「電話してね」って英語で何て言うでしょうか?
“Call me.” や、その他にも “Give me a call/ring.” なんかもあります。
そして「電話するね」も “I’ll call you.” や “I’ll give you a call/ring.” というふうに言います。
こういった「電話をかける」という表現では必ずと言っていいほど登場する “call” ですが、実は「電話する」とは全く関係ない意味で使われることもあるんです。
“call” ってどんな意味?
「電話をかける」の他に、もう一つよく知られた使い方がありますよね。
それは「〜と呼ぶ」という意味です。例えば自己紹介で、
- I’m Matthew. Please call me Matt.
マシューです。マットって呼んでね
のように使われる “call” があります。
他には、物の英語名が分からない場合に、
- What‘s this called in English?
これって英語で何て言うの?
と聞いたりしますが、ここにも “call” が出てきます。
これらの「〜と呼ぶ、〜と言う」という意味で使われる “call” は馴染みがありますよね。
では、お店でもらったレシートの下に、
Thank you. Please call again.
と書かれてあったら、どんな意味だと思いますか?「また電話してください」ではありませんよ。
「電話する」「呼ぶ」以外の “call” の意味
私はこの “call” の使い方をニュージーランドの職場でよく耳にしました。
私が働いていた山奥の温泉施設にはカフェが併設されていたのですが、外から見ると何のお店なのかよく分からない感じだったので、何も知らずに入ってくる人や、見学・冷やかしのお客さんもよく来ました。
そんな人に “How can I help you?” と声をかけると、
- I just thought I’d call in.
のように答える人が多かったんです。
あるいは、カフェでゆっくりしているお客さんと話をする機会も多かったのですが、そんなお客さんから、
- This is a lovely place to call in for a coffee.
と言われることもありました。
そんな “call (in)” って、一体どんな意味なのでしょうか?
イギリス英語でよく耳にする “call”
早速 “call” を英英辞典で調べてみると、お馴染みの「電話をかける」などといった意味の下に、こんな意味が載っていました。
(especially BrE) to make a short visit to a person or place
Oxford Advanced Learner’s Dictionary
主にイギリス英語では「ちらっと立ち寄る、ちょっと立ち寄る」といった意味合いで “call” が使われることがあるんです。
例えば、ショップや飲食店のドアにかかっている小さな看板に、
- Sorry, we’re CLOSED. Please call again.
と書かれているのを目にしますが、これは「また電話してね」ではなく「またお越しください」というニュアンスになります。
なので、お店でもらうレシートに、
- Thank you. Please call again.
と書かれていたら、これも「またのお越しをお待ちしています」といった感じの意味合いで、電話とは全く関係ありません。
「call=電話する」というイメージしかないと、ちょっと理解しづらい表現ですよね。
仕事関係で覚えておきたい “call” の使い方
他にも、よく使われる定番表現に、
call in sick
というのがあります。これは電話に関係しているのですが「病気で休みます」と職場に電話をすることを指します。例えば、
- Have you seen John? −He called in sick today.
「ジョン見かけた?」「病気で休むって電話があったよ」
といった感じで使います。
「病気で休みます」と電話を入れること自体が “call in sick” なので、実際には本当に病気である必要はありません。なので、仮病でサボるために “call in sick” をする人もいます…。
これは定番中の定番のフレーズなので覚えておくと役に立ちますよ!今回紹介した「立ち寄る」の “call” と一緒にぜひ覚えておいてくださいね。
「ちょっと立ち寄る」の英語表現
「ちょっと立ち寄る」は “pop” や “drop” を使って表現することも多いです。ネイティブがよく使うフレーズはこちらからどうぞ!↓