ブランド名や会社名の由来って、調べていくと意外な発見があったりしますよね。
例えば、誰もが知っているGoogleは、新しい検索エンジンの名前を考えてドメイン名として登録する際にスペルミスをしたことから生まれた名前だと言われています。google.com は googol.com のはずだったとか(”googol” とは10を100乗した数のこと)。
そして、日本にもたくさん店舗があるサンドイッチチェーン『SUBWAY(サブウェイ)』のブランド名にも、ある意味が込められているって知っていましたか?
実はこの『SUBWAY(サブウェイ)』は「地下鉄」という意味ではないんです。サブウェイの由来を英語の意味とともに紐解いてみましょう!
『SUBWAY(サブウェイ)』の由来は?
ヘルシーなファストフードとして知られる、サンドイッチチェーンのSUBWAY。
買ったことがある方はご存じだと思いますが、注文に応じてその場で作るスタイルで、パンの種類が選べて、さらに中に詰める具・ドレッシングもカスタマイズできるサンドイッチ屋さんです。
そんなSUBWAYですが、店の感じにもメニューにも「地下鉄」感は全くないですよね。
その理由は、SUBWAYとは「地下鉄」の “subway” ではなく、”sub” と “way” を合わせた造語だからなんです。
SUBWAYの “sub” の意味とは?
“way” は何となく意味が想像できそうですが、そうすると「”sub” って何?」という疑問が湧きますよね。
早速、辞書で “sub” を調べてみました。名詞のところに「short for substitute(控えの選手、の略)」や「short for substitute teacher(先生が休んだ時の代理の先生、の略)」という意味に並んで、こんなものが載っています。
short for submarine
Cambridge Dictionary
なんと「潜水艦」のことを略して “sub” と呼ぶんですね。ここから派生した意味が『SUBWAY』の “SUB” の正体です。
“sub” の項目には、もう1つこんな意味も載っているんです↓
(American English) a long bread roll, split open and filled with meat, cheese etc
ロングマン現代英英辞典
まさしくサブウェイのサンドイッチですね。細長いパンに切れ目を入れて開き、具を詰めた、ああいうサンドイッチをアメリカでは “submarine sandwich” と呼ぶんですね。それを略したのが “sub” です。
言われてみれば、形が潜水艦に似てなくもないような…。
『SUBWAY(サブウェイ)』に込められた意味
SUBWAYは1965年アメリカ生まれ。医師を志す17歳のFredさんが学費を稼ぐために、友人で医師のPeterさんの力を借りて始めたのが “Pete’s Super Submarines” というサブマリンサンドイッチ屋さん。これがSUBWAYの始まりなんです。
これで『SUBWAY』のSUB(サブ)が “submarine sandwich” なのは分かりました。
では、”WAY” は何かと言うと、日本サブウェイさんに問い合わせたところ、
ひとりひとりのお好みに合わせて(お作りします)という意味が込められています
と丁寧なお返事をいただきました。”the way you like it” といった感じでしょうか。
「ひとりひとりの好みに合わせたサブマリンサンドイッチを提供する」これがSUBWAYという名前に込められた意味だったんですね。
知らなかった!という方は、ぜひ友達や家族に語ってみてください(笑)
ちなみに、サブウェイには「フットロング(footlong)」という、レギュラーの2倍の長さのサンドイッチがありますが、この “foot” の意味は前回のコラムに登場しているので、まだご覧になっていない方はぜひこちらも合わせてご覧ください!↓