「スーパーブルームーン」がいろんなメディアで話題になっていましたね。皆さんは見ましたか?
私はたまに空を見上げて星や月がキレイだったりすると嬉しくなるのですが、昨日の月はとっても明るくて目が痛くなるぐらいでした。
そんな「スーパーブルームーン」とは「スーパームーン」と「ブルームーン」が重なった時にそう呼ぶそうです(初めて知りました!)。
「ブルームーン」と言えば、英語には “once in a blue moon” というイディオムがあるので、今回はこのフレーズの意味と使い方を紹介したいと思います。
“once in a blue moon” の意味とは
“once in a blue moon” を直訳すると「青い月の時に一度」ということですが、実はこれは、
滅多に〜ない
ごく稀にしか〜ない
を表すインフォーマルな表現で、他の言い方をするなら “very rarely” といった感じです。”rarely” が「滅多に〜ない」なので、それよりも滅多にない度合いを強調した表現になります。
- I only drink once in a blue moon.
私はごくたまにしかお酒を飲みません - I used to see her a lot but nowadays we only see each other once in a blue moon.
以前は彼女によく会っていたけど、近頃はごく稀にしか会わない
訳すと「たまにしか〜ない」「ごく稀にしか〜ない」になりますが、英語の文は肯定文になっていることに注意してくださいね。
では、なぜ “once in a blue moon” が こんな意味になるのでしょうか?
“blue moon(ブルームーン)” の意味とは
“blue moon” を英英辞書で引いてみると、こんなことが書いてあります↓
the second full moon (= the time when the moon is shaped like a complete disc) in a month, that appears around every two and a half years:
Cambridge Dictionary
私は月に詳しいわけではないですが、満月が見られるのは約29.5日に一度なんだそうです。そうすると、だいたい一ヶ月に一回ですよね。
ところが、この微妙なズレが積み重なって、ひと月に2回満月が見られることがあるそうです。その2回目の満月のことを “blue moon” と呼ぶんですね。
周期的に約2年半に一度しか起こらないことから「ごく稀にしか起きないこと」を “once in a blue moon” と言うようになった、という説があります。
ところが、このイディオムの由来には諸説あって、上で紹介した説は比較的新しいものだそうです。
他には、ごくまれに本当に月が青く見えることがあったことから、こう言われるようになったという説もあるようです。実際に火山が噴火した後には大気中に含まれる灰の影響で月が青っぽく見えたそうですよ。
そしてまだ他にも説があるようですが、いずれにしても “blue moon” が「とても珍しいこと、稀なこと」を表すというのは共通しています。
“once in a blue moon” 自体はメジャーな表現ですが、めちゃくちゃよく使われるかと言うと、実はそうでもないと個人的には感じています。ただ、直訳とは全然違って面白い表現だなと思います。
今夜の月はブルームーンではないですが、まだまだキレイなはずなので、ぜひ夜になったら空を見上げてみてくださいね。