週末に行われたラグビーワールドカップの「ニュージーランドvs南アフリカ」戦。
結果はニュージーランドが勝利しましたが、試合後にニュージーランドの選手たちが観客に見せた「お辞儀」がニュージーランドでも報じられていました。
では「一列に並んで一斉にお辞儀をする」って英語でどんなふうに表現するのでしょうか?
オールブラックスの「お辞儀」
試合後、ニュージーランドチームの選手たち(The All Blacks)が、各方面のスタンドへ向いて一列に並び、観客へ向かって一斉にお辞儀をしたことが大きく報じられました。
The @AllBlacks bow to the crowd to thank them for their support #RWC2019 #NZLvRSA pic.twitter.com/lpzUqWkz4Z
— Rugby World Cup (@rugbyworldcup) September 21, 2019
「一斉に、揃って」を英語で言うと?
この報道の中に「各スタンドの前に一列に並んで、揃って一斉にお辞儀をした」という記述がありました。
これを英語で言ってみましょう。
「一列に並ぶ」は “line up” というフレーズがよく使われます。そして「お辞儀をする」は “bow” ですよね。読み方は「ボウ」ではなく/baʊ/です。
「揃って一斉に」はどう表すのでしょうか?これは “at the same time” でもいいですが、ここでは別の表現が使われていました↓
The world champions lined up in front of each stand and bowed in unison after they beat South Africa 23-13 in their opening game of the Rugby World Cup. −Newshub
“in unison” というフレーズが出てきましたね。”in unison” とは、
if people speak or do something in unison, they say the same words at the same time or do the same thing at the same time
(ロングマン現代英英辞典)
で、”do something in unison” のような形で使われて「揃って〜する、一斉に〜する」という意味になります。
“in unison” の意味
“in unison” とは2つ以上のもの(人)が調和しているイメージです。
なので「揃って、一斉に〜する」を表すときだけではなく「調和して〜する」「一致協力して〜する」「一体となって〜する」を表すときにも使われます。
if two groups, governments etc do something in unison, they do it together because they agree with each other
(ロングマン現代英英辞典)
ということですね。この場合には “work in union”、”act in union”、さらに “be in unison with …” のような形で使われるのをよく目にします。
- All the departments have to work in unison.
全ての部署が一体となって(一致協力して)働かないといけない
みたいな感じですね。
日本の文化・習慣への “respect”
ニュージーランドには日本と違って「お辞儀」をする習慣はありませんが、このお辞儀についてオールブラックスのKieran Read主将は、
It’s really important for us to connect as much as we can with the Japanese people. We know that they love us as All Blacks, but we need to show a bit of love back to them.
Their support’s been fantastic so far and we saw that tonight – there’s plenty of fans with the black jerseys which is fantastic. −New Zealand Herald
と語っていました。記事では日本でのお辞儀の大切さにも触れられており、この日本の習慣をrespectした、観客への「感謝のお辞儀」に対して、
- Wow what a lovely and a kind humble gesture boys
- Very humble and respectful team.
- So proud to be a Kiwi.
- Such a nice gesture – showing great respect to Japan as the host nation.
のようなコメントが一般の人たちから寄せられていました。
また、ニュージーランド代表には大きなタトゥーを入れている選手もいて、一般の人の目に触れる練習中や温泉施設を利用時には長袖でタトゥーを隠すなどしているようです。これに対して選手は、
And that’s okay. We are in Japan, you have to embrace their way, their culture. And most people with tattoos were happy to cover up.
と日本の文化への理解を示していたり、日本では練習するジムでも外履きではなく上履き用のシューズに履き替えないといけないといったことに対しても、
We just have to respect that and adapt as All Blacks. We are grateful to be here and we don’t want to act anything bigger than we are. −Stuff
と語っていました。All Blacksの選手たちが愛される理由は強さだけではないんですね。
■オールブラックスの選手を表すときによく使われる “humble” の意味はこちらで紹介しています↓
■「一流の人」を表す英語表現はこちら↓