日本語では「チョコレート」を「チョコ」と略すことが多いですよね。
「ミルクチョコ」「アーモンドチョコ」「板チョコ」「生チョコ」「チョコクッキー」「チョコアイス」「チョコミント」「チョコ味」さらには「チョコ食べる?」と言ったりもしますよね。
では、英語でも “choco” と略すのでしょうか?
「チョコチップ」は英語で “choco chips”?
先日スーパーで、ミスターイトウのチョコチップクッキーを買いました。私、昔からチョコチップクッキーが大好きなんです。
ニュージーランドのチョコチップクッキーに比べると、日本のは小さいし少し薄くてガツンと感が足りない感じもしますが、ミスターイトウのクッキーは昔から大好きです。
そんなチョコチップクッキーのパッケージを改めて眺めていたら、ふと違和感を感じたんです。
「Choco Chips」と大きく書いてありますが、どこに違和感があるか分かりますか?
英語で「チョコレート」は “choco” と略さない
私が感じた違和感は “Choco” の部分です。
私は15年間ニュージーランドに住んで、チョコレートを英語で “choco” と略す人に出会ったことはありません。
日本語では「チョコ」と略すことが多いですが、英語では略さずにちゃんと “chocolate” と言うんです。例えば、
- 板チョコ:chocolate block(s)
- チョコアイス:chocolate ice cream
- チョコケーキ:chocolate cake
- チョコチップクッキー:chocolate chip biscuits/cookies
- (アイスの)チョコミント:mint chocolate (chip)
みたいな感じです。なので、日本語と同じノリで、
- I like choco ice.
チョコアイスが好きです - Do you want some choco?
チョコいる?(食べる?)
と言うと、おそらく通じないと思います。ちなみに「アイスクリーム」も日本語ではよく「アイス」と略しますが、英語では略さず “ice cream” と言います。
“chocolate” を “choc” と略すことはある
「チョコレート」を “choco” とは略しませんが、書き言葉で、
choc
と略すことはあります。なので「チョコチップクッキー」は “choc chip cookies” と書くことはあります!
特に商品のパッケージなんかだと “chocolate” を “choc” と略して書くことは多いです。ただ、あくまでも “choco” ではなく “choc” なので注意してくださいね。
では、なぜ “choco” ではなく “choc” なのかと言うと、これは発音を紐解いてみると簡単です。
日本語では「チョ・コ・レ・ー・ト」と5つの音がありますよね。でも、英語では、
choco•late 2音節
choc•o•late 3音節
のどちらかで、しかも2つ目の “o” は発音しないことがほとんどです。発音記号で書くと /ˈtʃɒk.lət/ や /ˈtʃɑːk.lət/ のようになるので、アクセントがのっている最初の部分だけをそのまま残して “choc” と略すんですね。
ここ最近は日本を訪れる外国人旅行者も増えていますが、英語表記のつもりで “choco” と書いても通じていない可能性が高いです。”choc” なら問題なく通じるはずです!
■アイスクリームを注文する時の「コーン」も意外と通じにくい単語です↓