「シャビー」ってどんな意味?

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「シャビー」という言葉を聞いたことはありますか?

私は最近、日本のインテリア系のウェブサイトを見ていて、初めて「シャビーホワイト」という色の表現を目にしてビックリしました。

おしゃれで人気と言われる「シャビーホワイト」ですが、英語の「シャビー」の意味はオシャレでも何でもないんです。

この記事の目次

「シャビー」ってどう使われる?

家具やインテリアでおしゃれと人気の「シャビー」。

私は今まで「シャビーホワイト」という言葉を聞いたことはなかったのですが、単色でピカピカした白色ではなく、アンティーク調だったりヴィンテージのような風合いのある、使い古した感のある白色を指して使う言葉のようです。

また、インテリアで「シャビーシック」というテイストが人気だったり、そのテイストを表すのに「シャビーな感じ」「シャビーで素敵」みたいに言うこともあるようです。

インテリアに使う木材を、ちょっとペンキが剥がれたような感じに加工することを「シャビー加工」と言うみたいですね。知りませんでした…。

「シャビー」Googleの画像検索をすると、こんなのが出てきます↓

こんな、ちょっとヴィンテージっぽかったり、アンティーク調の雰囲気のおしゃれなテイストを表す「シャビー」って、どんな意味だと思いますか?

英語の「シャビー(shabby)」の意味

日本で使われている「シャビー」という言葉は英語の “shabby” から来ています。

おしゃれなテイストを表すので、素敵でポジティブな意味かと言うと、実はそうではありません。”shabby” とはこんな意味なんです↓

shabby clothes, places, or objects are untidy and in bad condition because they have been used for a long time

ロングマン現代英英辞典

洋服や建物(部屋)・物に対して使われて、簡単に言ってしまうと「ボロくてみすぼらしい」みたいな意味なんですね。

着古してボロボロの服のことを “shabby clothes” と言ったり、ボロいホテルを “shabby hotel”、”The hotel was shabby.” のように言ったりします。なので、本来 “shabby” という単語自体に「古めかしくておしゃれ」という意味はありません。

では、なぜそれがおしゃれな意味で使われるようになったのでしょうか?

「シャビーシック」とは?

上でチラッと出てきましたが、インテリアのテイストで「シャビーシック」と呼ばれるものがあります。

私は聞いたことがなかったのですが、調べてみると「シャビー(shabby)」と「シック(chic)」の合成語で、英語としてきちんと存在している言葉です。

「シック」は「エレガントで垢抜けていておしゃれな」という意味なので「シャビーシック(shabby chic)」は「古めかしくてエレガントでおしゃれな」という感じですね。

これは、Rachel Ashwellさんという人が1989年にカリフォルニアで始めたブランドが提唱したテイストで、部屋の内装や家具・小物雑貨をモダンな新しいもので揃えるのではなく、アンティーク調のものを取り入れ、清潔感のある白を基調とした「古めかしいけどエレガントでおしゃれなテイスト」を指すようです。

この “shabby chic” というスタイルが大人気になり、日本でも「シャビーシック」という言葉が使われるようになって、そこから「シャビー」という言葉が「古めかしくておしゃれ」という意味で使われるようになったんですね。

英語で “shabby” を単体で使う場合には、上で紹介したような意味があるので、少し気をつけてくださいね。

ちなみに、”chic” の英語の発音は「シック」ではなく /ʃiːk/ なので「シーク」のように伸ばします。ご注意を。

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