奥まった場所にあるレストラン、奥まった場所にある家、奥まった所にある○○…のように「奥まった」という言葉がありますよね。
そんな「奥まった」って英語でどう言えばいいの?と思ったことはありませんか?
ニュージーランドに住んでいた時に私の周りのネイティブがよく使っていた表現を2つ紹介します!
“(set/located) back from 〜” で表す「奥まった(場所)」
1つ目の表現は、
back from 〜
で「(道路/通り)から引っ込んだ場所にある→奥まっている」を表す時によく使います。例えば、
- The house is located back from the street.
は「その家は通りから奥まったところにあります」という意味になります。通り沿いに建っているのではなくて内側(奥)に入ったところにあるということですね。
他には、”(be) set back from” なんかもよく使われます。
- The building is set back from the main street.
その建物はメイン通りから奥まったところにあります - The house entrance is set back from the road.
家の入り口は道路から奥まったところにあります - The house is set back from the street, down a driveway.
その家は通りから私道を行った先の奥まったところにあります
みたいな感じです。”set” には「置く」という意味がありますが、この “be set” は「置かれている→〜な場所にある(建っている)」というイメージで、上の例文は道から一定の距離が取られて建てられているというニュアンスです。
“be set” の代わりに “sit” を使って、
- The hotel sits far back from the street, so it’s very quiet at night.
そのホテルは通りからかなり奥まったところにあるので夜はとても静かです
と言うこともありますよ。
“tucked away” で表す「奥まった、隠れた」
そして2つ目は、
be tucked away
というフレーズを使った表現です。これは「隠れた」「見つけにくい」のニュアンスがある「奥まった」を表す時によく使われます。
例えば、メインの通りから外れて奥まった見つけにくいところにレストランがあるとしたら、
- The restaurant is tucked away off the main street.
と言えるんです。
“tuck” ってあまり聞きなれない単語だと思うのですが、これはシャツのすそをボトムスの中に「入れる」とか、シーツの端を布団やマットレスの下に「入れ込む」なんかを表すときに使われる単語です。
他には「見えないようにしまい込む」という意味もあって、”tucked away” で “hidden” や “difficult to find” といったニュアンスになります。イメージ的には「隠すようにしまい込まれた→隠された、見つけにくい」という感じですね。
なので “tucked away” は「奥まった」の直訳ではないですが「隠れていて見つけにくいところにある」「人目に付かない場所にある」「隠れ家的な」といったニュアンスで使われる表現です。
- The place is tucked away and hard to find.
その場所(店)は奥まっていて見つけにくいです - I found a lovely cafe tucked away behind ○○.
○○の後ろの隠れた(奥まった)ところに素敵なカフェを見つけました - The bar is tucked away at the end of the lane.
そのバーは細い道の突きあたりの奥まったところにあります
「奥まった」ってなかなかパッと思いつきにくい表現ですが、建物や場所の説明をする時の参考になれば嬉しいです。
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