私はネギが大好きなのですが、ニュージーランドで自炊するようになってから困ったことがありました。
それが「ネギ」です。料理や薬味でネギを使おうと思ってスーパーに行っても、日本のネギと同じようなものは見つからなかったからです。
今回はそんな経験から「ネギ」の英語表現のお話です。あわせて「ニラ」の表現も紹介します!
「ネギ」は英語で何て言う?
「ネギ」の英語表現は、実は一つではありません。
日本語では「青ネギ」「白ネギ」「長ネギ」「葉ネギ」「万能ネギ」「わけぎ」などいろんな種類をあわせてザックリ「ネギ」と表現しますが、これにあたる表現がないんです。
厳密に言うと学術的にはあるようですが、普段スーパーで「ネギを探しているのですが…」と言うような場合の「ネギ」はネギの種類で言い分ける必要があります。
と言っても、そんなに数が多くないので心配しなくても大丈夫です。
- green onion
- spring onion
- scallion
- leek
これだけ覚えておけば、おそらく日常生活で困ることはないでしょう。
「青ネギ」は green onion, spring onion, scallion
薬味で使うような「青ネギ」「葉ネギ」を表す英語には、
- spring onion
- green onion、scallion
があります。これらはイギリス英語・アメリカ英語でちょっと違うようです。
イギリス英語の影響が強いニュージーランドで「青ネギ」はもっぱら “spring onion” と呼ばれていて、スーパーや市場でも “spring onion” と表記されています。
ところが、アメリカ英語では “green onion” や “scallion(発音は/ˈskæljən/)” と呼ぶのが一般的なようで、”scallion” は “green onion” よりも早くに収穫された若い青ネギです。そして、”spring onion” はもっと成長して根っこの部分がポコっと丸く膨らんだ青ネギを指すようです↓
ニュージーランドでは根っこの部分が細い(緑の部分と同じ太さ)の青ネギを “spring onion” と呼ぶので、国や地域によって呼び方が違うんですね。
ものにもよりますが、海外の葉ネギは日本の柔らかい葉ネギよりは少しかたい気がするので、私は日本のネギの方が好きです。
ちなみに「アサツキ」に似ている細いネギみたいなものは、
chives
と言います。発音は /tʃaɪvz/ です。
ネギよりもっとマイルドな風味なので、オムレツやスープ・魚料理の上にパラパラっとハーブのように散らしたり、サワークリームのディップに混ぜたりしてよく使われますよ。
「長ネギ・白ネギ」は英語で何て言う?
鍋に入れたり、焼き鳥のねぎまに使うような加熱調理すると美味しい「長ネギ」「白ネギ」。これは英語で言うのが、実は難しいんです。その理由は全く同じものがないからです。
ニュージーランドでも普通のスーパーでは売られていないので、私は別のもので代用していました。それが、
leek
です。見た目は大きくてゴツい長ネギみたいな感じで、白と黄緑の部分をスープにしたりソテーしたり、クタクタに煮たりして食べると美味しいです↓
日本でも「リーキ」という名前で売っているようですが、英語の発音は /liːk/ なので「リーク」に近いです。
日本の「長ネギ」「白ネギ」を英語で表現したい場合には、おそらく “Japanese leek” が一番しっくりくるのではないかと思います。他には “long green onion” という言い方もあるようです。
「ニラ」は英語で何て言う?
最後に「ニラ」の英語での言い方もさらっと紹介したいと思います。「ニラ」は英語で、
- garlic chives
- Chinese chives
と言います。”chives” だけだと「アサツキ」のような細いネギみたいなものになってしまうので、”garlic/Chinese chives” と言えば「ニラ」になりますよ。
ニュージーランドでは “onion weed” や “wild onion” と呼ばれて雑草扱いされる植物が「ニラ」にそっくりで、天ぷらにしたり餃子に入れるととっても美味しいです。
食材の英語での呼び方は国や地域によって少し違うこともあると思いますが、海外生活を始める方や英語のレシピを見る時の参考になれば嬉しいです。