“miserable” という単語をご存じでしょうか?
ミュージカルや映画の『レ・ミゼラブル』を思い浮かべた人も多いかもしれません。私も “miserable” という単語を聞くと、この映画を思い出します。
では、そんな “miserable” ってどんな意味だと思いますか?
私が普段よく耳にする使い方を2つ紹介します!
“miserable” の意味とは?
“miserable” は「惨めな、悲惨な、哀れな」といった意味に訳されることが多いです。
ヴィクトル・ユゴー(ユーゴー)の小説『レ・ミゼラブル』は日本語で『ああ無情』というタイトルに訳されていたりしますが、”miserable” の意味を英英辞書で調べてみると、
・extremely unhappy, for example because you feel lonely, cold, or badly treated
(ロングマン現代英英辞典)
・making you feel very unhappy, uncomfortable etc
と書かれています。「極めて不幸な・悲しい・不快な」という感じや、そんな感じにさせるもの(こと)を表すときに使うようです。
でもそうなると、日常生活では出番が少なそうですよね。ところが、意外と普段から耳にする機会があるんです。私自身が周りのネイティブからよく聞く使い方を2つ紹介します。
“miserable” の使い方①病気でとっても辛い
1つ目は体調がすぐれなくて、とても酷いときによく使われます。
例えば、コロナのワクチンを打った後にとっても体調が悪くなって辛い状態になったら、
- I felt miserable for three days after my second Covid vaccine.
コロナワクチンの2回目を打った後、3日間とっても辛かった
みたいに言えます。体調が悪くて気持ちも最悪・不快といったニュアンスです。
ついこないだうちの子が高熱を出したので、薬の情報を探していたときにもこんな表現を見つけました↓
- Paracetamol may be used if your child needs pain relief or if your child has a fever (temperature over 38°C) AND is miserable. If your child is miserable because of the fever, you can give paracetamol to make them more comfortable. −Health Navigator New Zealand
Paracetamol(アセトアミノフェン・解熱剤)は38度以上の熱があって “miserable” なときに使えます、子どもが熱で “miserable” なら、”comfortable” にするために与えてもいいと書かれてあります。
“miserable” の「とっても “uncomfortable” な感じ」をイメージすると、しんどくて惨めな感じがなんとなく想像できるかと思います。そんなのが “miserable” です。
“miserable” の使い方②天気がひどい
そして、”miserable” はお天気を表すときにも使われるんです。
それはどんなお天気かというと、寒くてひどい雨が降っているようなお天気です。雨も風もすごい日やどんよりした雨が降り続いているときなんかにも使いますが、
- The weather has been miserable, hasn’t it?
お天気ずっとひどいね - What a miserable day!
今日はひどい天気だ
みたいに言います。不快な気持ちにさせるひどい天気というニュアンスです。
「惨めな、悲惨な、哀れな」と暗記すると使いこなしにくい単語ですが、今回紹介した2つの使い方は私自身よく耳にするので、ぜひ日々の会話に役立ててみてください。