“leftover” という単語をご存じでしょうか?
「食べ残し」という意味はよく知られているかもしれませんね。でも実は、”leftover” はちょっとややこしい単語なんです。
うろ覚えだとちょっと間違えやすい “leftover” の意味と使い方をおさらいしてみましょう!
“leftover” の意味とは?
“leftover” は形容詞で「残り物の、残った」という意味になります。
もともとは「be left over」から来ているので “left-over” と書きたくなるところですが、形容詞として使う場合にはワンワードの “leftover” が正解です。”left over” でもありませんよ。
必ず後ろに名詞がくっつくのが特徴で、”leftover 〜” という形になります。例えば、
- There’s some leftover pizza in the fridge.
残り物のピザが冷蔵庫にあるよ - I had leftover curry for lunch today.
残り物のカレーをランチに食べました - We have some leftover balloons from my daughter’s birthday party.
娘の誕生日パーティーの残り物の風船がいくつかありますよ
みたいな感じですね。3つ目の例文のように食べ物以外にも使えますよ。
食べ物の「残り物」は “leftovers”
“leftover” と言えば、食べきれなかった「食べ残し」という意味がよく知られていると思います。
ただ、必ずしも「残飯」という意味ではなく、多めに作った「残りの分」も含めて「また食べることを意識した残りもの」という意味でよく使われます。
そして、意外と間違えやすいポイントは、この「(食事の)残り物、食べ残し」という名詞の意味で使う場合には、”leftovers” のように複数形のsがつくことです。
つまり、”leftover food” が “leftovers” ということですね。
- What did you have for lunch? −I had leftovers from dinner last night.
「お昼、何食べたの?」「昨日の夜の残り物だよ」 - I usually take leftovers to work for lunch the next day.
普段、残り物は翌日のランチに職場へ持って行きます - They don’t let you take leftovers home.
あの店は食べ残しを家に持ち帰らせてくれないよ
名詞の “leftover” の意味は?
名詞の “leftovers” が「(食事の)残り物、食べ残し」なら、sが付かない単数形の “leftover” はどんな意味になると思いますか?
実は単数の名詞 “leftover” には、こんな意味があるんです↓
something from an earlier time that still remains, even though it is not really useful or important anymore
(ロングマン現代英英辞典)
過去の「遺物」というニュアンスですね。「名残」がしっくりくることもあります。例えば、
- The stadium is a leftover from the 2016 Olympics.
そのスタジアムは2016年のオリンピックの遺物だ - The law is a leftover from earlier times.
その法律は古い時代の遺物だ - It’s a leftover from when the building was a bank.
それはこの建物がかつて銀行だった名残です
みたいな感じですね。
“leftover” のイメージは「持ち越された」
“leftover” で一番よく使うのは「食べ物の残りもの=leftovers」だと思います。
形容詞の「leftover+名詞」の使い方も私はたまに見かけますが、名詞の単数形 “leftover” は特に覚えなくてもイメージで想像できます。
食べなかった、使わなかったなどして残って持ち越されたというイメージをしっかり掴みつつ、食べ物の残り物にはsがつくことを忘れないでくださいね。
■レストランで食べきれずに残ってしまった食べ物を持って帰りたい時はどうする?