“I feel hungry.” は「私はお腹が空いている」という意味ですよね。
こんなふうに “feel” は「〜と感じる」というときに “I feel 〜” のように使うことが多いと思います。
でも、私がニュージーランドに来てから気づいたこと、それは【人以外の主語にも “feel” はよく使われる】ということです。
実際にはどんなふうに使うのか、今回は “feel” の使い方のお話です。
「人」が主語の “feel”
まずは「人」を主語にした、気分や感情を表す “feel” はわりと馴染みがあると思います。例えば、
- I‘m feeling a bit tired.
私はちょっと疲れています - How are you feeling?
気分はどう? - I feel sorry for her.
彼女を気の毒に思う - I just don’t feel comfortable meeting new people.
知らない人と会うのが苦手だ - I felt like I was in heaven.
天国にいるみたいだった
「私(あなたetc.,)は〜だと感じる」という使い方ですね。
その他にも、”feel like 〜” は人を主語にもってきて「〜が食べたい・飲みたい気がする」または「〜したい気がする」を表すときによく使われます。
- I feel like Chinese Food.
中華料理が食べたい気分 - I don’t feel like cooking tonight.
今夜は料理する気分じゃない
他にも、自分の意見を言う場合に “I feel 〜” のように使ったりもしますよね。
では、上に登場したような「人」が主語の “feel” 以外に、どんな使い方があると思いますか?
「物」が主語の “feel”
日本語では「感じる」と言えば必ず人が主語になりますが、英語ではそうとは限りません。”feel” は「物」が主語で使われることもよくあるんです。
例えば「(物)が〜な感じがする」というニュアンスで「感触」や「感じ」を表す場合です。
- This blanket feels great.
この毛布手触りがすごくいい - Eww, this feels slimy!
うえっ、これなんかヌルヌルする - My skin feels soft and smooth.
私の肌は柔らかくてなめらか(な手触り)です - The fabric feels like cotton.
その生地はコットンみたい感じ(手触り)がする
みたいな感じです。
そして、さらによく使われるのが “it” を主語にして使う “feel” です。例えば、
- It feels 〜
- It feels like 〜
- How does it feel 〜?
のような表現なのですが、”it” が主語の “feel” とは、どんなふうに使うのでしょうか?
“It feels …”、”How does it feel?” の意味と使い方
“it” を主語にした “feel” は「(状況や出来事が)〜な感じを与える→〜な感じがする」といった意味で、日常会話にもよく出てきます。
例えば、私は以前ニュージーランドの温泉で働いていたのですが、温泉に浸かっているお客さんが、
- It feels so good.
とっても気持ちいい
とよく言っていました。
また、言葉ではうまく説明できないけど何かしっくりこなかったり違和感がある場合には、
- It doesn’t feel right.
なんかもよく使われます。
そして、日本へ一時帰国した後にニュージーランドへ戻って娘の幼稚園の先生と話していたら、
- How does it feel to be back?
こっちに戻ってきてどんな感じ?
と聞かれました。”It feels 〜” は他にも、
- It feels strange not to have him here with us.
彼がここにいないのは不思議な感じがする
のように言ったり、さらに、
- It took only five minutes for paramedics to arrive, but it felt like hours.
救急隊が到着するまでたった5分だったけど、何時間ものように感じた
のような “it feels like〜(〜のような感じがする)” もよく使われます。また、
- Something feels a bit off.
何か少し違和感がある
なんかも “off=not right” だと感じる、ということです。
こんな感じで、”feel” の主語は “I/you/he/she/they” のような「人」以外にも、”it” が使われることも英語では普通です。
日本語に訳して考えてしまうとちょっとややこしいですが、状況や出来事などが「〜な気分・感じを与える→〜な感じがする」を表すときにはぜひ活用してみてくださいね!