ニュージーランド人の友人家族のお家に遊びに行った時のこと。
床に座って話をしていたら、友人の子どもが紅茶の入ったカップをひっくり返してしまい、カーペットが濡れてしまいました。
そこでお母さんが一言「そのうち乾くわ」と、全く気にしない様子で笑っていたのですが、この「そのうち(いつか)乾くわ」のような「そのうち、いつか、いずれ」って、あなたなら英語でどう表しますか?
実はとっても簡単なのに、直訳しようとするとなかなか出てこない表現のお話です。
「いつか」を表す英語表現
日刊英語ライフではこれまでにも「いつか」を表す表現を何度か紹介してきました。
まずは “someday” や “sometime” がありましたが、この2つの違いは覚えていますか?忘れてしまったという方は、こちらから復習をどうぞ↓
または「ある時点で」「ゆくゆくは」という意味の「いつか」を表すフレーズも紹介しました。あまり辞書には載っていないフレーズでしたが、どんなフレーズでどんなふうに使うか覚えていますか?
こちらも忘れてしまった方はこちらをご参照ください↓
でも、これらの「いつか」の表現は、冒頭にでてきた「(カーペットが)いつか/そのうち/いずれ乾くわ」と言う場合にはちょっと違和感があります。
「いつか、そのうち、いずれ」は英語でなんて言う?
お母さんが言った「いつか、そのうち乾くわ」の英語表現は、これを一語一句直訳しようとすると、おそらく違うものになってしまうと思います。
でも、誰でも知っているある英単語を使えば、このニュアンスを簡単に表現できてしまうんです。
その単語とは… “will” です。
お母さんが言った「いつか・そのうち乾くわ」とは、
- It’ll (=It will) dry.
でした。「そのうち」を和英辞書で引くと、色んなイディオムが出てきますが、今回のような場合はわざわざイディオムを使わなくても “will” で表すことができてしまうんです。
“will” は《未来のことを表す時に使う》と教わりましたが、こんなふうな使い方は、慣れないと口からスッと出てきにくいですよね。
「そのうち」を表す “will”
実はこの “will”、他にもよく使われるフレーズがあるんです。例えば、
- You’ll see.
というフレーズがありますが、これは「そのうち、いずれ分かるよ」という意味の定番フレーズです。これもやはり “will” だけで「そのうち」という漠然とした時間のニュアンスを表しています。
同じように、今はアイデアが思い浮かばないけど「そのうち降ってくるよ」という場合にも “will” を使った、
- It’ll come to me.
がよく使われます。また、人の名前や何かを思い出そうとしていて思い出せない時にも “will” が使われます。
- It’ll come back to me.
そのうち思い出すよ
はお決まりのフレーズです。
漠然とした時間を表す “will”
今回登場した “It’ll dry” や “We’ll see”、”It’ll come (back) to me” のどれも「いつか、そのうち」を直訳したフレーズが使われている訳ではありません。
でも “will” が持っている未来の漠然とした時間のニュアンスを掴んでいれば「いつか、そのうち」という日本語がしっくりくる感じが分かると思います。
一語一句の直訳に頼らず、単語が持つニュアンスを生かして表現することも大切ですね!
「いつか」の英語表現は色々ある
■”sometime” と “someday” の違いとは?
■覚えておくと結構使える、”at some point”↓