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「1つの」や「1」を表す時に使う “a/an” と “one”。
では、以下の二つの文章にはどんな違いがあると思いますか?
- I have a daughter.
- I have one daughter.
もしかしたら、普段はあまり意識しないかもしれない “a” と “one” の微妙な違いと使い分けをおさらいしてみましょう!
“a/an” と “one” は基本的には同じ
冒頭に出てきた2つの文章をもう一度登場させてみましょう。
- I have a daughter.
- I have one daughter.
どちらも「娘が1人いる」という事実は同じです。
“a” も “one” も「1つの」だから、どっちでもいいんじゃない?と思いますよね。
でも、この2つの文章それぞれが表していることは、実はちょっとだけ違うんです。
では、1の文章と2の文章の違いは一体何なのでしょうか?
“a/an” と “one” の微妙な違い
実は “a/an” と “one” にはこんな違いがあります。
“a/an+名詞” は「名詞」のほうにスポットライトが当たり、”one+名詞” では「1つの」にスポットライトが当たります。
つまり、1の文章 “I have a daughter” は「娘がいること」にスポットライトが当たっているんですね。それが1人だということです。
それに対して2の文章 “I have one daughter” では「1人いること」にスポットライトが当たります。それが娘だと言っているんですね。
これは、”How many kids do you have?” と聞かれて “I have one.” と答える感覚と同じで、数にポイントを置いた表現になります。
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「1」「1つの」は “a” で表す
なぜこんな違いが出てくるのでしょうか?
それは、特に何でもない「1つの〜」は “a/an+名詞” で表すのが普通だからです。敢えて難しい言い方をすれば、不定冠詞と呼ばれるものですね。
なので、そこを敢えて “one” で表すと「1つ」ということを強調した言い方になります。
これをAdvanced English Grammar in Useでは、こんなふうに解説しています。
We use one rather than a/an if we want to emphasise that we are talking about only one thing or person rather than two or more:

また、数字の「1」にもちょっと注意が必要です。
私はニュージーランドに来たばかりの頃は数字の「1」はだいたい “one” で読んでいたのですが、周りのネイティブはそうは言っていないことに気付いて衝撃を受けました。
例えば「100」は “a hundred” と読まれることが多く「1ドル」は “a dollar”「1時間」も “one hour” ではなく “an hour” と言うことがとても多いです。
もちろん “one” でも間違いではありませんが、その場合は「1」ということを少し強調したニュアンスになります。
これもAdvanced English Grammar in Useでは、
Using one gives a little more emphasis to the length of time, quantity, amount, etc.:
・He weighs one hundred and twenty kilos!(using one emphasises the wight moe than using a)
と解説しています(ただし、フォーマルな場面では “one hundred” のように “one” が使われます)。
“a/an” と “one” を特に区別せずに使っていたという方は、少し意識して使い分けてみてくださいね!
■意外と間違えやすい “a” と “an” の使い分け。基本をおさらいしてみましょう↓
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