人に何かを貸して、そのあとで「返してください」「返してもらえますか?」と英語で言うとしたら、あなたなら何て言いますか?
「返して、返す」をどう表すかがポイントです。
「返す=return」ではない、ネイティブが口語でとてもよく使う表現を紹介します!
「返してください」「返してもらえますか?」は英語で何て言う?
先日、こんなことがありました。
ネットで買ったものを返品したかったのでショップに持っていくと、店員さんが手続きをしてくれました。その際に買った証明としてメールをスマホの画面に表示して店員さんに渡しました。
そして、手続きが終わると、店員さんは私のスマホを預かっていることを完全に忘れたまま「じゃあね」と言ったので、私は「携帯、返してもらえますか?」と言いました。
こんな「返してもらえますか?」「〜を返してください」と言うとき、あなたならどんなふうに言いますか?
実はネイティブがとてもよく使う表現があるんです。それは、
have 〜 back
です。
“have 〜 back” で表す「返してください」
私は店員さんに、
- Can I have my phone back, please?
私の携帯、返してもらえますか?
と言ったのですが、私の周りのネイティブはこの “have 〜 back” という表現を本当によく使います。
この表現を初めて耳にしたときは、「返す」という行為をするのは相手なのに、”Can I 〜?(私が〜できますか?)” で聞くんだ!ととても新鮮に感じたことを覚えています。「返してもらえますか」みたいな感じですね。
「動詞+back」で表す「返す、返して」
「返す」や「返して」は他にも、いろんな動詞に “back” をくっつけて表すことが口語ではよくあります。
例えば、”give” に “back” をくっつけて、
- Can I borrow this? I’ll give it back tomorrow.
これ借りていい?明日返すから
のように言ったり、”want” や “need” と一緒に使って、
- The movie was terrible. I want my money back.
映画ひどかったよ。お金返して欲しいわ - You can keep it for a few days but I need it back by Friday.
2、3日持ってていいよ。でも金曜日までに返してね
みたいに「返して」を表すこともできますよ。他にも、スーパーやお店で親が子どもに、
- Put it back.
と言っている場面を目撃することがよくあるのですが、これは子どもが勝手に棚から持ってきた商品を「(買わないから)元の場所に返しなさい」というシチュエーションです。
こんな感じで、口語では「動詞+back」をとてもよく使います。
ちょっと話は戻りますが、貸した物を返して欲しい場合に「返して」と直接的な表現をするのではなく、
- Do you still need 〜?
- Are you still using/reading/-ing 〜?
みたいに言うこともできますよ。「〜って、まだ必要(まだ使ってる・読んでる・○○してる)?」と聞くことで暗に「返して欲しい」を匂わせる表現なので、こちらも覚えておくと役に立つかもしれません。