“at least” というフレーズ、学校でも習ったと思いますが、実際にどんなふうに使っていますか?
今回は、私がネイティブから立て続けに耳にした、日常会話で絶対に役立つ使い方を紹介します!
“at least” の意味とは?
“at least” の意味は「少なくとも」「最低でも」と覚えている方も多いかと思います。
例えば、”at least” のすぐ後ろに数字を持ってきて、
- We need at least 10 volunteers.
少なくとも10人のボランティアが必要だ - It will take at least an hour to get there, depending on traffic.
そこに行くには、交通量によるけど少なくとも1時間はかかる - You’ll need to wait at least 15 minutes after receiving your vaccine before you leave.
ワクチンを接種後、少なくとも15分は待機しないといけない
“least” は「最も小さい」とか「最も少ない」という意味なので、”at least” は「最も少なくて」という意味になるんですね。
でも、”at least” の後ろに数字が来ない使い方もあるんです。
“at least” の後ろに文章が来る使い方
私が最近立て続けにネイティブから耳にしたのは、こんなフレーズです↓
- (It’s) cold, but at least it’s not raining!
南半球のニュージーランドはいま冬に向かっていて、雨が多くなり、朝はかなり冷え込みます。そして、これはある晴れた日の朝、友人に会ったときに「寒いねー」と言ったら返ってきた返事なのですが、どんな意味だと思いますか?
直訳すると「寒いけど、少なくとも雨は降ってないわ」ということですよね。
こんなふうに「at least+文章」は、悪い状況の中でも「少なくとも〜だね」という、ポジティブなことを強調したり、付け加えたりする場合に使われるんです。
上の例では「あまり良くないこと→寒い」だけど「ポジティブなこと→雨は降っていない」なので「雨は降ってないね」というポジティブな面を強調する文章になります。
ちなみに、余談ですが、雨の日に私が「ひどい雨だね」と言ったりすると、周りの人たちは “It’s terrible! But we need rain(雨は必要よね)” みたいにポジティブに返してくることも多いです。
「at least+文章」の使い方
この “at least” の使い方は英英辞書に、こんなふうに書かれています↓
used to emphasize that something is good in a bad situation
(Cambridge Dictionary)
多くの場合、「ネガティブなこと」を述べて、その後に “but at least 〜” のように「ポジティブなこと」を続けます。例えば、
- We’ve got a long way to go, but at least we’re making progress.
まだまだ先は長いけど、少なくとも前進している - It may not look great, but at least it tastes good.
見た目は良くないかも知れないけど、少なくとも味は美味しいよ - The hotel room was pretty average, but at least it was clean.
ホテルの部屋は普通だったけど、少なくとも清潔だった
みたいな感じですね。言う内容にもよりますが、物事のポジティブな面にスポットライトを当てる素敵なフレーズだなと私は思います。
数字と一緒に使う以外の “at least”、ぜひ会話に活かしてみてくださいね。