「怖い」って日本語でもとってもよく使う表現ですよね。皆さんは何か怖いものはありますか?
高い場所が「怖い」、ゴキブリが「怖い」、ホラー映画が「怖い」など、色々ありますよね。
そんな「怖い」を英語で表すと、どんな表現があるのでしょうか?
“afraid” で表す「怖い」
学校で習った「怖い」ってどんな単語だったか覚えていますか?
確か “afraid” ではなかったでしょうか。一番よく知られた「〜が怖い、〜を恐れる」を表す英単語ですよね。
英英辞書によると “afraid” とは、
feeling fear; frightened because you think that you might be hurt or suffer
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
という意味だそうです。傷ついたり苦痛を受けるかもしれないから「怖い」というニュアンスですね。例えば、
- I’m afraid of dogs.
私は犬が怖い - I’m afraid of heights.
私は高所恐怖症です(高いところが怖い)
のような感じです。”afraid” は形容詞ですが、名詞の直前にもってくることはできません。
“frightened” で表す「怖い」
上の “afraid” の定義の中に出てきた “frightened” も「怖い」を表すときに使われる単語で、日本語では「おびえた」と訳されることが多いです。
基本的には “afraid” と同じニュアンスで使えますが、この “frightened” は突然襲ってきた恐怖に対する「(ぎょっとした)怖い」を表す時にもよく使われます。
また、”frightened” は “afraid” と違って、名詞の前で使うこともできます。
- The child looked frightened.
その子どもは怯えているようだった - She cuddled the frightened puppy.
彼女は怯えた子犬をギュッと抱っこした
■名詞の “fright” を使った “get a fright” も「(怖い)ビックリした」を表すときによく使われます↓
“scary、scared” で表す「怖い」
“afraid” や “frightened” が会話であまり使われないということではないのですが、会話ではもっともっとよく使われる単語があります。
それが “scary” と “scared” です。
“scary” は怖いと感じさせるものを主語にして使い、”be scared” は人が主語になって「(人が)こわがっている状態」を表します。
- The movie is scary.
その映画は怖い - I’m scared.
怖いよ
そして、この “scary/scared” は会話の中では “so” で強調することが多く、
- It’s so scary.
- I’m so scared.
などは会話でとってもよく登場する「めちゃくちゃ怖い」の表現です。ちなみに、
- Don’t be scared.
怖がらないで - I was scared to death.
死ぬほど怖かった
なんかも結構よく使われますよ。

怖い度合いがもっと強い “terrifying、terrified”
ただの「怖い」ではなく、「ゾッとする」「ひどく怖がる」といった、怖い度合いが高い場合には “terrifying” と “terrified” がよく登場します。
これも「怖がらせるもの・こと」が主語に来ると “be terrifying”、人が主語に来て「(人が)怖がる」の場合は “be terrified” と使い分けが必要です。”interesting/interested” や “exciting/excited” の関係に似ていますね。
例えば、高所恐怖症の人がバンジージャンプをさせられた時には、
- I was terrified.
ものすごく怖かった - That was absolutely terrifying.
とっても恐ろしかった
なんかがピッタリだと思います。見るだけでゾッとするような事故の映像などにも “terrifying to watch” という表現がよく使われますよ。
また「ゾッとする話」「怖い話」は “chilling story” のように “chilling(身の毛のよだつ)” という単語もよく使われます。
“creepy” で表す「気持ち悪くて怖い」「不気味な」
その他に “creepy” も「怖い」という感情を表せます。”Creepy Nuts(クリーピーナッツ)” さんの “creepy” ですね。
これは「気持ち悪くて怖い」「不気味な」「気味の悪い」というニュアンスの単語です。
例えば、家に帰る道で知らない人が後ろからついてきたら、私なら、
- There was this creepy guy following me on my way home.
帰宅途中で気持ち悪い男に後をつけられてさー
と言うと思います。また、こんな誰かの「気持ち悪くて怖い」言動を耳にして「怖いね…」と返す場合は、
- That’s creepy.
みたいに言います。詳しくは以下のコラムで紹介しています↓
おじけづく怖さの “intimidating、intimidated”
また、他にもよく耳にするのは “intimidate” を使った表現です。
これは「こわがらせる、おびえさせる、おじけづかせる」といった意味で、相手に自信をなくさせたり不安感・威圧感でいっぱいにするようなイメージです。
「おびえさせる、おじけづかせる、不安感・威圧感があって怖い」というような人や物事には “intimidating“、「おそろしいと感じる、おじけづいている、威圧されて怖い」と感じるときには “be intimidated” と表現します。
例えば、学校に生徒全員から恐れられているような先生がいたら、
- Mr/Mrs/Ms ○○ is intimidating.
○○先生は(威圧的で)とってもこわい
で、その先生の前に立っておじけづいたら、
- I feel intimidated in front of Mr/Mrs/Ms ○○.
○○先生の前ではおじけづいてしまう
といった感じで使い分けます。もちろん、
- Trying something new is always intimidating.
新しいことを始めるのはいつだってこわい(不安からくる怖さのニュアンス)
のように主語を動詞+-ing にして「〜することは怖い」のようにも言えますよ。
「怖い」の英語表現はたくさんある
「怖い」を表す英単語はたくさんありすぎて、頭がこんがらがりそうになりますよね。
そんな場合は “I’m afraid” は皆さんご存じだと思うので、”scary/scared” をまず覚えると会話で活躍すること間違いなしです!
“afraid”、”scared”、”frightened” はだいたい同じような怖さ度合い、もっと怖いのが “terrified”、おじけづくような「怖さ」を感じた時には “intimidated”、不気味で気持ち悪い怖さには “creepy” と、少しずつ表現の幅を増やしていくといいと思います。
そのためには、実際に使われている例にできるだけたくさんふれて、ニュアンスを感じ取ることが大事だと思います!