私は以前、ニュージーランドのど田舎に住んで働いていました。
携帯電話の電波も届かない辺鄙な場所で、そこに来るお客さんと話すうちに「ど田舎」を表す、とってもよく使われる表現があることに気付きました。
では「ど田舎」って英語で何て言うと思いますか?
「ど田舎」を英語で
「ど田舎」を表す英語は、ちょっと面白い表現です。
それは、”the middle of ○○○○○○○” と言うのですが、この○に入る7文字の単語は何だと思いますか?
正解は…、
the middle of nowhere
です。たいてい “in the middle of nowhere” という形で使うのですが「どこでもない所の真ん中」って面白い表現ですよね。
これは、日本人が少し田舎だな〜と感じるようなちょっとした田舎ではなく、周りには何もない、人も住んでいないような場所を指します。
- 辺鄙な場所
- 僻地
- 人里離れた場所
という、まさに「ど田舎」がピッタリです。
“in the middle of nowhere” の使い方
先ほども紹介したように、”the middle of nowhere” は “in the middle of nowhere” という形で使われることが多いです。
- Our car broke down in the middle of nowhere.
ど田舎(辺鄙な場所)で車が故障してしまった - We stayed overnight in the middle of nowhere.
ど田舎で一泊した - I’m from ○○. It’s in the middle of nowhere.
私は○○の出身です。何もないド田舎です - I’m from the middle of nowhere in New Zealand.
私はニュージーランドのド田舎の出身です - I used to live in the middle of nowhere with no cell phone coverage.
私は以前、携帯が圏外のド田舎に住んでいました - We’re only twenty minutes away from our house but it feels like we are in the middle of nowhere.
家から20分離れただけだけど、ど田舎にいるみたいな感じがするね
出身や住んでいる場所を “the middle of nowhere” で表すこともよくありますが、相手に面と向かって “You’re from the middle of nowhere.” はムッとされてしまう可能性もあるので注意しましょう。その辺は日本語でも同じですよね。
ど田舎にある素敵な宿泊施設や場所などを褒めて言う場合は、”a gem in the middle of nowhere” みたいに表現することもあります。”gem” とは「宝石、とても素晴らしいもの・場所」といった意味です。
- This little bed and breakfast is a hidden gem in the middle of nowhere!
“wop-wops”、”wops”、”sticks” の意味とは?
“wop-wops” という単語を聞いたことはありますか?
この面白い響きの単語はニュージーランドのスラングで、”middle of nowhere” と同じく「ど田舎」という意味です。
- He lives out in the wop-wops.
彼はド田舎に住んでいます
単語の最後が “s” で終わりますが、複数形というわけではありません。同じ意味で “in the wops” とも言いますよ。
また、”the sticks” も「ど田舎、周りに何もない田舎」を表すインフォーマルな表現です。木の枝ぐらいしかない、というところから来たスラングのようです。
- I grew up out in the sticks.
私はド田舎で育ちました
「ど田舎」とまではいかない普通の「田舎」は “rural area” や “countryside”、もしくは文脈によっては “very small town” みたいに言っても伝わりますね。
■”grew up” の発音は意外と間違えている人も多いので注意です!