以前、うちの子がミニーマウスが出てくる動画を見ていました。そこで私が「ミニーの頭についてるリボンかわいいね」と言うと、こんなことを言ったんです。
「リボンじゃないよ○○だよ」と。
さて、○○に入る英単語は何だと思いますか?
「リボン」は英語で何て言う?
ミニーマウスは頭にこんな大きなリボンがついていますよね↓

ミニーマウスに限らず、リボンはいろんなところで使われています。例えば、アクセサリーや洋服にちょうちょ結びしたリボンがついていたり、プレゼント包装にリボンがキュッと結ばれていたり。
こういった、結んである「リボン」は、実は英語では “ribbon” ではなく、
bow
と言うんです。
子どもはミニーマウスの頭のリボンを「リボン」と言った私に「リボンじゃないよ、bowだよ」と言ったんです。
では、なぜ英語では “ribbon” と言わないのでしょうか?
“ribbon” と “bow” の違い
早速、英英辞書で “ribbon” を引いてみると、こんなことが書かれています↓
a long, narrow strip of material used to tie things together or as a decoration
Cambridge Dictionary
それに対して、“bow” の意味はこうです↓
a knot with two curved parts and two loose ends, used as a decoration or to tie shoes
Cambridge Dictionary
違いは分かりましたか?“ribbon” は細長い布(ひも)の「リボン」を指すのに対して、“bow” は「ちょうちょ結びにしたもの」なんです。
日本語ではどちらも「リボン」と呼んで違和感はないと思います。
例えば、ヘアゴムやヘアピン、ピアスなどのアクセサリーについている下の写真のようなものは、日本語では「リボン」と呼ぶと思います↓

こんな、洋服や靴の飾りも「リボン」と呼びますよね↓


装飾の「リボン」と言えば、こんな感じです↓

これらは全て結んであるので、英語では「リボン」ではなく “bow” と呼びます。
そして、下のようなプレゼントの「リボン」も、ひも自体は “ribbon” ですが、結んであるちょうちょ結びの形の部分は “bow” です↓

「蝶ネクタイ」なんかも英語で “bow tie” と言いますが、“bow” の形をした「ネクタイ(=tie)」だから “bow tie” なんですね。
また、下の写真のようなリボン形のマカロニ(パスタ?)なんかも、“farfalle” という正式名がありますが、“bow tie pasta” とも呼ばれます。

反対に、“ribbon pasta” と言うと、平打ち麺みたいなちょっと太めの長いパスタを指します。
日本語ではどれも「リボン」なので、私はついつい結んだリボンも「リボン」と言ってしまうのですが、英語では “bow” と “ribbon” はイメージするものがちょっと違うので気をつけてくださいね。
「リボン」の “bow” の発音
結んであるリボンの “bow” の発音は /bəʊ/、アメリカ英語では /boʊ/ です。
同じスペリング・発音で「(弓矢の)弓」、バイオリンなどの楽器の「弓」という意味もあります。
ところが、同じスペリングの “bow” で /baʊ/ と読む単語もあるので、少し注意が必要です。これは、
- 動詞の「お辞儀する」
- 名詞の「お辞儀」
という全く別の意味になります。
以前に紹介した「眉毛」を意味する “eyebrow” の “-ow” の読み方と同じですね。