こんな2つの文章があります。
- The documents you requested were attached to the email I sent you early this month.
- The documents you requested were attached to the email I sent you earlier this month.
この2つはほぼ同じ文章で、違いは最後の “early this month” と “earlier this month” の部分だけです。
では、これらはそれぞれどんな意味になると思いますか?
“early this month” と “earlier this month” の違い
冒頭に出てきた文章をもう一度見てみましょう。
- The documents you requested were attached to the email I sent you early this month.
- The documents you requested were attached to the email I sent you earlier this month.
これらはどちらも「あなたがリクエストした書類は○○に送られたメールに添付されています」という意味で、○○には「いつ」送られたのかが書かれています。
“early this month” は「early=(時間的な)早いうち」「this month=今月」なので「今月の最初のほう、今月のあたま」という意味です。
なので、1番の文章は「あなたがリクエストした書類は今月の初めに送られたメールに添付されています」という意味になります。
では、”earlier this month” も意味は同じかというと、そうではないんです。
2番目の文章の意味はざっくり言うと「今月送られたメールに添付されています」という意味になります。
“early this month” と “earlier this month” の違い
“earlier this month” は「earlier=今より早い時期」「this month=今月」という意味で、つまり「今月の今の時点よりも前のいつか」を表す表現です。
ポイントは「今の時点より前」なので、”early this month(今月の初旬)” のようにカレンダー的な「いつ」ではなく、漠然とした「今より前のいつか」を表していることです。なので、冒頭の2番の例文、
- The documents you requested were attached to the email I sent you earlier this month.
が「今月送られたメールに添付されています」になるんですね。日本語ではわざわざ「今より前の今月」とは言わずに「今月」とだけ言いますよね。
この “earlier this month” という表現は、具体的に何日かを思い出せない時や分からない時に使えるのでめちゃくちゃ便利です。
例えばこの例文みたいに、相手にメールを送ったり、誰かと話したり、人と会ったりという「何かをしたけど具体的な日にちを覚えていない(思い出せない)時」や「具体的な日にちは特に大事ではない時」なんかにも “earlier this month” はよく使われます。
“earlier today”、”earlier this week” など応用して使える!
“earlier this month” は上のように「earlier+this month」に分解できましたよね。この後半部分を別の単語に変えると、いろんな表現が作れます。例えば、
- earlier today
- earlier this morning/afternoon
- earlier this week
- earlier this year
のような表現もよく使われます。
この中でも個人的に日常生活でよく使うかなと思うのは、”earlier today” です。これは「今日の今より早いいつか」という意味で、例えば、どこかに電話してその日のうちにもう一度かけ直すことがあったら「今日お電話した者ですが…」と言ったりしますよね。そんな時に使えます。
今回紹介した “earlier this month/week/year” や “earlier today” は一言でぴったり当てはまる日本語がないのでイメージしにくいかもしれませんが、分解して考えてみると意外とシンプルです。英語では結構使われる表現なので “early this month” のような “early ○○” と混同しないように気を付けてくださいね。