“in person” というフレーズを耳にしたことはありますか?
実はこれ、口語でよく使われるフレーズの1つなんです。
コロナが世界中で蔓延してからは特に使われる機会が増えたような気もしますが、今回はそんな “in person” の意味と使い方を紹介します!
“in person” の意味は「じかに、直接、実際に(会って)」
“in person” は大きく分けて2つの意味で使われることが多いのですが、どちらにも共通するのは「実際にその場にいる」というイメージです。
実際の使い方1つ目としては、
直接、直(じか)に
という意味でよく使われます。これは、電話やメール・テレビ電話などではなく、誰かに「直接(会って)」「相手と直接顔をあわせて」のニュアンスです。
例えば、仕事でメールでやりとりをしていた人に初めて会うような時には、
- I look forward to meeting you in person.
[会う前に] 実際にお目にかかれるのを楽しみにしています - It’s great to meet you in person at last.
[会った時に] やっと直接お目にかかれて嬉しいです
のように使ったり「実際に直接会う、見る」という意味で、
- She is dating someone online and she has never met him in person.
彼女は誰かとオンラインで付き合っているけど、彼に実際に会ったことは一度もない - Have you seen the Mona Lisa in person?
モナリザを実際に見たことある? - I had the opportunity to talk to him in person.
彼に直接会って話す機会があった
みたいにも使えます。
また、コロナ禍にロックダウンや様々な規制があった時には、
- It’s been difficult not being able to see friends in person.
友達に実際に会えないのがとても辛い
のような声も聞かれましたが、その後、規制がなくなって人と自由に会えるようになったら、
- It’s good to be able to see people in person.
人と直接会うことができて嬉しい
みたいな声を周りの人たちからもたくさん耳にしました。
「本人が直接、自分で」という意味でも使われる
他にも “in person” は、
(代理などではなく)本人が直接、自分で
という意味でもよく使われます。これも上で紹介した「実際に人に会って」という意味と基本的には同じですが、“do 〜 in person” という形でよく使われて、
if you do something in person, you go somewhere and do it yourself, instead of doing something by letter, asking someone else to do it etc
ロングマン現代英英辞典
つまり「本人が直接(実際に)〜する」「本人がその場に出向いて〜する」という意味になります。「実際にその場にいる」イメージを思い出してくださいね。
一つ例を挙げると、友人が子どものパスポートが出来上がったので本人を連れて受け取りに行くと話していたのですが、その時に、
- because he needs to go in person
と言っていました。親が代理で受け取るのではなくて、息子本人が実際に行かないといけないから、ということですね。何かを申請したり申し込む際にも「本人でないとダメ」な場合には、
- You must apply in person.
と書かれていることがあります。

他にも、インターネットで買い物をする際に、配送ではなく「店に直接行って受け取りができます」みたいな場合にも、
- You can collect your order in person from our shop.
と書かれていたりしますよ。
形容詞の “in-person” の意味と使い方
“in person” をハイフンでつないだ “in-person” は、後ろに名詞をもってきて形容詞的に使います。意味は、
対面の
がしっくりくるかと思います。例えば、コロナ禍明けに開催されたG7は、
- the first in-person meeting since the pandemic
パンデミック以来、初めての対面の会合
のようにニュースで報道されていました。他にも「対面(の)〜」を表す時にはよく登場する表現で、例えば、
- in-person classes/learning:対面授業/対面学習
- in-person services:対面サービス
のように使われます。この “in-person” は、コロナを機に多くの事がオンラインでもできるようになり、敢えて「対面」をハッキリ区別するためか、コロナをきっかけに特によく目にするようになった印象があります。
“in person” の「実際にその場にいる」というイメージをしっかり掴んでくださいね。