ニュージーランド英語の特徴・訛り(アクセント)・スラングまとめ!

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先日、ニュージーランドに衝撃が走ったニュースがあります。

なんと、ニュージーランド英語のKiwiアクセントが〈世界一セクシーなアクセント〉に選ばれたんです。

世界の数ある言語の中からトップ50が発表され、堂々の1位に輝きました!

当のニュージーランド人たちは「そんなバカな(笑)」という反応でしたが、せっかくなのでニュージーランドのKiwiアクセントとは、また、ニュージーランド英語とはどんなものなのかを紹介したいと思います!

この記事の目次

ニュージーランド英語の特徴

ニュージーランドの英語ってどんなイメージがありますか?
訛っている」というイメージが強いかもしれませんね。

それはそのとおりで、アメリカ英語に慣れた耳には同じ英語とは思えないぐらいの、とても強いアクセントがあるように聞こえます。
実際のところ、アメリカ人旅行者がニュージーランド人の言っていることが分からないこともあるようです。

ひとくちにニュージーランド英語と言っても、もちろん人や地域によって差はありますが、私が思うニュージーランド英語の特徴は、

  1. モゴモゴしゃべる
  2. 早口、イントネーション
  3. イギリス英語の影響
  4. 母音の発音
  5. 独自のスラング
  6. マオリ語の影響

だと思います。世界一セクシーなアクセントに選ばれたKiwiアクセント、そしてニュージーランド英語とはどんなものかをこの6つのポイントから紹介したいと思います!

ニュージーランド英語の特徴①モゴモゴ、ボソボソしゃべる

ニュージーランド英語は慣れないと聞き取るのが本当に大変です。

私はニュージーランドに来た当初、周りの人が何を言っているのか理解するまでにものすごく時間がかかりました。その理由は、

  • 口の動きが少ない
  • 声を張らずにモゴモゴ話す

のがニュージーランド英語の特徴だからです。アメリカ英語のように声を張ってハッキリ話すのではなく、あまり抑揚もなく、静かにモゴモゴ話す人が多いです。

ニュージーランド人自身、自分たちの話し方を “We mumble” と説明するのをよく耳にします。

ニュージーランド英語の特徴②早口、イントネーション

ニュージーランド人は早口です。アクセントがある上に早口なので、英語学習者としては泣きそうになります。

話し始めは普通のスピードでも、話がノッテくると畳み掛けるように話す人も多いので、うかうかしてられません。

イントネーションはちょっと上手く言えないのですが、アメリカ英語のようにあまり上下せずに、わりと平坦です。強弱はあるけど、あまり上下しない感じです。

そして、語尾・文末のイントネーションが上がる傾向があるので、疑問文ではないのに疑問文っぽく聞こえるのも大きな特徴です。

↓ ニュージーランドで人気のYouTuber『How to DAD』。語尾のイントネーションが上がるKiwiアクセントバリバリの話し方です。

↓ Kiwiアクセント&早口すぎますが、こんなふうに話すニュージーランド人もたくさんいます。

ニュージーランド英語の特徴③イギリス英語の影響

ニュージーランドは国旗にユニオンジャックが入っていることからも分かるように、イギリス英語がベースになっています。

なので、使う単語やスペリング・言い回しはイギリス英語にとてもよく似ています。

発音はイギリス英語がベースなので、アメリカ英語とは全く違って “r” も巻かないし、”water” や “letter”、”better” のように母音に挟まれた “t” もしっかり “t” の発音をします。

かと言って、アメリカ英語が通じないということではありません。ただ、中途半端にアメリカ英語風に言ってしまうと、”Pardon?” と言われがちです。

ニュージーランド英語の特徴④母音の発音、訛り

ニュージーランドアクセントの最大の特徴は、母音の発音です。
この母音の特徴的な発音のせいで「ニュージーランド英語は訛っている」という印象を与えています。

オーストラリア英語では “today” が「トゥダイ」になるというのは有名な話ですが、ニュージーランド英語では母音がこんなふうに変化します。

  • a → e(/æ/ → /e/)
  • e → i
  • i → u(「ウ」ではなく/ə/)
  • o, u はそのまま

“six” が「サックス」、”fish and chips” が「フッシュンチュップス」みたいに聞こえるのも、このせいです。

特に、/e/ が /i/ に聞こえる現象がニュージーランドアクセントの大きな特徴なように思います。

“egg” が「イーッグ」、”Yes” が「イィス」、”pen” が「ピィン」、”ten” が「ティン」、そして “get” は「ギッt」、”best” が「ビィスt」、”head” も「ヒーッd」など、聞いているととにかく /i/ の音が耳につきます。

他には、アルファベットの “A” が「アイ」みたいになるので、電話で名前や単語のスペリングを聞き取るのに “a” なのか “i” なのかめちゃくちゃ混乱します…。

また、”but” の “t” が消えて「バ」と発音する人がとっても多いです。

ニュージーランド英語の特徴⑤独自のスラング

ニュージーランドには他の英語圏の国では通じないスラングや単語がたくさんあります。

  • Sweet as:cool、OK、awesome
  • 〜, eh/aye?:付加疑問「〜だよね」の意味
  • Yeah nah:そうだね、でもやっぱりNoかなぁ…的な “No” の表現方法
  • She’ll be right:It will be OK
  • all good:全然問題ないよ
  • Chur:thanks、hi、cool、cheers
  • Ta:thanks
  • Kiwi:ニュージーランド人 ※キウイフルーツの意味ではない
  • mean:awesome、cool
  • munted:broken、ruined、drunk
  • sus:suspicious
  • bro:mate、man、dude
  • bach:ホリデーハウス
  • dairy:小さいコンビニ的な店
  • jandals:ビーチサンダル
  • togs:水着
  • chilly bin:クーラーボックス
  • gumboots:ゴム長靴
  • the wops/wop-wops:周りに何もないド田舎
  • uni:university
  • Macca’s:マクドナルド

オーストラリアと同じものもありますが、ニュージーランド独特なものも多く、他にもまだまだあります。上にも出てきた『How to DAD』でもたくさんニュージーランドのスラングが紹介されています↓

NZ英語の特徴⑥マオリ語の影響

ニュージーランドの先住民マオリ族のマオリ語は、ニュージーランドの3つの公用語のうちの1つです(他は英語とニュージーランド手話)。

生活の中で普通に使われているものもあり、食べ物の名前の中には英語ではなくマオリ語の方がよく使われているものもあります。

  • Kia ora:hi
  • Aotearoa:ニュージーランド
  • kumara:さつまいも
  • pāua:あわび
  • kina:うに

マオリ語のアクセントも独特なので、マオリの人たちが話す英語もまた違ったアクセントなこともあります。

また他にも、サモアやクック諸島といったパシフィックアイランダー系の人たちが話す英語にも独特のアクセントがあって、個人的にはとても聞き取りが難しいです…。

ニュージーランド英語とは?

個人的には「世界一セクシーなアクセント」とは思いませんが(笑)、ニュージーランドアクセントは大好きです。

ニュージーランドにはヨーロッパ系の人やアジア・南アフリカ・ラテンアメリカ系の人も多く、それぞれが様々な英語を話しますが、長く住んでいる人はバリバリのキウィアクセントになっている人もいます。

また、テレビではイギリス・アメリカ・オーストラリアの番組が放送されているので、ニュージーランド人は色んなアクセントを聞き分けるのも上手で、あまり違いのなさそうなニュージーランド英語とオーストラリア英語でも、ニュージーランド人に言わせると「別物」だそうです。

ニュージーランドを旅行したり、ニュージーランドで生活しない限り「ニュージーランド英語」を身近に感じることはないと思いますが、どこの英語の訛りがいい・悪いではなく、世界には本当に色んな英語があって、その一つとして「こんな英語もあるんだな」と知ってもらえたら嬉しいです。

■ニュージーランド英語が訛りすぎていて聞き取れない!という方のために、ニュージーランド英語の勉強法をこちらで紹介しています↓

ニュージーランド英語をもっと詳しく知りたい方に

■Kiwiアクセントの母音はこちらで詳しく紹介しています↓

■ニュージーランドスラングをもっと知りたい方はこちらからどうぞ↓

■イギリス英語とアメリカ英語の発音の違いはこちら↓

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