英語で誰かと話していて、自分が言っている単語が相手に伝わらない…という経験はありませんか?
発音が悪いのかと思って何度か発音を変えて言ってみても通じない…という苦い経験が私にもあります。
そんな時、あなたならどうしますか?
伝わるまで何回か繰り返しますか?それとも諦めますか?
相手に伝わってないな…と感じた時に思い出して欲しい、ほんのちょっとしたヒントを紹介します。
発音が悪いと会話はできない?
相手に伝わる英語を話すために、正しい発音を身につけることは大切だと思います。
発音がどうにも悪すぎると、やはり伝わりにくい英語になってしまうのは確かです。
でも、母国語じゃないんです。うまく発音できないことなんてしょっちゅうだし、正しく言えていると自分では思っていても、実はきちんと発音できていないことだってあります。
相手に伝わらなかった時には「発音が悪いからだ…」と理由を発音のせいにしがちですよね。
でも、だからと言って英語で会話ができない、というのは少し違います。
ほら、あなたの周りにもいませんか?発音や文法は完璧とは程遠いのに、コミュニケーションができてしまう人。そんな人は何が違うのでしょうか?
言っていることが伝わらない時、どうする?
私が実際に経験した、こんなことがあります。
娘と近所を散歩していたら、犬を散歩させているアジア系の女性が向こうからやってきました。娘は犬が大好きなので、触りたそうに立ち止まって待っています。
女性が近づいてきて、私が “Hello” と声をかけると、”Hello” と返して立ち止まってくれたので少し立ち話をしたら、その女性が韓国出身だということが分かりました。そして、英語にとても強い訛りがあるのも分かりました。
そして私が「このワンちゃんの名前は何?」と聞いた時です。返ってきた答えが私には “Throat(喉)” と聞こえたので、絶対に違うだろうなと思いつつも “Throat?” と聞き返すと、”Yes, yes. Throat.” と言われました。
私がイマイチ理解していない表情をしてしまったのか、その女性は「伝わってない…」と感じ取ったらしく、次は “salt and pepper” と言ってくれました。
そこで私はようやく、犬の名前が “Salt” だと分かったのですが、ここにコミュニケーションの大事なポイントが隠されているなぁと思ったんです。
会話で大切なのは、言い換え力(りょく)
ここで私が思ったのは「言い換え力」ってすごく大事だなということです。
上の会話では、女性の言った “salt” が最初は伝わってきませんでしたが、”salt and pepper” と言い換えてくれたので理解できました。でも、女性がもし “salt” だけを繰り返していたら、絶対に伝わらなかったと思います。
発音が悪い、どの単語を使えばいいのか分からないなど理由は何であれ、自分の言いたいことが相手に伝わらないということは起こります。そして、単語が伝わらない場合には、たいていの場合、何度繰り返しても通じないことが多いです。
そんな時に大切なのは、他の言い方をしてみること。つまり【言い換えること】です。
例えば、海外のホテルで “bath towel” が通じなかったとしましょう。そんなときは、”cloth to dry myself after a shower” と言ってみると通じるかもしれません。
また「水族館」を英語で何と言うのか分からなければ、”It’s like a zoo but there are many kinds of fish instead of animals” などと言ったら伝わるかもしれません。
他の英語で言い換えられる力って、コミュニケーションにおいてとっても大切だと私は思います。
普段からのちょっとした意識が大切
咄嗟に言い換えるのって実は結構難しかったりするのですが、普段からちょっと意識するだけで全然違うんです。
例えば、会話の途中で単語がわからなくなったら、そこで辞書を引くのではなくて、どんな表現でもいいので、自分のボキャブラリーを使って伝えてみること。
そして、普段の英語学習に英英辞書を取り入れてみるのもおすすめです。
日刊英語ライフでは以前から英英辞典をおすすめしていますが、この【言い換え力】を養うためにも英英辞典はとっても役に立ちます。
そもそも全ての単語が英語で説明してある、つまり言い換えられているんですね。
普段の学習の中に英英辞典を取り入れると、英和辞典だけを使っているよりも、英語で英語を表現することが絶対に上手になります。
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