昨日の夜、石破首相が正式に辞任を表明しました。
首相に限らず、大きな企業や団体のトップが辞任した時にも大きなニュースになりますよね。
そこで今回は「辞任する」を表す英語表現を紹介します。時事ネタは会話の話題にしやすいので、覚えておくと必ず役に立ちますよ!
「辞任する」を英語で言うと?
「辞任する」を英語で言うときによく使われる表現が2つあります。その2つとは、
- step down
- resign
です。「辞任する」という意味ではどちらも同じように使えて、“resign” の方が少しかたい表現になります。
他にも言い方はあるのですが、この2つがニュースでも特によく使われます。使い方も大体同じなので、まとめて詳しく見てみましょう。
“step down”、“resign” で表す「辞任する」
私は “step down” という表現を見るといつも「すごく上手く表しているなぁ」と思うのですが、これは文字通り、一歩降りるイメージです。国や企業のトップの座から「降りる→辞任する」なのでとっても想像しやすいですよね。
“resign” は「(職や組織を)辞める、離れる」というニュアンスの単語で「署名(サイン)する」の “sign” が入っていますが、発音は /rɪˈzaɪn/ と濁ることに注意です。
- Japanese Prime Minister Shigeru Ishiba said he will step down.
石破首相は辞任すると言った(辞任を表明した) - She was forced to resign following a series of scandals.
彼女は一連のスキャンダルの後、辞任に追い込まれた
「〜を辞任する」を英語で言うと?
“step down” も “resign” も「〜の職を辞任する」「〜の職を退く」のように具体的な役職名を表す場合には、
step down as 〜
resign as 〜
のように後ろに “as 〜” をつければOKです。
- Shigeru Ishiba has announced he will step down as Japan’s prime minister.
石破茂氏は首相を辞任すると発表した - He will step down as president at the end of March.
彼は3月末に社長を辞任する(退任する) - He resigned as chief executive of XXX.
彼はXXX社の最高経営責任者を退いた
以前、イーロン・マスク氏がTwitterのCEO辞任を表明した際にも “step down as head of Twitter”、“resign as CEO” という表現を使っていました↓
“step down from 〜” は「(ポジション)から降りる」
“step down” は後ろに “from” が続くこともあります。
日本語でも「(地位・ポジション)から降りる」という言い方をしますが、“step down from” は後ろに “post/position/role” といった単語が続くことが多く「(〜のポスト/職/役)から退く」を表します。
- He will step down from his post on 1 April.
彼は4月1日に現在のポストを退きます - She will step down from her role/position at the end of March.
彼女は3月いっぱいで現在の役/職を降ります - He resigned from his role as CEO.
彼はCEOを退いた
“resign” は “resign from” の後ろに組織が来る場合には「組織を辞める」という意味になります。これはもともと “resign” が「(職・組織を)辞める、離れる」という意味なのを知っていれば納得ですよね。
“stand down” も意味は同じ
イギリス英語では “stand down” も「辞任する」を表す時に使われるフレーズです。
- He said he will stand down as prime minister.
彼は首相を辞任すると言った
政治家の辞任のニュースなんかにはよく登場するので、イギリス英語を身に付けたい方はこちらも頭の片隅に置いておいてくださいね。
■“step down” や “stand down” は「退位する」を表す時にも使われます↓