仕事で久しぶりに取引先に連絡をとってみたら、
「○○はもう退職しました」
「○○はすでに退職しております」
なんて言われた経験はありませんか?また逆に、職場ですでに退職した人宛ての電話がかかってくることもありますよね。
今回はそんな時の電話対応で役立つ「○○はすでに退職しました」を英語でなんと言うか紹介します。実はとてもよく使われるフレーズがあるんです。
「〜はすでに退職しています」を英語で言うと?
「彼はすでに退職しています」を英語で言うとしましょう。
「辞めた」なので “quit” などを思い浮かべるかもしれませんが、実は「辞める」を表す英単語は使わずに表現できるんです。そのフレーズが、
- He’s no longer with us.
です。”no longer(もはや〜ない)” って学校で習ったのを覚えていますか?これを使うんですね。
“He’s no longer with us.” は直訳すると「彼はもはや私たちと一緒ではない」ですが、これが「彼はすでに退職しています」を表すときによく使われて、
- He’s no longer with the company.
とも言えます。これらは退職者が自ら辞めたかクビになったは関係なく、とにかく「もうここで働いていない」ということを表しています。
「すでに退職しました」の他の英語表現
上と同じようなシチュエーションで使える表現は他にもあります。
これも「辞めた」を直接意味する英単語を使うのではなく「もうここで働いていない」という表現を耳にすることが多いかなと思います。例えば、
- He doesn’t work here any more.
- He doesn’t work here any longer.
はどちらも「彼はもうここで働いていない」を表します。もしくは、最初に出てきた “no longer” を使って、
- He no longer works here.
とも言えますが、この場合は “no longer” の位置に注意してくださいね。”He works here no longer.” とは言えません。
それ以外にもシンプルに、
- He’s left the company.
と言っても「彼は退職しました」が表せますよね。
“He’s no longer with us” のもう一つの意味とは
「彼はすでに退職しています」を表す “He’s no longer with us.”。
使われるシチュエーションが変わると、違う意味にもなるんです。
「もう一緒にいない」からイメージを膨らませるとわかりやすいですが、誰かが「もう亡くなっている」を婉曲的に表すフレーズでもあります。
例えば、誰かと家族の話をしていて、相手が自分のおじいちゃんの話のくだりで “He’s no longer with us.” と表現したら、それは「もう亡くなっている」という意味です。
また、個人を偲んで誰かと話しているときに、
- It’s so hard to believe he’s no longer with us.
みたいにも使います。日本語と同じように英語でも「死」にまつわるストレートすぎる表現は憚られることがあるので、こういったやんわりした表現も覚えておくと役に立つかもしれません。
“no longer with us” が「亡くなった」か「退職した」かは文脈次第ですが、シチュエーションでたいてい判断できるので難しくないですね。