今月、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相が突然辞任を発表しました(現在は既に次の首相に交代しています)。
日本でも首相や企業のトップが辞任すると大きなニュースになりますよね。
そこで今回は「辞任する」を表す英語表現を紹介します。時事ネタは会話の話題にしやすいので、覚えておくと必ず役に立ちますよ!
「辞任する」を英語で言うと?
「辞任する」を英語で言うときによく使われる表現は2つあります。その2つとは、
・step down
・resign
です。「辞任する」という意味ではどちらも同じように使えますが、”resign” の方が少しかたい表現になります。
他にも言い方はあるのですが、この2つがニュースでも特によく使われます。使い方も大体同じなので、まとめて詳しく見てみましょう。
“step down”、”resign” で表す「辞任する」
私は “step down” という表現を見るといつも「すごく上手く表しているなぁ」と思うのですが、これは文字通り、一歩降りるイメージです。国や企業のトップの座から「降りる→辞任する」なのでとっても想像しやすいですよね。
“resign” は「(職や組織を)辞める」というニュアンスの単語で「署名(サイン)する」の “sign” が入っていますが、発音は /rɪˈzaɪn/ と濁ることに注意です。
- Jacinda Ardern said she would step down.
ジャシンダ・アーダーンは辞任すると言った - He was forced to resign following a series of scandals.
彼は一連のスキャンダルの後、辞任に追い込まれた
「〜を辞任する」を英語で言うと?
“step down” も “resign” も「〜の職を辞任する」「〜の職を退く」のように具体的な役職名を表す場合には、
・step down as 〜
・resign as 〜
のように後ろに “as 〜” をつければOKです。
- Jacinda Ardern announced she would step down as prime minister of New Zealand.
ジャシンダ・アーダーンはニュージーランド首相を辞任すると発表した - He will step down as president at the end of March.
彼は3月末に社長を辞任する - Jeff Bezos resigned as chief executive of Amazon.
ジェフ・ベゾスはアマゾンの最高経営責任者を退いた
去年TwitterのCEO辞任を表明したイーロン・マスクも “step down as head of Twitter”、”resign as CEO” という表現を使っていましたよ↓
“step down from 〜” は「(ポジション)から降りる」
“step down” は後ろに “from” が続くこともあります。
日本語でも「(地位・ポジション)から降りる」という言い方をしますが、”step down from” は後ろに “post/position/role” といった単語が続くことが多く「(〜のポスト/職/役)から退く」を表します。
- Akio Toyoda will step down from his post on 1 April.
豊田章男氏は4月1日に現在のポストを退きます - He will step down from his role/position at the end of March.
彼は3月いっぱいで現在の役/職を降ります - She resigned from her role as CEO.
彼女はCEOを退いた
“resign” は “resign from” の後ろに組織が来る場合には「組織を辞める」という意味になります。これはもともと “resign” が「(職・組織を)辞める」という意味なのを知っていれば納得ですよね。
“stand down” も意味は同じ
イギリス英語では “stand down” も「辞任する」を表す時によく使われるフレーズです。
- He said he would stand down as prime minister.
彼は首相を辞任すると言った
政治家の辞任のニュースなんかにはよく登場するので、イギリス英語を身に付けたい方はこちらも頭の片隅に置いておいてくださいね。
■ “step down” や “stand down” は「退位する」を表す時にも使われます↓