“at least” というフレーズ、学校で習いましたよね。では、実際に会話でどんなふうに使っていますか?
今回は、私がネイティブからよく耳にした、日常会話で絶対に役立つ “at least” の使い方を紹介します!
“at least” の意味とは?
“at least” の意味は「少なくとも」「最低でも」と覚えている方が多いかと思います。
例えば、“at least” のすぐ後ろに「数」や「量」を持ってきて、
- We need at least 10 volunteers.
少なくとも10人のボランティアが必要だ - It will take at least an hour to get there, depending on traffic.
そこに行くには、交通量によるけど少なくとも1時間はかかる - You must have at least two years of teaching experience.
少なくとも2年の指導経験が必要です
“least” は「最も小さい」とか「最も少ない」という意味なので、“at least” は「最も少なくて=少なくとも、最低でも」という意味になるんですね。
でも、”at least” の後ろに数字が来ない使い方もあるんです。
“at least” の後ろに「文」が続く使い方
私がニュージーランドでネイティブから耳にしたのは、例えばこんなフレーズです↓
- Freezing, eh? −Yeah, but at least it’s not raining!
ニュージーランドの冬は雨が多いです。私が住んでいた街では雨の日が一週間以上続くこともあって、上の会話は久しぶりに晴れた日の朝、友人に会ったときに「めっちゃ寒いねー」と言ったら返ってきた返事です。これって、どんな意味だと思いますか?
直訳すると「寒いけど、少なくとも雨は降ってないわ」ということですよね。
こんなふうに「at least+文」は、悪い状況の中でも「少なくとも〜だね」という、ポジティブなことを強調したり、付け加えたりする場合に使われるんです。
上の例では「あまり良くないこと→寒い」だけど「ポジティブなこと→雨は降っていない」なので「少なくとも雨は降ってないね」というポジティブな面を強調する文になります。
ちなみに余談ですが、雨の日に私が「ひどい雨だねー」と言ったりすると、周りの人たちは “It’s terrible! But we need rain anyway.” みたいにポジティブに返してくることが多かったのが印象に残っています。
「at least+文」の使い方
この “at least” の使い方は英英辞書に、こんなふうに書かれています↓
used to emphasize that something is good in a bad situation
Cambridge Dictionary
多くの場合、「ネガティブなこと」を述べて、その後に “but at least 〜” のように「ポジティブなこと」を続けます。例えば、
- We’ve got a long way to go, but at least we’re making progress.
まだまだ先は長いけど、少なくとも前進してる - It might not look great, but at least it tastes good.
見た目は良くないかも知れないけど、少なくとも味は美味しいよ - The hotel room was pretty average, but at least it was clean.
ホテルの部屋は普通だったけど、少なくとも清潔だった
みたいな感じですね。言う内容にもよりますが、物事のポジティブな面にスポットライトを当てる素敵なフレーズだなと私は思います。
数字と一緒に使う以外の “at least”、ぜひ会話に活かしてみてくださいね。