“I’ve been there.”
とってもシンプルな文章ですよね。これって、どんな意味だと思いますか?
実はこの文章、2つの意味があるんです。
1つはおなじみの意味ですが、他には一体どんな意味で使われるのでしょうか?
“I’ve been there.” の意味①
まず一つ目の意味は、
I’ve been there.
私はそこに行ったことがある
ですね。”have+been+(to) 〜” で「〜に行ったことがある」を表します。
「〜に」は「to+地名/場所」で表しますが、”there(そこへ、そこに)” のような副詞が入る場合には “to” は必要ありませんね。
- I’m from Kyoto. −Oh, I’ve been there.
「京都出身なんだ」「行ったことあるよ」
みたいな感じですね。なので、”I’ve been there” の一つ目の意味は「私はそこに行ったことがある」です。
“I’ve been there.” の意味②
“I’ve been there” の2つ目の意味は、上に出てきた「そこに行ったことがある」からちょっと派生した意味で、ネイティブがさらっと使う表現です。それは、
I’ve been there.
私も同じ経験をしたことがあるよ
私にもそんな経験があります
です。会話の中で、相手が何か大変なことや辛いことなどを経験した、というような話をした時に「私にも同じ経験があったよ」と、共感を表したいときによく使われます。
“I’ve been there” の “there” は「あなたが経験していること、状況」というニュアンスで「私もそこにいたことがある=同じ経験をしたことがある」になるんですね。
同じ経験があるから、あなたの気持ちが分かるというニュアンスで使われます。
“I’ve been there” の使い方
2つ目の意味での “I’ve been there.” の使い方を少し見てみましょう。
このフレーズは、娘が通う幼稚園の先生に言われたことがあります。
入園したてで、朝送りに行ってバイバイするときに泣く娘を見て、先生が私に「私の娘もそうだったから、あなたの気持ちが分かるわ」というニュアンスで言ってくれたのが、
- I understand how hard it is to walk away. I’ve been there myself.
(泣いている子どもを)置いて行くのがどれだけ大変か分かるわ。私自身にも同じ経験があるの
でした。他にも、同じように相手の気持ちに共感するように、
- I know how you feel. I’ve been there before.
あなたの気持ちが分かるわ。私にもそんな経験があるよ - I’ve been there, so I know how that feels.
同じような経験があるから、どんな気持ちか分かるよ - It’s not easy, is it? I know. I’ve been there.
簡単じゃないよね。分かるよ。僕にも経験がある
みたいに使われることが多い印象があります。
共感したい時に役立つフレーズ
何か大変な話を聞いて、それに共感したいときってなんて言えばいいのか意外と迷ったりしませんか?
もし自分にも同じ経験があって「その気持ちわかるわ」と言いたい場合には、今回紹介した “I’ve been there.” をぜひ使ってみてくださいね。
短いフレーズですが、そのあとに自分の経験を話したりするきっかけになる、便利なフレーズだと思います!