「分かる」を表す英単語ってどんなものを思い浮かべますか?
まずは、最もメジャーな “understand” を思い付く人が多いかもしれません。でも、英語にはそれ以外にもたくさんの「分かる」という表現があるんです。
今回は “tell” を使った、日常生活でとってもよく登場する「分かる」の表現を紹介したいと思います!
“tell” の「分かる」は「見て分かる」
“tell” と言えば、誰でも知っている単語ですよね。
でも、”tell me” や “tell you” のような「伝える」「教える」「話す」の意味だけで使っていませんか?
実は “tell” は、”can” や “can’t” と一緒に使って「分かる」という意味で使われることもとっても多いんです。
例えば、よく似たものが2つあったとして、その2つの「違いが分かる?」「違いが分からない」と言うようなシチュエーション。そんな場合はたいてい、
- Can you tell the difference?
- I can’t tell the difference.
が使われます。”Can you understand the difference?” とは言いません。その理由は、”tell” と “understand” の意味の違いです。
“understand” は「(頭で)理解する」という意味なのに対して、”tell” は「見て分かる」という「分かる」を表すんです。それを英英辞典ではこう表現しています↓
to be able to see how one person or thing is different from another
(ロングマン現代英英辞典)
“be able to see” とハッキリ書いてありますよね。なので「目で見て他との違いが分かる/分からない」を表す場合には “can tell” と “can’t tell” がとてもよく使われるんです。
娘の友達に双子の女の子がいるのですが、めちゃくちゃそっくりすぎて、先生が、
- It’s hard to tell.
違いを見分けるのが難しい
と言っていました(笑)
“tell” には「識別できる」という意味も
オックスフォード現代英英辞典をひいてみると、こうも書いてあります↓
to know, see or judge something correctly
そして、分かりやすいこんな例文が引用されています。
- That’s not an original.(それは原本じゃないよ)
– How can you tell?(なんで分かるの?)
また、ロングマン現代英英辞典には、こんな定義も載っています。
to know something or be able to recognize something because of certain signs that show this
何かを見たり感じ取ったりして「分かる、識別できる」というニュアンスですね。なので、上の例文のように、
- How can you tell?
なんでそうだと分かるの? - I can tell.
そうだと分かるわ
というフレーズでよく使われるんです。使い慣れるまでは “tell” の後ろに何も来ないのがちょっと気持ち悪いかもしれませんが、この “tell” の使い方は会話でとってもよく出てくるので、覚えておくと役に立ちます!
また、”I can tell” の後ろに文章をもってくると「〜ということが分かる」という表現が作れます。
- I can tell (that) he’s lying.
彼が嘘をついているのが分かる - I could tell (that) she wasn’t happy.
彼女がハッピーではないのが分かった
みたいな感じですね。
“see” や “get”、”make sense” で表す「分かる」
最後に、他の「分かる」を表すフレーズもサラッと紹介しておきましょう。
●”see” で表す「分かる」
“see” は以前にも紹介しましたが、
- I see.
なるほど(分かります) - I see what you mean.
おっしゃっている意味は分かります - (Do you) see what I mean?
言ってる意味が分かる?分かるよね?
などのフレーズでお馴染みですよね。”I see” は何かを理解した時に発するセリフで、”I see what you mean.” は「あなたが言いたいことは分かります」というニュアンスで使われます。
●”get” で表す「分かる」
“get” も “understand” の意味で、相手が言ったことを受けて、
- I don’t get it.
分からない - I got it.
分かりました
と、カジュアルに言う「分かる」を表す場合によく使われます。
●”make sense” で表す「分かる」
“make sense” は話のつじつまが合っていて「分かる」を表します。なので、相槌として「なるほど」と言いたい時に使われることも多いですよ。
どうやって使うのか忘れた方や、詳しい解説はこちらからどうぞ↓
今回紹介した “tell” を含め、日常会話では本当に様々な「分かる」の表現が登場するので、それぞれの違いをしっかり理解して使い分けて下さいね!
復習はこちらからどうぞ
「分かる」を表す様々な表現は、以下のコラムで紹介しています。ぜひこちらも合わせて読んでみてください!↓