「Aの由来は雄牛」アルファベットの由来・成り立ちが興味深い&豆知識

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読者の多くの方々は「山」という漢字の由来を知っていると思います。

連なった山の絵が時間とともに象形文字に変わり、今のような形となりました。他にも「鳥」や「月」「目」などなど漢字を見るだけで、その文字の意味はもちろんその由来まで想像できてしまう漢字がありますね。

ではアルファベットのAはどうでしょう。
英語は表音文字といって、文字1つ1つに意味はなく、音を表す言葉なので、A自体に意味はありません。

ではアルファベットの一文字一文字に最初から意味がなく、突然あの形が生まれたのかというとそんなことはありません。

先日フッとAをはじめとしたアルファベットはどのようにして今の形になったのか気になって調べてみたところ、とても面白いことがわかったので記事としてまとめて紹介することにしました。

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アルファベットの由来・なりたち

ABCのようなアルファベットがなぜあのような形になったのか調べていくと、驚くほど歴史が深いことがわかりました。古くは古代エジプトで使われていた象形文字「ヒエログリフ」にまで遡るという説があるようです。

ヒエログリフが使われていたのは、紀元前3200年頃からと言われています。今から5000年以上も前とは驚きです。

ヒエログリフはこんな文字ですね。ピラミッドやスフィンクス、エジプト神話に興味がある方なら一度は目にしたことがある文字ですね。

このヒエログリフがどのようにして現代社会で使われているアルファベットになったのか。その流れを詳しく紹介すると、それだけで1冊の本が書けてしまうのではないか?と思うくらい長いものでした。

ここでは「ざっくり」とした成り立ちを紹介します。
もしこの記事を読んで「もっと知りたい!」と思った方は、ぜひ調べてみてください。「言語学」に興味がある方は紐解いていくと楽しいと思います。

アルファベットの成り立ちを記事のタイトルにもある「A」を例に挙げてその歴史を遡ってみましょう。「A」の由来となった文字はヒエログラフでは「alp 雄牛」を表していました。

それ徐々に簡素化されて、原カナン文字では今の「A」の面影を感じますね。

そして紀元前1050年から使われ始めた「フェニキア文字」を経て、ギリシャ語、ラテン語と姿を変えていきました。フェニキア文字は、英語で使われるアルファベットやヘブライ語、アラビア語の文字など、多くの文字の源になったと言われています。

フェニキア文字になると向きこそ違うものの「アルファベット」と同じ形です。そしてギリシャ文字で現在と同じものになり、ラテン文字で皆さんにも馴染みのある形になりました。

それ以外のアルファベットのなりたち

アルファベットの「A」がもともと「雄牛」から来たことがわかると、A以外の文字が何から生まれたのか気になりますね。

本当はAからZまですべてを紹介したかったのですが、「諸説ある文字」が多くあまり不確かな情報をお伝えするのもよくないので、諸説ある中から以下のものだけ紹介します。

「C G」や「F U V W Y」のようにもともと同じ言葉がどこかのタイミングで派生する文字もあったり、Fなどの原型となった鳥が次の段階で一気に形が変わっていたり、なんだか興味深いです。

それ以外の文字は絵はありませんが、ヒエログリフでどんな言葉だったのかのみ紹介します。

  • H … 中庭・縫い糸
  • I・J … 手
  • K … 手のひら
  • L … 突き棒
  • M … 水
  • N … ヘビ
  • O … 花のガク
  • P … 角(かど)
  • Q … 針・針穴・猿
  • R … 頭
  • S … 太陽
  • T … 弓
  • Z … 剣・手錠

普段あまり意識することがないアルファベットの意味ですが、諸説あるとはいえ、もともと一文字一文字に意味があったことに驚きでした。もし興味がある文字があったら、ぜひ時間があるときに由来を調べてみてくださいね。

情報元:Wikipedia

余談:ヒエログリフはパソコンで表示できる

ものすごく余談といえば余談なんですけど、ヒエログリフは専用の書体があって、パソコンなどで表示することができるそうです。

Googleが Noto Sans Egyptian Hieroglyphs というヒエログリフの書体まで配布しています。

日常生活でヒエログリフを入力することはありませんけど、何かのネタにお使いください。

アルファベットの語源&大文字・小文字はどっちが先に生まれた?

アルファベットの成り立ちを調べていく中が知ることができた、ちょっと面白いアルファベットにまつわる2つのトリビアを最後に紹介します。

1つ目は「アルファベット」という言葉の由来です。そしてもう1つはアルファベットは大文字から生まれたのか、それとも小文字から生まれたのか?についてです。

アルファベットという言葉の由来は意外と有名かもしれませんね。

「アルファベット」という言葉の由来

「アルファベット Alphabet」という言葉の由来は意外と知られているかもしれません。また考えてみると「あ!」と気が付く方も多いと思います。

アルファベット “Alphabet” は “Alpha” と “bet” に切ることができます。
この2つはギリシャ文字の最初の二文字「α(alpha)」と「β (beta)」から来ています。つまり「alpha beta」がアルファベットになったということですね。

アルファベットは大文字から生まれた?それとも小文字から?

アルファベットは大文字から生まれたのでしょうか。それとも小文字から生まれたのでしょうか。
答えを書いてしまうと「大文字が先」でした。上の写真のようにローマ時代の建築物などに書かれた文字は大文字ですべて書かれています。

では、小文字はいつ生まれたのかというと、8世紀頃と言われています。紙の発明によって「紙の上で書きやすい文字」「早く書きやすい文字」や「読みやすい文字」「省スペースな文字」が求められ、小文字が生まれました。

例えば「A」の場合、大文字は3画です。しかも各方向がバラバラです。ところが「a」は一画です。実際に紙に大文字だけで文章を書くと時間がかかりますが、小文字を多用して、さらに筆記体で書くとその差は歴然です。

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