“Could you 〜?” と “Would you 〜?” の違いと使い分け

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「〜していただけますか?」と丁寧にお願いしたい時、どんな表現を使っていますか?

いつも “Could you 〜?” を使っている、という人は結構多いかもしれません。

では、同じように丁寧な依頼の表現とされる “Would you 〜?” とは何が違うのでしょうか?

この2つがなぜ丁寧な表現なのか、その理由も合わせて、”Could you 〜” と “Would you 〜” の違いをスッキリ解説します!

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“Could you 〜?” と “Would you 〜?” はなぜ丁寧なのか

“Could you 〜?” も “Would you 〜?” も、誰かに何かを頼む時に使う丁寧な表現だと習いましたよね。

でも、現在のことを話しているのに、なぜ過去形を使うのか疑問に思ったことはありませんか?

実はこれは、相手との距離を取るための便宜上の過去形なんです。

英語では、現在のことを話す場合に敢えて過去形を使うことによって、相手との距離を置く⇒ストレートな感じを出さない=婉曲的な表現になるということがよくあります。

この「婉曲的な」というのが結構大事で、特に何か頼みごとをする場合には、ズバッと直球な表現よりも、

  • 相手があまり負担に感じない遠回しな表現
  • 相手が断る余地がある表現

丁寧な表現とされています。なので、過去形を使った(=相手との距離を取った)遠回しな “Could you 〜?” や “Would you 〜?” が丁寧な表現と言われるんですね。

©︎日刊英語ライフ

“Could you 〜?” と “Would you 〜?” の意味の違い

“Could you 〜?” と “Would you 〜?” の意味の違いを理解するために大切なのは、

  • Can you 〜?
  • Will you 〜?

この2つの違いを知ることです。

“Can you 〜?” が「〜できますか?」という意味なのはよく知られていますよね。でも実は、この “can” は物理的(能力的)にできるというニュアンスを持っているんです。

このニュアンスが “Could you 〜?” にも引き継がれているので、”Could you 〜?” の「〜していただけますか?」は物理的に実行可能かどうかにポイントが置かれています。

それに対して、”Will you 〜?” は「〜してくれますか?」です。

快くそれをしてくれるかどうかという相手の意思を尋ねているので、それが “Would you 〜?” の「〜していただけますか?」にも当然含まれているわけですね。

“Would you 〜?” は相手にとってそれが物理的には実行可能だと分かっていて、その上で丁寧に「〜していただけますか?」と相手の意思を伺っているんです。

こうして紐解いてみると、”Could you 〜?” と “Would you 〜?” は両方とも日本語に訳すと「〜していただけますか?(してもらえますか?)」になるので混乱しがちですが、それぞれが持っているニュアンスは微妙に違うことがお分かりいただけると思います。

まとめてみましょう。

Could you 〜?
物理的に実行可能かを尋ねる「〜していただけますか?」
Would you 〜?
相手の意思を尋ねる「〜していただけますか?」

“Could you” と “Would you” どちらを使う?使い分け

例えば、知らない土地で「駅への行き方を教えてくれませんか?」と人に尋ねるシチュエーションでは、”Could you” か “Would you”、どちらを使いますか?

“Would you” でも間違いではないと思いますが、こんな場合には “Could you” が使われることが多いです。駅への行き方を教えることができるか、ということですね。

この場合に “Would you 〜?” を使うと、(能力的には可能という前提で)快く教えてくれますか?教えるのが嫌じゃないですか?というニュアンスになります。

「〜してもらえますか?」を “Would you mind 〜?” と言うことがありますが、これも「〜するのが嫌じゃないですか?」と快くしてくれるかという相手の意思を聞いているんですね。

実際は “Could you” と “Would you”どちらを使っても間違いとは言えない場合が多いと思いますが、ニュアンスの違いを理解しておくことは大切かなと思います。

「丁寧=ベスト」とは限らない

人に何かをお願いする時には、今回紹介した “Could/Would you 〜?” だけでなく、”Would you mind 〜?” や、もっと遠回しな “Would you be able to 〜?” を使うこともあります。

ただ、過去形で表す丁寧表現は「距離を感じる=よそよそしい」と受け取られる場合もあります。

あまりよく知らない人に何かをお願いする時や、親しい人でも相手にとって面倒なことを頼みたい時には丁寧な表現が好まれますが、そうではない場合、それほど神経質になることもないように思います。

日本語では年上・目上の人に丁寧な言葉遣いをするのは当たり前とされていますが、これがそのまま英語に当てはまる訳ではありません。

その辺の微妙なところが慣れるまでは難しいですが、相手との関係・その場に合った言葉選びって結構大切です。最初は間違いを気にせず、実際にどんどんコミュニケーションをとりながら学びましょう!

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