「受賞を逃す」「受賞ならず」って英語で何て言う？

2020年10月12日

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今年のノーベル賞各賞の受賞者が続々と発表されていますね。

先週末には誰が受賞するか注目されていたノーベル平和賞の受賞者も発表されました。

そこで今回はそんな「〜賞を受賞する」「〜賞の受賞を逃す」「〜賞の受賞ならず」の英語表現を見てみたいと思います！

この記事の目次

「〜賞を受賞する」を英語で言うと？

WHO、グレタ・トゥーンベリさん、トランプ大統領…、いろんな候補者が報道され注目を集めていたノーベル平和賞の行方ですが、今年は国連世界食糧計画（WFP）が受賞しました。

まずは「受賞する」の英語表現から見てみましょう。「受賞を逃す」だけ知りたい方は飛ばして読んでくださいね。

ノーベル賞やアカデミー賞のような名誉ある賞を「受賞する」は、

win an award
（win＋賞の名前）

で表すことができます。「賞を獲得する、賞を取る」というニュアンスですね。もしくは “receive an award” でも「受賞する」を表せます。

そして、”award” は動詞としても使えるんです。

動詞の “award” は「（賞など）を授与する」という意味の動詞です。

正式に「誰かに賞を贈る」を表すときに、特に書き言葉でよく使われる単語で、

みたいな “give” と同じ単語の並びになりますが、実際には「賞・受賞者」を主語にして、

の形がよく使われます。例えば、

The World Food Programme was awarded the 2020 Nobel Peace Prize.
世界食糧計画が2020年のノーベル平和賞を受賞した
This year’s Nobel Peace Prize has been awarded to the World Food Programme.
今年のノーベル平和賞は世界食糧計画に授与された

みたいな感じですね。

今年のノーベル平和賞、実はニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相も候補に上がっていました。なので、国内では賞の行方に注目が集まっていたのですが、受賞とはなりませんでした。

それを受けた「受賞ならず」「受賞を逃した」という報道で使われていたのは、

miss out (on 〜)

というフレーズです。これは「機会、チャンスを逃す」を表すフレーズで「賞を逃す」にもよく使われます。

Prime Minister Jacinda Ardern has missed out on this year’s Nobel Peace Prize.
アーダーン首相は今年のノーベル平和賞の受賞を逃した
Greta Thunberg has once again missed out on the Nobel Peace Prize.
グレタさんは再びノーベル平和賞の受賞を逃しました

または「受賞を逃す」は「受賞しなかった」ということなので、シンプルに、

みたいに “didn’t win” でも表せますが、”miss out” のほうが「逃した」というニュアンスが出るかと思います。

去年は吉野彰さんがリチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞を受賞され、日本国内は祝福ムードに包まれましたよね。その前の年は本庶佑さんがノーベル生理学・医学賞を受賞されました。

そこで、ノーベル賞の各賞を英語でなんと言うのかを最後に見ておきましょう。

“in” の代わりに “for” が用いられることもあります。

その他に「経済学賞」もありますが、実はアルフレッド・ノーベルの遺言に基づいているのは上の5つの賞だけで、後から作られた経済学賞は厳密にはノーベル賞ではないとされています。そのため、名前もちょっと違います。

アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞：the Sveriges Riksbank Prize in Economic Sciences in Memory of Alfred Nobel
*通称「ノーベル経済学賞」 the Nobel (Memorial) Prize in Economic Sciences

今年のノーベル賞受賞者の発表は、残すところ経済学賞のみとなりました。今日発表です！

■”miss out” の意味と使い方はこちらでも紹介しています↓