英語の「いつか」は選ぶ単語がけっこう大切

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「いつか」という日本語、皆さんは日頃どれぐらい使いますか?

  • 「いつか(今度)ご飯食べに行こうよ」
  • 「またいつか(今度)会おうね」
  • 「いつかマイホームが欲しい」
  • 「先月のいつか忘れたけど、彼に会ったよ」

のように「いつか」はとっても便利な言葉ですよね。
具体的に「○月△日」と言わずに、ぼんやりした話ができます。

もちろん英語にも「いつか」を表す表現がいくつかありますが、知っておいた方がいい、ちょっとしたニュアンスの違いがあるんです。

今回は、そんなちょっと曖昧な「いつか」のお話です。

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「いつか」は英語で “someday”?

英語の授業で “someday” という単語を習ったのを覚えていますか?

その昔、私は未来のことを表す「いつか」に “someday” ばかり使っていました。
“Let’s grab a drink someday.(いつか飲みに行こうよ)” みたいな感じです。

でも、ニュージーランドで暮らし始めて少しして、気付いたんです。こんな場面で “someday” を使う人はあまり(と言うか、ほとんど)いません。

その代わりに何と言うのかは後ほど紹介しますが、その前になぜ “someday” を使わないのか、その理由を考えてみましょう。

“someday” ってどんな意味?

“someday” を英和辞典で引いてみると「(未来の)いつか、そのうち」と書いてあります。“Let’s grab a drink someday.” でも間違ってなさそうですよね。

でも英英辞書には、こんなふうに書いてあるんです↓

at an unknown time in the future, especially a long time in the future

ロングマン現代英英辞典

実は “someday” の「いつか」は、どちらかと言うと「いつか分からない遠い未来」を表すんです。

実際に “someday” が使われるのは、例えばこんな場合です↓

  • Someday I want to buy a house.
    いつかマイホームを買いたい
  • Someday you’ll find out.
    いつか分かるよ(いつか分かる時が来るよ)

どれぐらい先かも分かりませんし、いつになるかも分からない、漠然とした「将来のいつか」です。

なので、そんな “someday” を使って “Let’s grab a drink someday.” と言ってしまうと、飲みに行きたいから誘っているのに、そのニュアンスは全く伝わりません。むしろ逆効果です。

“sometime” で表す「いつか、今度」

「いつか飲みに行こうよ」というような、誰かを何かに誘いたいときに使う「いつか」は “someday” ではなく、

sometime

がよく使われます。“sometimes(時々)” ではありません。ちょっと見た目が似ているので注意してくださいね。

その “sometime” とは、こんな意味です↓

at a time that you do not know exactly or has not yet been decided

Oxford Advanced Learner’s Dictionary

「いつか、今度」ということです。そして使い方は、例えば、

  • You should come visit us sometime.
    いつか(今度)遊びにおいでよ
  • I’ll see you sometime next week.
    じゃ、また来週のいつか(会おうね)

みたいな感じです。

“someday” との違いは分かりましたか?“sometime” は “someday” に比べて、もっと現実的だけど、はっきりとした日時を言わないときに使うんです。

ただし、“Let’s get together sometime.” のように “sometime” だけだと社交辞令っぽく聞こえることもあります。
日本語の「またいつか(今度)会おうね」「今度飲みに行こう」の「いつか、今度」は永遠にやって来ないのと似ていますね。そこで、

sometime next week
sometime next month

にすると、来週(来月)のいつ時間があるか分からないけど「来週の(来月の)どこかで会おうね」になるので、実現させたいけど日付は追って決めようという「いつか」のニュアンスが伝わりやすいです。

もちろん、社交辞令で「いつか(今度)飲みに行こうよ」と言う場合には、

  • We should grab a drink sometime.

なんかを個人的にはよく耳にします。

過去の「いつか」を表す “sometime”

“sometime” は過去の日時をハッキリ覚えていない「いつか(いつだったか)」にも使えます。例えば、

  • I saw him sometime last year.
    去年のいつだったか彼に会ったよ
  • Do you know when it happened? –It was sometime after eight.
    「それ、いつ起こったか知ってる?」「8時以降のいつかだったよ」

といった感じです。

“sometime” は、上のように日時をハッキリ覚えていない過去の時や、日時をハッキリさせずに何かの予定を決めたい時などに使える、日常会話でとっても役立つ単語なので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね!

■“some” が持つイメージは「はっきりしない」です↓

他にもある「いつか」の表現

今回紹介した以外に、「ゆくゆくは」「そのうち」というニュアンスを持った「いつか(は)」もありますよね。例えば「いつか子供がほしいな」のような「いつか」です。

この「いつか」は、ちょっと違ったフレーズを使って表すので、こちらのコラムもぜひ参考にしてみてください!

■誘ってもらったけど「また今度」「また別の機会に」と断るフレーズはこちらで紹介しています↓

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