【レビュー】「英会話は筋トレ。」のスパルタ勉強で英語を身につけろ!

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この記事では「英語は筋トレ」という英語学習書籍を紹介します。

英語は筋トレ。」はAmazonの「英文読解」というカテゴリーランキングで1位※を獲得するほど人気の本です。
レビュー数が約450あるにもかかわらず評価が★4.0という高い評価を得ています。※2023年8月21日現在

タイトルが体育会系なノリなので、精神論が多いのかと思いましたが、実際に読んでみると英語の学習方法や、英語を勉強する上で大切なマインドを紹介はもちろん、約30日にも及ぶ英語力を身につけるためのとても具体的なカリキュラムまで載っていました。

もし「英語は筋トレ」で紹介されたとおりの学習を行うことができたら、英語初心者なら間違いなく英語力がアップするはずです。では英語中級者や上級者はどうか?というと正直物足りないと思います。

この記事の目次

「英語の練習」と「筋トレ」は似ている?

英語は筋トレ。」の著者は「英語学習コーチ」でありながら、筋トレ好きがこうじて「美ボディコンテスト」で全国大会に出場するほどの「筋トレ愛好家」でもあります。

「英語コーチ」と「筋トレ」の2つの専門家という視点と経験から、「英語の練習」と「筋トレ」はどちらも成果を出すためには「同じことを繰り返す反復の方がいい」と言う結論に至ったそうです。

筋トレと英語の勉強の共通点

筋トレの場合「BIG3」と呼ばれる体全体の筋肉を効率よく鍛える種目が3つあります。その3つというのはスクワットとデッドリフト、そしてベンチプレスです。

英語も筋トレと同じで、1000も2000という膨大な英文を読んだり暗記するのではなく、中学生2年生レベルくらいの100個に絞り込んだ英文を反復して体に染み込ませた方が効果的だと考えたようです。

そこで著者は約1ヶ月に及ぶ驚くほど具体的なカリキュラムを作りました。

カリキュラムがとても具体的でハード

過去に2回ほどビリーズブートキャンプというエクササイズが流行ったことがあります。

ビリーズブートキャンプは動画を見ながら40-50分間、ハードに体を動かすというものです。提案された内容をこなすことができれば効果がかなり期待できますが、その内容がハード&所要時間が長いため脱落する人が続出しました。

「英語は筋トレ。」の学習内容はまさにビリーズブートキャンプと同じです。
「英語は筋トレ。」のなかで使われている英語レベルは「中学2年生レベル」です。なので、「中学2年生までの英語」と聞いて「余裕」と思うかもしれません。

ところが中味はなかなかハードです。。しかもトレーニングは28日間と短めではありますが毎日90分を要します。1日で90分を捻出するのがなかなか骨が折れます。ただ逆に短期集中でギュッと英語を詰め込むことにこそ効果があるそうです。

「英語は筋トレ。」はなかなかハードな勉強内容

英語は筋トレ。」のハードで具体的なトレーニング(勉強)を紹介します。
本の中ではもっと具体的な説明が載っていますが、ここでは「こんな感じ」という内容だけお伝えします。

トレーニングは28日間みっちり行う

「英語は筋トレ。」のなかで提案されているトレーニングは全部で1ヶ月、28日間行います。しかも1日の勉強時間は90分。なかなかハードです。

28日は3つのパートにわかれていて最初の16日で基礎を学び、次の9日で実用的なトレーニングを行い、そして最後に仕上げを3日間かけて行います。

勉強内容は、1つの工程ごとに1分とか3分といったふうに所要時間が決められています。ストップウォッチやタイマーとにらめっこしながらタイムテーブルに沿って行うことになります。

「基礎トレーニング 16日間」で行うトレーニング

最初の16日間は「基礎トレーニング」です。
ここで出てくる文法や単語のレベルは中学2年生ラベルのものが中心で、例文は3語から7語と短めです。

90分の中で行うトレーニングは以下の通りです。

写真を見ていただくとわかるとおり、内容はハードな内容にもかかわらず、挿絵はどれもちょっと笑ってしまうものばかりです。

  1. 「構文」にフォーカスして説明を読む、音読する(1分)
  2. 「イメージ」にフォーカスして解説を読む、音読する(1分)
  3. 「発音」にフォーカスして解説を読む、音源を聞く、音読する(1分)
  4. 「置き換え」で「自分ごと」の英文を作る(3分)

「1」から「4」までのトレーニングを1日10例文、60分間(6分×10セット)行う。

  1. その日に時間を開けて「置き換え」だけ復習する(15分程度)
  2. 前日の行った「置き換え」を全部1回音読する(15分程度)初日は無し

「1」から「6」のトレーニングを3日行い、4日目は3日分の復習を90分かけて行う。復習も他のトレーニング同様、行う内容が細かく指定されています。

そんな複雑な日程覚えられない。。と思いますよね。でも、ご安心ください。スケジュール表が用意されています。

「実用化トレーニング 9日間」で行うトレーニング

9日間に及ぶ「実用化トレーニング」では、与えられたトピックを見本に「1人しゃべり」を行います。

例えば上の写真は「好きなこと」がトピックです。このトピックを元に90分間のトレーニングが始まります。

  1. トピックをもとに話す内容を考える(3分)
  2. 「話す・振り返る」を3回セット(3分×3)
  3. 話した内容を書き起こす(3分)
  4. その日に時間を開けて復習する(15分)
  5. 翌日に前日の行ったことを復習する(15分)
  6. 「100の例文」を復習する(45分)

「1」から「6」のトレーニングを4日行い5日目は復習。そして3日間上記のトレーニングを行い、9日目に再び復習を行います。これもスケジュール表があります。

「仕上げトレーニング 3日」で行うトレーニング

「仕上げトレーニング」は「基礎トレーニング」と行うことは似ていますが、仕上げトレーニング用に用意された例文を使って行います。こちらも1日の勉強時間は90分です。

「基礎トレーニング編」よりも若干難易度が上がっていますが、「基礎トレーニング」で行ったことと行うことは同じいなので大きな戸惑いはないと思います。

まとめ:

ザックリとではありますが「英語は筋トレ。」を紹介しました。今回の本を箇条書きでまとめるとこんな本です。

  • 英語初心者向け
  • 28日間、毎日90分のカリキュラムをこなして英語力アップを図る
  • 「キチッと組まれたカリキュラム」に従って勉強を進める
  • フレーズを暗記・活用する練習をたくさん行って瞬発力を付ける本
  • 文法の説明は少なめ

どんな人にオススメ?

英語は筋トレ。」がどんな人にオススメか?というと

  • 英語レベルが中学生英語レベルの人
  • 短期間である程度成長したい人
  • 自宅などである程度の時間をとって机に向かって勉強する時間がある人
  • 「英語は筋トレ。」を信じて28日間勉強できる人

逆を言うと「スキマ時間にサッと英語を勉強したい」「通勤通学が勉強時間」という人には向きません。机に座って、タイマーをセットして、集中して勉強できる人向けです。

英語レベルは「中学レベルの短い英語フレーズがスッと出てこない」くらいの英語レベルの人は一度取り組んでみてもいいかもしれません。数をこなすことで瞬発力が付くはずです。

重要なことは「英語は筋トレ。」を信じられるかどうか

「英語は筋トレ。がオススメの人」の28日間、毎日90分のプログラムをこなすのは大変です。
「1日3分」の筋トレやストレッチができない人にとって(耳が痛いです。。。)1日90分を28日間行うのは、それなりの覚悟・コミットが必要です。

でも、結局「英語は筋トレ。」が良い教材なのか、悪い教材なのかがわかるのは「英語は筋トレ。」を信じて28日間最後までやり遂げられるかどうかだと思います。

最後まで行かなかった人は「役に立たなかった」「効果がなかった」と言うでしょう。
自称「中学生英語レベル」の人が最後までやり遂げたら、達成感はもちろんのこと、英語レベルがアップしているはずです。

とはいえ英語はペラペラにならなさそう

この本は文法の説明が少なめ&使われている単語が中学生レベルなので、この本を28日間やっても英語がペラペラになることはないと思います。

的確な説明かわかりませんがカードゲームで例えると、文法を学んだり単語を覚えるのは強いカードを手に入れるのと同じ感覚です。今回のような「英語の瞬発力を付ける」勉強は今ある手札を素早く出したり、上手に組み合わせる練習といえます。

結局、手元にあるカード(本の中で使う英語レベル)は中学生レベルなので、そのままでは英語中級者・上級者になるのは難しいということです。

ただ中学生レベルとはいえ、今知っている単語や文法を上手に使う練習をしておくと、それは将来大いに活きてくるので身につけておいて損はないと思います。

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