ニュージーランド英語、どうやって勉強する?

日本では、本当にたくさんの英語教材が売られています。YouTubeやSNSなどでも英語学習の動画が数え切れないほど投稿されていますが、その大半はアメリカ英語のものです。

では、ニュージーランド英語を学びたい人はどうしたらいいのでしょうか?ニュージーランド英語の教材なんて、ほとんど見つけられないのが現状だと思います。

そこで今回のコラムは、留学やワーホリ・移住などでニュージーランドに来るまでにニュージーランド英語を勉強したい人、ニュージーランドに来てからニュージーランド英語に苦労している人、そんな「ニュージーランド英語に慣れたい人」向けの、ニュージーランド英語の学習法のお話です。

目次

ニュージーランド英語って?

日本にいてニュージーランド英語に触れることってあるでしょうか?

私はニュージーランドに来る前にそれなりに英語の勉強をしてきたつもりですが、今振り返ってみると、それはアメリカ英語でした…。
※ニュージーランド英語はイギリス英語の影響がとても強いので、アメリカ英語とは異なる点が多いです。

もちろん「ニュージーランド英語を聞く」という練習も全くしておらず、案の定、ニュージーランドに来てしばらくは何も聞き取れず、かなり苦労しました。

まず、これはどこの英語圏に行っても言えることかもしれませんが、ネイティブの日常会話では、英語教材のCDやTOEICのリスニング問題に出てくるようなゆっくりしたスピードでは話してくれません。

また、教材で使われるような完璧な文法で話しているとも限りません。

私の印象ではアメリカ人はゆっくりハッキリ話しますが、ニュージーランド人は(全員が全員ではありませんが)全体的にとても早口です。しかも、口をしっかり開けないでモゴモゴ話す人も多く、Rの音もアメリカ英語のそれとは全然違います。

■ニュージーランド英語の特徴や訛りなどは以下のコラムで詳しくまとめているので、参考にしてみてください↓

なぜニュージーランド英語を勉強するのか

ニュージーランド英語なんてどうせ訛ってるんでしょ?とバカにされることも多々あります。
そして、残念なことに、本当に訛っているので反論できません(笑)

でも、アメリカ英語とかイギリス英語にこだわるのは日本人くらいで、海外に出るといろんな国の人たちがその国々の訛った英語で話をしています。多国籍な国なら、それぞれの人が自分の母語の訛りのある英語を話していることも普通です。

なので、英語が訛っているのは恥ずかしいことでは全然ありません。

「○○訛りの英語は恥ずかしい」と誰かの訛りをバカにするのはとても失礼だし、英語がネイティブでない人の英語は「どこで英語を学んできたのか」「どこの国の人なのか、母国語は何なのか」など、その人の背景を示すものなので自信を持って良いことだと思います。

ただ、ニュージーランドに留学したり生活する予定がある方は、日本ではあまり学ぶことができない、訛っていると言われるニュージーランド英語の中で生活することになります。現実問題、聞き取れなければ生活するのは大変です。

そんな方たちにとって、日本にいるうちに少しでもニュージーランド英語に耳を慣らしておくのは、とても大切だと思います。

すぐには理解できないかもしれませんが、音やリズム、使われる単語がアメリカ英語とは全く違うので、実際に知ってて現地に飛び込むのと、何も無しでニュージーランドに来るのとでは全然違います。

ニュージーランド英語を学ぶ、おすすめのウェブサイト・番組

そうは言っても、ニュージーランド英語に特化した教材はなかなか見つけにくいと思うので、インターネットでニュージーランド英語にふれる方法を3つ紹介します。

●ニュージーランド英語勉強法①『How to DAD』

まずは、一番とっつきやすいYouTubeチャンネルを紹介します。
ニュージーランドの人気YouTuber『How to DAD』シリーズの動画です。

バリバリのニュージーランド訛りのお父さんが3人の子どもたちの育児の中でいろんな「How to 〜」を動画にしています。

などなど、どれも笑ってしまうものばかりで内容が面白いので、英語の勉強!と言うよりは気軽に動画を見ながらニュージーランド英語に触れたり、ニュージーランドの生活を垣間見ることができると思います。

ニュージーランド英語のスラングの動画や、アメリカ英語との違いオーストラリアとの違いなどの動画もオススメです!

このDadが『TEDxChristchurch』に登壇した時の動画もニュージーランド英語のリスニングの練習になるかもしれません。

●ニュージーランド英語勉強法②ニュース動画

ちょっと難易度が高めですが、これはやはり外せないと思います。

ニュースキャスターもニュージーランド英語でお届けしていたり、ニュース動画に出てくるニュージーランド人が話しているのは「生の」ニュージーランド英語です。なので、全くニュージーランド英語を聞いたことが無い人には聞き取りづらく感じるかもしれません。

ニュースの内容自体が難しいものもあったりして、最初は理解するのが大変だと思うので、興味がありそうな分野から始めてみるのをおすすめします。

●ニュージーランド英語勉強法③『MasterChef New Zealand』

最後は、私がわりと好きでよく見ていたテレビ番組『MasterChef New Zealand』です。この番組の一部がYouTubeで見られます(こちらからどうぞ)。

このテレビ番組は素人さん参加型の「勝ち抜き料理番組」なのですが、この番組をオススメする理由が2つあります。

まず一つ目は、番組に出てくるのは素人さんたちです。ここがポイントです。

一般のニュージーランドの人たちが話している会話の英語が聞けます。ニュースキャスターでも、学校の先生でもなく、一般人です。

なので、教科書に出てくるような英語ばかりではありませんが、ニュージーランドで生活するなら、そんな一般人の会話が聞けるようになるのが一番重要です。日常でよく使われる単語やフレーズもバンバン出てきます。

オススメ理由の2つ目は、番組に登場する審査員たちです。

NZのトップシェフら3人の審査員が毎回、素人さん達が料理を作っている途中でいろいろ話しかけたり、作った料理にコメントをします。ポイントは英語のスピードのメリハリです。

料理中に話しかけるのは “Hey, how’s it going?” のようなところから入って、普段の会話のような感じで、話すスピードもかなり早いです。
が、出来上がった料理を食べた後に言うコメントは、ゆっくりハッキリと話しているので、比較的聞き取りやすくなっています。

料理に興味がない人も、英語だけのために見ても楽しめると思います。そして、ここでもやはり全員がニュージーランド訛り全開です。

ニュージーランド英語

ニュージーランド英語は、スペリングや使われる単語など、ベースがイギリス英語に近いので、読んだり書いたりするのには、日刊英語ライフがいつもおすすめする English Grammar in Use を使うのがいいと思います。

そして、耳を慣らすにはニュージーランドの英語をたくさん聞くのが一番です。

かなりクセのある英語ですが、慣れてくると、その響きも “lovely” を多用するところも、大好きになってしまいました。

これからニュージーランド英語を勉強される方や、ニュージーランドに来られる方も、そんなニュージーランド英語に少しでも親しみを持ってもらえたらいいな、と思います。

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