この記事では「一度読んだら絶対に忘れない英文法の教科書」という英語学習書籍を紹介します。
正直なことを書いてしまうと、この本の表紙を見たとき、表紙の飾り気が少ない感じや「英文法の教科書」というタイトルから、「お堅い文法の話ばかりが載った退屈な本」だと思いました。
ところが試しに手に取って目次を眺めてみると「何これ面白そう」「早く本編を読みたい」と思えるタイトルばかりで、思わずポチッとしちゃいました。
そして手元に届いて読んでみたところ、目次を見たときの印象そのまま、とても面白かったので日刊英語ライフの読者の皆さんにも紹介することにしました。
興味をそそるタイトルばかりの「一度読んだら絶対に忘れない英文法の教科書」
冒頭で「早く本編を読みたいと思えるタイトルばかり」と書きましたが、どんなタイトル(見出し)だったのか幾つか紹介します。
- なぜ「三単現」だけ動詞にsが付くのか
- なぜ「5W1H」の中でHowだけ頭文字がHなのか
- 「過去形」の2つの使い方
- 「仮定法」は「神様の時間」を表している
- じつは「敬語」と「仮定法」は同じ考え方
- 「受動態」は「責任逃れ」のための文法!?
どうですか?なんだか気になるタイトルばかりですね。
例えば「なぜ5W1Hの中でHowの頭文字だけHなのか」で書かれていたことを簡単にまとめるこんな感じです。
現在Whで始まる疑問詞は、古英語の時代は「hwat 何が」「hwo 誰が」「hwū どのように」のように「hw」から始まる単語でした。その後フランス語などラテン系の言語が英語に混ざり「hwat」や「hwo」の発音がしにくいことからHとWを入れ替えて、whatやwhoと書くようになりました。
一方、howの元hwūは古英語の前からある言葉で当時はhūという綴りでした。その後、発音のしやすいように”how”と書かれるようになりました。
全文掲載すると著者や出版社から怒られてしまうかもしれない(著作権があるので)本編の内容をギュッと凝縮して紹介しました。もっと詳しく知りたい方は書店でちょっとだけ立ち読みするなどしてみてください。
他にも英語を勉強する人なら誰しも頭を悩ませるアレやコレも解決してくれそうなテーマが載っています。
- 「a/an」を使う場面は2つだけ
- 前置詞が必要なとき、不要なとき
- 「can」と「be able to」は何が違う?
- 「must」と「have to」は語源で理解する
どの話も読んでみると、学校や参考書で学んできたことを復習しつつ、「へー知らなかった」と思わず口に出てしまいそうな雑学も書かれていて面白かったです。この本に書いてある説明を中学校や高校の先生がしてくれたら、当時の英語に対する苦手意識は多少軽減されたかもしれません。
ちなみにイラストはまったくなく、時々図解がありますが、基本的に文字だけで構成されています。この辺が本のタイトルにもある「教科書」なのかもしれません。
まとめ:
本書「一度読んだら絶対に忘れない英文法の教科書」は「教科書」と名付けられていますが、教科書よりずっと面白かった(interesting)でした。英語の文法を理解できたかと思ったら、次に英語という言葉の成り立ちを学ぶことができるなど、どれも学びと発見がありました。
しかも、英語の雑学を楽しく学べるストーリーはどれも2〜4ページ、長くても8ページくらいでとてもコンパクトにまとまっています。通勤・通学の電車やバスのなかで読んだり、空いた時間にサクッと読むことができるのもいいです。
特に「英語好き×雑学好き」な人にはオススメですよ。
オススメ度
最後に今回紹介した「一度読んだら絶対に忘れない英文法の教科書」の英語レベルごとのオススメ度と「読んで面白い」「英語力アップに期待」でオススメ度を紹介します。
- 英語初心者:
- 英語中級者:
- 英語上級者:
- 読んで単純に面白い:
- 英語力アップに期待:
余談:「一度読んだら絶対に忘れない」シリーズは見逃せない
今回「一度読んだら絶対に忘れない英文法の教科書」を読み紹介しましたが、実は英文法以外にも「世界史」「日本史」などのシリーズも販売されています。
特に「世界史」はAmazon.co.jpで2600以上のレビューがつき、星の数が4.3という非常に高い評価を得ているので見逃せません。それ以外にもある同シリーズはどれも非常に評価が高いです。
参考までに「一度読んだら絶対に忘れない」シリーズを書き出してみました。
- 化学の教科書
- 地理の教科書
- 物理の教科書
- 世界史の教科書
- 世界史 経済編の教科書
- 世界史 宗教編の教科書
- 日本史の教科書
- 英会話の教科書
- 世界史の人物辞典
個人的には世界史シリーズの3つはとても興味があります。購入するか、図書館で借りることができるなら借りてみたいと思います。
また英文法と同じ著者が「一度読んだら絶対に忘れない英単語の教科書」を8月31日に発売するそうです。英文法の教科書を読んでみて「この著者の本面白い」と思った方は予約してみても良いかもしれませんね。