テレビを見ていると、出演者が何か危険なことをしている場面で「絶対にマネしないでください」「危険なので真似をしないでください」という注意書きが出てくることがありますよね。
「良い子はマネしないでね」と書かれていることもあります。
こんな「真似をしないでください」って英語でどう言うかご存知ですか?実は定番の表現があるんです。
「絶対にマネしないでください」を表す定番の表現
これを英語で表そうとすると「真似する」を英語でどう表すのかがポイントになりそうですよね。
「copy かな?それとも imitate を使うのかな?」と英単語が思い浮かんだ人もいるかもしれません。
ところが、テレビや動画の注意喚起で目にする「(危険なので)絶対に真似をしないでください」には、”copy” も “imitate” も出てきません。こんなシンプルな表現なんです↓
DO NOT TRY THIS AT HOME
“try” は「実際にやってみる、試してみる」という意味なので「実際に試してみる→真似する」ということですね。
ただ、ここで “at home” が気になった方もいるのではないでしょうか?直訳すると「自宅で試さないでください」なので、家じゃなかったらいいのか?というツッコミを入れたくなりますよね。
これは「家で」というそのままの意味ももちろんありますが、ちゃんとトレーニングを積んだ人や専門家がやっているので「一般人は真似しないでください」的なニュアンスが含まれています。バラエティー番組で「専門家の指導(監修)のもと行っています」みたいなテロップが出てくることがありますが、そんなニュアンスも感じさせます。
そしてこの “Don’t try this at home.” は、実際にケガの危険がある場合以外にも、冗談ぽく使われることもあって、それは「良い子はマネしないでね」に似ているなと私は思っています。
“Do not try this at work.”
“Do not try this at home.” を今回紹介した理由。それは、ちょっとバリエーションを変えた “Do not try this at work.” という表現をある動画で最近目にしたからです。
「職場でマネしないでね」という、ちょっと遊び心をまじえた注意書きが出てきたのは、ニュージーランド航空が最近公開したクリスマスの動画です。
ニュージーランド航空はユニークな機内安全ビデオが話題になりましたが、私は毎年この時期に発表されるクリスマスムード満点の動画を密かに楽しみにしています。
今年の動画は『The Great Christmas Chase(クリスマス追跡大作戦)』というタイトルです↓
動画の最後に小さな文字で、
please do not rush at the airport or try this at work. All stunts performed by professionals;
と出てきます。空港内をすごい勢いで走り抜け、閉じそうな自動ドアの隙間にスライディングし、エスカレーターの手すりをお尻でスイーっと滑り降りる…。しかも航空会社の職員さんが。
こんなことを面白おかしくやってしまうニュージーランドのユルさが大好きです。でも、絶対に真似しないでくださいね!
■ニュージーランド航空の過去のクリスマスビデオは、そこに登場する英語表現と共に以下のコラムでも紹介しています↓