“I missed you” の意味は「寂しかったよ」だけじゃない

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言わずと知れたフレーズ “I miss you.“。

恋人や家族など、会いたい人に「会えなくて寂しいよ」「会いたいな」と言うときに使うのは、皆さんご存じだと思います。

今回のテーマは、その “miss” の過去形 “missed” を使った “I missed you” です。
「寂しいよ」の過去形なので「寂しかったよ」になりますよね。

でも実は、”I missed you” はそれ以外の意味でも使われるんです。

この記事の目次

“I’m sorry I missed you” の意味とは?

“I missed you” は、よく “(I’m) sorry” を伴ってこんなふうに使われます↓

  • I’m sorry I missed you yesterday.

これは「昨日は会えなくて寂しがってごめんね」ではありません。
「昨日は会えなくてごめんね」という意味になるんです。

“I’m sorry” をつけなくても、人に会おうとして会えなかった時に “I missed John” などと表現したり、お互いすれ違いで会えなかったりした時には、

  • We missed each other.
    入れ違い(すれ違い)だった

というふうにも表現します。
では、なぜ “I missed you” が「会えなかった」という意味になるのでしょうか?

“miss” は「〜しそびれる、〜し損なう」

“miss” が持っているのは「逃す」というイメージ。

オックスフォード現代英英辞典で “miss” を引いてみると、動詞の定義が1-11までありましたが、そのうち1-5が面白いことになっています。

  1. to fail to hit, catch, reach, etc. something
  2. to fail to hear, see or notice something
  3. to fail to understand something
  4. to fail to be or go somewhere
  5. to fail to do something

すべて “to fail to …” で始まっていますよね。これが「逃す」イメージ、つまり「〜しそびれる、〜し損なう」という意味になります。

例えば、バスや電車・飛行機などに「乗り遅れる(乗り損なう)」に “miss” を使うのをご存知の方も多いと思います。

  • I missed the bus.
    バスに乗り遅れた
  • I missed my flight.
    飛行機に乗り遅れた

みたいな感じですね。

なので、先ほど登場した “I missed you” も直訳すると「あなたを逃した」ということになります。

私の国語力が低いせいか「会い損なった」「会いそびれた」と言うと、ちょっとピンときませんが「会う機会を逃した=会えなかった」とイメージすると分かりやすい気がします。

また、この “missed you” は面白いところにも使われます。それは、配送業者がポストに入れていく「不在票」です。英語ではよく、

  • Sorry we missed you

と書かれていたりしますが、これも配達のドライバーが届け先の人に「会う機会を逃した」というイメージですね。

よく使う、”miss” を使った英語表現

この「逃す」イメージの “miss” は日常生活にとってもよく出てくるので、ちょっとだけ紹介しておきましょう。

  • I missed the last train.
    終電を逃しました
  • I missed my stop.
    (自分の降りる駅・バス停で)降り損ねた
  • I missed the beginning of the movie.
    映画の最初を見逃した
  • I was really busy at work and missed lunch.
    仕事が超忙しくて昼ごはんを食べ損ねた
  • “Sorry, I missed your call.”
    「ごめん、電話に出れなくて」
  • I think you’re missing the point.
    (議論で)話のポイントがずれている(的外れだ)と思います

また、飲み会などに遅れて到着して、自分が来るまでにあったことをその場の友達に聞く時には、

  • So, what did I miss?

みたいな感じでも使います。どれも「逃す」というニュアンスを感じ取ってくださいね。

道案内の “miss” も覚えておきたい

“miss” の「逃す」イメージはつかめましたか?
“miss” は日常会話にいろんな意味で出てくるので、イメージで覚えておくのが大切だと思います。

では、ここで最後にもう1問。

英語で道案内をする時に、めちゃくちゃ分かりやすい建物(目印)なので「行けば、絶対に分かりますよ(すぐに見つかりますよ)」と言いたい時は何て言えばいいでしょうか?

答えは…

  • You can’t miss it.

です。「見逃すはずがない」ということですね。
これも定番のフレーズなので覚えておくと役に立ちますよ!

■「いなくなると寂しくなるよ」を “miss” を使って言うと?

■今回紹介した “miss” を使ったフレーズの “miss out on 〜” も結構よく使われます↓

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