〜であるよう強く願う、〜でありますように」といったニュアンスです。
例えば先日、うちの子が少しだけ咳をしていたので、コロナの抗原検査は陰性だったものの、念のため学校を休ませました。その時に先生に欠席連絡のメールを送ると、返事に、
- Fingers crossed it is just a cold.
と書かれていました。「ただの風邪でありますように」みたいな感じですね。
この “Fingers crossed” は、後ろに「for+名詞」をくっつける形もよく目にしますよ。
- Fingers crossed for a sunny day.
晴れますように - Fingers crossed for fine weather on Saturday.
土曜日、お天気に恵まれますように
日常生活でも使う場面がちょくちょくあるので「〜でありますように!」と強く願うことがあったら、ぜひ使ってみて下さいね。
■「天気がもつ」を英語で言うと?