「sphere(スフィア)」という単語をご存じでしょうか?
私は海外で生活し始めてから知った単語なのですが、ちょくちょく出てくるんですよね。
先日、私が受け取っているニュージーランドのショップからのメールマガジンに「赤ちゃんにおすすめのギフト」として “Stainless Steel Spheres” という物が載っていました。
では、”sphere” ってどんな意味だと思いますか?
“sphere(スフィア)” の意味は?
“sphere” は /sfɪə/ と発音します。カタカナの「スフィア」に近いですね。
そして、その意味は以下のように定義されています↓
a solid figure that is completely round, with every point on its surface at an equal distance from the centre
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
「完全な丸い立体図形、中心から表面上のどの点へも等しい距離」。どんな意味か想像できましたか?これは、
球
ですね。”sphere” とは「球」「球形」を表すんです。そして、もう一つの意味は、
any object that is completely round, for example a ball
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
です。「完全に丸い物体、例えばボール」なので、
球の形をしたもの、球体
という意味もあるんですね。
“-sphere” で終わる単語
“sphere” って言われても、そんな単語あまり聞かないし、ピンと来ないな…という方もいらっしゃるかもしれません。
では、”-sphere” で終わる、こんな単語をご存じではないでしょうか?
- hemisphere
- atmosphere
1の “hemisphere” は「北半球(the Northern Hemisphere)」「南半球(the Southern Hemisphere)」を表す時に必ず出てくる単語です。この “hemi-” はギリシア語由来で「half(半分)」を表します。なので「hemisphere=半球」になるんですね。
2の “atmosphere” は「雰囲気」という意味がよく知られていますが、”the atmosphere” で「(地球を取り巻く)大気」という意味にもなります。”atmos” もまたギリシア語由来で「liquid in the air, vapor(空気中の蒸気)」を表すので「atmosphere=大気」になるそうですよ。
“sphere” という単語に少しは親近感が湧いてきたでしょうか…?
“sphere” が使われるのはどんな時?
“sphere” が実際にどんな場面で出てくるのかを見てみましょう。
基本的には「球」という形を表す時によく使われる単語です。例えば、
- The Earth is not a perfect sphere.
地球は完全な球形ではない
のような感じです。そして「数学」にも登場します。上の辞書の定義にもありましたが、様々ある立体の種類(立方体・三角錐・円柱など)のうち、「球」を表す英語は “sphere” です。
また、大きな球体のオブジェや建物なんかも “sphere” で表すことが多いです。
他には「金属の球体」を表す時には “sphere” がよく使われている印象があります。
- metal sphere:金属球、金属の球体
- stainless steel sphere:ステンレス球、ステンレスの球体
そして、ちょっとマニアックですが、下の写真のようなドーム型のチョコレートを2個くっつけて球体にしたものも “chocolate sphere” と言います。
また、メガネの処方箋に書かれている色々な数値の中でも、近視・遠視の度数を表す「球面度数」は「SPH」と書かれていますが、これも “sphere” だそうですよ。
“sphere” は日常生活でとってもよく出てくるわけではないですが、どこかで耳にしたり目にした時に「あ!球にまつわる単語だな!」と思い出してくださいね。
■「四角形」「丸」「台形」「ひし形」などの図形を表す英語はこちらで紹介しています↓