“I’ll be there.” というシンプルなフレーズ。
「私はそこにいるでしょう」と訳してしまうと、ちょっと使いにくい表現になってしまいますが、実はこれ、ネイティブがさらっとよく使うフレーズなんです。
大まかに分けて2つの意味で使われるので、それぞれの意味と使い方を紹介します!
①待ち合わせで使う “I’ll be there.”
“I’ll be there.” は “I will be there.” を短縮した言い方です。
口語では特別な意味を込めない限り、”I’ll be there.” と略して言うことがほとんどですが、これは、
そこに行きます
そこに到着します
というニュアンスで、待ち合わせや人と会う約束をするシチュエーションでよく使います。
- I’ll be there in 10 minutes!
10分で行くね! - I’ll be right there.
すぐに行くね - I’ll be there at around one.
1時ぐらいにそこに行きます - Sorry I’m running late but will definitely be there!
ごめん、遅れそうだけど絶対に行くから!
■「遅れそう」「遅れます」を表す定番のフレーズはこちらで紹介しています↓
②「参加します」の意味で使う “I’ll be there.”
よく使われる “I’ll be there.” のもう一つの意味は、飲み会や何かの集まり・イベントなどに誘われた時の、
行きます(行くよ)
参加します(参加するよ)
です。「参加する」という意思表示のフレーズなんですね。
私は初めて耳にした時に、もうすでに行くことになっているから「(当日は)そこにいるよ」っていう意味かな?と思ったのですが、そうではありません。単純に「(はい)参加します、行きます」というニュアンスです。
- Do you want to join us? −Sounds great. I’ll be there.
「あなたも来ない?」「いいね。行くよ」 - Thanks for the invite. I’ll be there for sure!
お誘いありがとう。絶対行くよ! - (イベント告知の投稿にコメントする形で)I’ll be there!
「行きます(参加します)!」
私は飲み会や集まりのお誘いに対して「行きます(行くよ)」と返事をする時は “I’m coming!” をよく使っていたのですが、周りの友達は “I’ll be there!” と返したりしていました。
“I’ll be there”、”I’ll go there”、”I’ll get there” の違い
ちなみに、待ち合わせや人と約束する時の「〜に行く」という日本語の表現ってちょっとややこしいなと思ったことがあります。
例えば「10時にそこに行きます」と英語で言いたいとしましょう。
以下の3つの文のうち、あなたならどれで表しますか?
- I’ll go there at 10am.
- I’ll be there at 10am.
- I’ll get there at 10am.
「そこに行く」を直訳した1の “I’ll go there.” は実は微妙な表現です。これだと10時に出発すると受け取られる可能性があります。なので「10時にそこにいる」なら、2の “I’ll be there at 10.” か3の “I’ll get there at 10.” になります。
これらの違いは「be there=そこにいる」という状態を表し、「get there=そこに到着する」というアクションを表しています。特別な意味を込めない「そこに10時に行きます」なら、2の “I’ll be there at 10.” がよく使われますが、特に到着時間を意識した「10時に到着します」なら3番の “I’ll get there at 10.” と言えますよ。
■ちなみに、”I‘ve been there.” は相手に共感する時に使うフレーズです↓
“I’ll be there for you.” の意味は?
最後は、”I’ll be there.” によく似たフレーズ、
I’ll be there for you.
の意味も合わせて紹介しておきましょう。これは “I’ll be there.” とはちょっとだけ違って、
助けになるよ
私がそばにいるよ
私がついてるよ
というニュアンスになります。誰かの助けが必要になったり、誰かに頼りたくなった時や困った時は、私はいつでもそこにいるから頼ってね、いつでも力になるよ、というニュアンスです。
言わずと知れたテレビドラマの名作『フレンズ(Friends)』の主題歌のタイトルが『I’ll be there for you』でしたね。このイントロや、サビの “I’ll be there for you〜” に聞き覚えがある方も多いのではないでしょうか。