「簡単だよ」を表す英単語って、どんなものが思い浮かびますか?“easy” 以外は何も思い付かないぐらい “easy” という単語はとってもよく使いますよね。
では「シンプルだよ」はどうでしょうか?これも “simple” 以外は何も思い浮かばないかもしれません。
でも、実は他にもネイティブがよく使う「簡単な」「シンプルな」「分かりやすい」といった意味の単語に “straightforward” があるんです。
ちょっと耳慣れない単語かもしれませんが「簡単な」「シンプルな」以外の意味でもよく使われる単語なので、意味と使い方を詳しく紹介します!
「簡単な、分かりやすい、シンプルな」を意味する “straightforward”
「簡単な」「分かりやすい」「シンプルな」こんなニュアンスを持つ単語 “straightforward“。ものすごく長いですが、これで一つの単語です。
よく見てみると “straight” と “forward” から出来上がっていることが分かりますよね。英英辞書で意味を見てみると、
easy to do or to understand; not complicated
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
と書かれています。この “not complicated” というのがポイントで、複雑でなく、何のひねりも無く簡単に出来る・理解できるといった場合に使われます。
ちょっとイメージしにくいかもしれないので、早速例文を見てみましょう。
“straightforward” の使い方・例文
例えば、ホームセンターで素敵な棚を見つけたけど、組み立てが大変そうだな…というような場面を想像してください。
店員さんに「組み立てるの難しいですか?」と聞いたら「簡単ですよ。説明書通りに組み立てるだけです」と返事が返ってきたら、それは、
- It’s pretty straightforward. Just follow the instructions.
のように表現できます。
また、パソコンに何かのプログラムをインストールするような場合の「インストールの手順は簡単です」も、
- The installation process is straightforward.
と表現できます。なんの複雑さも無く、シンプルで簡単にできますよ、といったイメージですね。
こんなふうに、”straightforward” は手順や仕組みなどが「簡単・シンプルな」を表す場合に特によく登場する単語です。
“straightforward” な人とは?
「簡単な・シンプルな」という意味で使われる “straightforward” ですが、実は人の性質や言動を表すこともできるんです。
上に出てきたように “not complicated” という英英辞書の定義からも少し想像できますが、人に対して使う場合には、
honest about your feelings or opinions and not hiding anything
ロングマン現代英英辞典
という意味で使われます。自分の意見や思ったことを隠さずに言うニュアンスですが、“straightforward” は決してネガティブな言葉ではありません。
“He’s straightforward.” は日本語では「率直な人」が一番しっくりくるかと思います。
“straightforward” はひねくれてないイメージ
物事に対して使う場合でも、人の性質・言動を表現する時でも “straightforward” に共通しているのは「ひねくれていない・複雑ではない」をイメージすると分かりやすいと思います。
物事が見たまま・そのままでシンプルな「分かりやすい・簡単な」を表したり、人が思ったことを隠したり含みを持たせたりしないと「率直な・正直な」といった訳になりますが、共通するイメージは同じですね。
私の周りのネイティブスピーカー達は結構よく使う単語なので、覚えておくと役に立ちますよ!