Oxford English Dictionaryの改訂版に23の日本語が追加されました

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今回は文法や言い回しの話ではなく、ちょっとした英語にまつわるニュースを紹介します。

Oxford English Dictionaryといえば、英語学習者の多くが一度はお世話になったことがある英英辞書ではないでしょうか。

日刊英語ライフでも英語の意味を英語で紹介するときによく使っています。特にOxford Advanced Learner’s Dictionaryは英語初心者でもわかりやすいのでよく使わせてもらっています。

先日、イギリスのメディア The Guardiansに The Oxford English Dictionary’s latest update adds 23 Japanese words という記事が紹介されていました。Oxford English Dictionaryに23の日本語が追加されたそうです。

そこで今回はどんな言葉が追加されたのか紹介します。また「日刊英語ライフ+メンバー」限定で現在Oxford English Dictionaryにどんな日本語が登録されているか調べたものを紹介します。

Oxford English Dictionaryに追加された23の日本語

今回の改訂版で追加された日本語はタイトルや冒頭にもあるとおり23個でした。

こういう言葉は誰が選ぶのかというと、Oxford English Dictionaryの担当者はもちろんなのですが、今回の場合は追加された言葉の選定を東京外語大学の研究者たちが協力されたそうです。

まず追加された23の言葉をすべて知っているかどうか意識しながらご覧ください。

  1. Donburi … どんぶり
  2. Fan Service … ファンサービス
  3. Isekai … 異世界
  4. Kagome … かご目
  5. Karaage … 唐揚げ
  6. Katsu … カツ
  7. Katsu curry … カツカレー
  8. Kintsugi … 金継ぎ
  9. Kirigami … 切り紙
  10. Mangaka … 漫画家
  11. Okonomiyaki … お好み焼き
  12. Omotenashi … おもてなし
  13. Onigiri … おにぎり
  14. Santoku … 三徳包丁
  15. Shibori … しぼり染め
  16. Takoyaki … たこ焼き
  17. Tokusatsu … 特撮
  18. Tonkatsu … とんかつ
  19. Tonkatsu Sauce … とんかつソース
  20. Tonkotsu (1) … 豚骨スープ
  21. Tonkotsu (2) … とんこつたばこ入れ
  22. Washi Tape … マスキングテープ
  23. Yakiniku … 焼き肉

いかがでしたか?

皆さん23の言葉のうちどのくらい知っていましたか?個人的にはほとんどの言葉を知っていたのですが、2つ気になった言葉がありました。

Isekai – 異世界 –

気になった言葉の1つ目は “isekai” です。
若い人なら「異世界」と聞いて「ああ、異世界ね。知ってる知ってる」と思われるかもしれませんが、一定の年齢層を超えると「異世界?」と思う方が多いのかもしれません。

「異世界」というのは漫画や小説、アニメなどで使われるここ数年で知名度が上がったジャンルの1つです。多くの場合、主人公が何らかの理由で魔法の世界などに転移や転生して、その世界で活躍します。

以前からそういうスタイルの話はあったようなのですが、ここ10年くらいで異世界ものが増えたそうです。

「ファンタジー」「SF」「アクション」といったジャンルの一つとして今回「異世界」が英英辞書に登録されたわけですね。

Tonkotsu – とんこつ煙草入れ –

2つ目の気になった言葉は “tonkotsu” 「とんこつ煙草入れ」です。まったく知らない言葉でした。煙草を吸う人なら一般的な言葉なのでしょうか。

Oxford English Dictionaryによると “tonkotsu” は以下のように説明されていました。

A Japanese box or pouch typically used to store tobacco, made of wood or other material, carved or otherwise decorated, and fastened with strings that can be attached to the belt of a kimono. Now more usually as an ornament or collector’s item.

Oxford English Dictionary

一言でいうと「煙草入れ」ですね。もっと具体的にどんなものなのか日本語で調べてみたんですけど、どれも的を射ない内容でした。

なぜこの言葉が選ばれたのか調べてみると、TSBのニュースに答えがありました。今回、言葉の選定をした東京外語大学の教授がインタビューで答えていました。

英語圏で広く使われている言葉ではないが、“豚骨”を掲載するため、違うtonkotsuもあるということを示す必要があった

TBS News Dig

とのことでした。辞書業界のことがわからないせいか、なんだか釈然としない説明ですが、そういうものなんですかね。

追加される言葉で海外から見る日本を知ることができる

今回登録された日本語を見て見ると、海外から日本がどんな風に認識されているかわかりますね。

まず23ある日本語のうち12個も「食」にまつわる言葉が追加されていました。
しかも「唐揚げ」「カツ」「カツカレー」「とんかつ」と「とんかつソース」と5つも揚げ物にまつわる言葉が登録されたことに驚きです。

それ以外にも「かご目」「金継ぎ」「しぼり染め」といった日本の古くからの文化や、日本のオタク文化に関係しそうな「ファンサービス」「異世界」「特撮」「漫画家」が追加されたことも興味深いですね。

何年か前に「ニューヨークで金継ぎが流行っている」という記事かテレビ番組を見たことがあります。日本人でも金継ぎをやったことがない人、金継ぎ自体を知らない人もいるなか、海外で金継ぎが流行るって面白いなと思ったのを覚えています。

読者の方の中で「英英辞書に載っていて驚いた日本語」はありますか?FacebookページTwitterで教えていただけると嬉しいです。

他にもある!OEDに登録されている日本語

今回、23の日本語が追加されたので他にはどんな日本語が載っているのか調べて書き出してみました。

ザッと書き出しただけでも100以上。残りのページ数を見るとさらに200以上ありそうな感じでした。すべてを書き出すことはできないので、ここでは100個だけ紹介します。

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