“What did you get up to yesterday?” と言われたら、どんな意味だと思いますか?
“get up” は「起きる」という意味がよく知られていますが、それだとこの文はちょっと意味不明になってしまいますよね。
今回はネイティブがとってもよく使う “get up to 〜” の意味と使い方を紹介します!
“get up to 〜” の意味とは?
“get up to something” の意味は、辞書にはこう書かれています↓
to do something, especially something slightly bad
ロングマン現代英英辞典
「何かをする(特にちょっと良くないこと)」ですね。そして、こんな例文が載っています↓
Go upstairs and see what the kids are getting up to.
これは「上の階に行って子どもたちが何をしているのか見てきて」という意味になります。
辞書に載っているのはたいていこんな例文が多くて、子どもがいたずらなどのあまり良くないことをするみたいなニュアンスだということが分かります。
でも実際の日常会話では「あまり良くないこと」に限らず、単に “to do something” だけの意味で使われることがとても多いんです。
“get up to something” の使い方
ここで冒頭に出てきた文を思い出してみましょう。
What did you get up to yesterday?
でしたね。実はこれは「昨日は何してたの?」という “What did you do yesterday?” の意味で、友達など親しい人の間ではかなりよく使われるカジュアルなフレーズです。ここには「あまりよくないこと」というニュアンスは全くありません。
このフレーズは会話のきっかけとして使われるので、簡単に「何をした、どうだった」を答えればOKです。
他にも、週末が明けた月曜日によく耳にするフレーズをいくつか挙げてみると、
- What did you get up to this weekend?
- What did you get up to at/on/over the weekend?
などは「週末は何してたの?」と聞くお決まりのパターンです。また、
- Did you get up to much at the weekend?
- How was your weekend? Did you get up to much?
なども「週末は忙しかった?(色んなことをして忙しかった、の意味)」と聞くときによく使われるフレーズです。
もちろん週末以外にも「何してたの?」とカジュアルに尋ねるときに使えますよ。
- What did you get up to today?
今日は何してたの? - What did you get up to last night?
昨日の夜は何してたの?
みたいな感じです。
“what I got up to” の意味とは?
“get up to something” は上に出てきたように疑問文でとてもよく使われますが、それ以外でも使えるんです。
例えば、SNSなどに投稿するときに写真にひとこと、
- Here is what I got up to over the long weekend.
- Look what I got up to yesterday.
- What I got up to in June
と添えて「やったこと」をシェアするという使い方をよく見かけます。
コロナの頃の話になりますが、娘が通っていた幼稚園では、子供達がロックダウンの時は家でどんなふうに過ごしていたのかが分かる写真が壁に貼られて、
- This is what John got up to!
のように書かれていました。また、ニュージーランドの首相(当時)のfacebookの投稿にも、
I feel like June just rushed past me! Yesterday the team sent me this list of thing we got up to last month
と出てきていました。一緒に働いている仲間から「先月やったことのリスト」が送られてきた、ということですね。下の投稿にあるように、このリストがめちゃくちゃ長くて、色んなことをしていたから6月はあっという間に過ぎていった感じがする、ということです。
ここでも、“get up to something” の辞書の定義にあった「あまり良くないことをする」というネガティブなニュアンスは消えています。
単に “do something” の意味で使われる “get up to something”、ぜひ覚えて使ってみてくださいね!
■“get up to something” は過去のことに対して使われることがとても多いですが、現在や未来のことには “be you up to something” がよく使われます。こちらもネイティブがめちゃくちゃよく使うフレーズです!