「入って」「入ってください」の英語と言えば “Come in.” が最初に思い浮かびませんか?
ところが、友人の家に行くと、よく “Come on in.” と言って中へ招き入れてくれます。
では、”Come in” と “Come on in” の違いって何なのでしょうか?
“Come on in” ってどう使う?
“on” 無しの “Come in” は皆さんよくご存じですよね。「come(来る)+in(中へ)」なので「中に入って」という意味です。
では、”on” が入った “Come on in” ってどんな時に使うのでしょうか?
例えば冒頭でチラッと出てきたように、友達の家に遊びに行ったときにドアをノックしたら、玄関を開けて、
- Hi ○○(名前), come on in!
と中に招き入れてくれたり、以前入ったことのないチョコレート屋さんを発見した時は、中に入るのをちょっとためらっていたら、
- Come on in!
と中にいた店員さんに言われました。
“Come on in” の意味と “Come in” との違い
“Come on in” の意味も同じ「中に入って」です。つまり、”Come on in” も “Come in” も相手に中に入るよう伝えるという点では同じです。
違いを挙げるとすれば、”Come in.” は「入っていいよ」と許可するニュアンスでも使われるのに対して、”Come on in.” は「さぁ、入って入って」と相手を “invite” して中へ入るように促すニュアンスがあります。
例えば、会議室のドアをノックしたら “Come in.” と返事が返ってくるイメージですが、飲食店などの前で客引きをしている店員さんは “Come on in!” と声をかけてくるイメージです。
“Come in.” がフレンドリーに使われることももちろんありますが、相手をウェルカムに招き入れる「さぁさぁ、入って」には “Come on in.” がとってもよく使われますよ。
“come on” の意味とニュアンス
では、なぜ “Come on in.” は相手を中に “invite” するニュアンスになるのでしょうか?
“come on” というフレーズ自体は、相手が何かをするのを “encourage” するときに使われます。つまり、誰かが何かの行動を起こすように促すときに使われるフレーズです。
なので、”Come on in” も「強く促す」感じが出るのではないかと思います。
もちろん、”Come on in” も “Come in” も声のトーンと表情でニュアンスは変わってくるので、ウェルカム感を出したいときに、明るい声で “Come in!” と言っても全く問題ありませんよ。