“I’m sorry” の意味は「謝罪」か「残念」か

この記事にはアフィリエイト広告および広告が含まれています。

先日のテニス全米オープンで優勝した大坂なおみ選手が、表彰式でこんなことを言いました↓

  • I’m sorry it had to end like this.

これって、どういう意味なのでしょうか?

インターネットでこの解釈が分かれて話題になっているのを目にしたので、今回はこの意味について取り上げてみたいと思います。

メルマガに登録

記事の更新のお知らせをメールでお知らせします。配信時間は12時と19時頃です。
お名前の登録は必須ではありません。メールアドレスだけでも大丈夫です。
登録フォームの仕様で、お名前の名と姓が英語と同じになっています。ご注意ください。
目次

“I’m sorry it had to end like this” の意味は?

大坂選手は、泣きながらこんなふうに言いました。

I’m sorry. I know that everyone was cheering for her, and I’m sorry it had to end like this.
I just wanna say thank you for watching the match. Thank you.

この “I’m sorry it had to end like this” の解釈が今回取り上げている部分です。私が見かけた中に、こんな2つの解釈がありました。

  1. こういう結果になってごめんなさい
  2. こういう結果になって残念です

1は「ごめんなさい」という謝罪、2は謝罪ではない、という解釈でした。

そして、”I’m sorry” が出てくると、日本人はすぐに「ごめんなさい」だと訳してしまうが、それは間違いだのような指摘もみられました。

確かにそれはそれで一理あると思うのですが、それは置いておいて、まずはもう一度 “sorry” の意味を確認してみましょう。

Naomi Osaka

“I’m sorry” の意味

ロングマン現代英英辞典で “sorry” を引いてみると、こんなふうに書かれています↓

[ashamed]
feeling ashamed or unhappy about something bad you have done

[sad/disappointed]
feeling sad about a situation, and wishing it were different

上の定義は「ごめんなさい」の意味で使われる “sorry”ですね。

そして、下の定義は何か起きたことや状況に対して、そうじゃなかったらよかったのにという「悲しさ」を表す “sorry” です。例えば、誰かが亡くなったときや悪い知らせを聞いたときに使う “sorry” です。

こう分けて書くと大きく違うように見えますが、”sorry” の大きなイメージは「心が痛んだ」です。

自分が何かをして誰かを傷つけてしまって、罪の意識で心が痛んだら「ごめんなさい」、そして、何か心が痛むようなことがらに対しては「残念、気の毒」のように訳されるのだと思います。

謝罪?それとも、謝罪ではない?

“I’m sorry it had to end like this.” は、このフレーズだけを切り取ると、自分が悪いことをしたと思って謝っているのか、それとも状況を残念・悲しく思っていたのか、どちらとも取れると思います。

ただ、私の個人的な考えから言うと、一番最初に “I’m sorry.” と言っていること、そして泣きながら「セリーナをみんな応援していたのは知ってます」と観客に伝えていることから「セリーナが勝つというみんなが望んでいた結果をもたらすことができなくて申し訳なく思う」という意図だったのではないかと感じました。ただ、確信はありませんでした。

すると、海外のメディアが “apologize” という単語を使って報道しているのが出てきたり、テレビのインタビューでこの時のことを本人が答えていました↓

ここではこんなふうに答えています↓

I just felt like everyone was sort of unhappy up there, and I know that it wasn’t really – the ending wasn’t how people wanted it to be.(中略)I just felt very emotional. I felt like I had to apologise.
Business Insider Australia

観客たちが皆ハッピーではないように感じて、皆が望んでいた結末ではないのも分かっていた。感情が押し寄せてきて「謝らないといけないように感じた」ということだったようです。

さらに、日本のテレビ番組のインタビューでも同じように答えていました↓

At that time I just felt a little bit sad because I know that everyone, like it’s US Open, they wanted her to win. I don’t know, I felt a little bit apologetic. Of course, I was really happy that I won, but at the same time I knew there was a lot of people that was disappointed.

もちろん勝って嬉しかったけど、それと同時にたくさんの人をがっかりさせてしまったことに対して「申し訳ない」という気持ちからの発言のようですね。

そこには、試合後の記者会見で言っていましたが、試合後にネットのところでセリーナとハグした時に「小さい頃の自分に戻ったような感じがした」そうなので、セリーナをずっと尊敬してきたファンとしての気持ちもあったようです。

そして、これは私の勝手な推測ですが、表彰式が始まったときの観客からの大ブーイングが少なからず影響しているのではないかと感じました。

意外と難しい?”I’m sorry”

“I’m sorry” は状況次第で「ごめんなさい」と「残念・気の毒に思う」のどちらにもなり得るので、文脈が大切です。

今回の大坂選手の発言は、観客がハッピーではないその一因が自分にあると感じた「こうなってしまって申し訳ない」という感じだと思います。

上でも少し書きましたが、”I’m sorry” の基本は「心が痛む」というイメージです。何に対して心が痛んでいるのかを汲み取ることが重要ですね。

そして、今回思ったのは、声のトーンだったり表情だったりという、どんなふうに言っているのかやその場の空気感みたいなものも大事なのではと思いました。

また、日本語でもそうですが、言葉はいろんな受け取り方があるので、いつでも意図した通りに伝わるとは限らないことも忘れてはいけないなと思いました。

“sorry” にまつわる英語コラムはこちら

■お悔やみのときに使う “I’m sorry” は、こちらで紹介しています↓

■「気の毒」を表す “sorry” はこちら↓

よければシェア・保存してね
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次