先日は「KIWI英語 チャレンジ編」として、ニュージーランドで使われているスラングの中から「物」を中心にクイズ形式でお届けしました。
今回は食べ物編です。
ニュージーランドだけでなくイギリスでも使われる単語から、ニュージーランド英語特有の英単語まで、幅広くお届けします。
“biscuit”、”brekkie”、”chips” の意味は?
今回もウォーミングアップから始めましょう。
下の3つの単語は、ニュージーランドではとても頻繁に耳にするものですが、他の国でも使われている「食べ物に関する単語」です。
それぞれの単語の意味は何だと思いますか?
1: biscuit
2: brekkie / brekky
3: chips
答えは写真の下にあるので、ちょっと考えてみて下さいね。
ちょっとヒントを出しましょう。
もう3つとも解った方はとばして写真の下で正解を確認して下さい。
1番はそのまま読むと「ビスケット」ですが、正解はビスケットではありません。
2番はある単語を省略した言い方です。
3番はイギリスの食べ物で有名な “fish and chips” の “chips” です。もちろん、ニュージーランド人も “fish and chips” が大好きです。
下の写真はニュージーランドで “kina” と呼ばれるものです。
他の英語圏では “sea urchin”、日本語で「うに」です↓
さて、上の3つの正解は、
1: biscuit = cookie
2: brekkie / brekky = breakfast
3: chips = french fries
でした。正解できましたか?
ニュージーランドでは “biscuit” はかなり広い意味で使われていて、通常イメージするビスケットから、クッキーもひっくるめて “biscuit” と呼ぶことがあります。
オレオもマクビティもTimTamも全部 “biscuit” と呼ばれます。
3番の “chips” はポテトチップスではなく、日本で言うフライドポテトのことですが、これは和製英語です。
アメリカ英語では “french fries”、イギリス英語では “chips” です。
これが解るとスゴイ!”courgette”、”capsicum”、”kumara” の意味とは?
次に出てくる8つの単語は、ニュージーランドでしか使われていないものプラス、他のイギリス英語圏の国でも使われている単語ですが、私自身、日本にいた時はどれも聞いたことがありませんでした。
では、アドバンス編、いってみましょう!
4: courgette
5: capsicum
6: kumara
7: chippies / crisps
8: ice block
9: sammie
10: barbie
11: chocolate fish
正解はまた写真の下にありますが、ここでも少しだけヒントです。
4・5・6は野菜の名前、11番はニュージーランド特有の食べ物の名前です。
下の写真は「Kea」というニュージーランドの固有種の鳥です。世界一賢い鳥とも言われていて、日本語では「ミヤマオウム」だそうです。オウムの一種ですが、とても大きく、翼を広げた時に見えるキレイな朱色が特徴です↓
さて、正解は…
4: courgette = zucchini
5: capsicum = bell pepper
6: kumara = sweet potato
7: crisps / chippies = potato chips
8: ice block = popsicle
9: sammie = sandwich
10: barbie = barbecue
11: chocolate fish = chocolate covered marshmallow fish
いかがでしたでしょうか?
全部正解できた人は、ニュージーランド度120%ですね!
ちなみに少し解説をすると、4番の “courgette” はもともとフランス語だそうですが、イギリス英語でもこう呼ばれるようです。日本では「ズッキーニ」ですね。
5番の “capsicum” はアメリカ英語では “bell pepper”、日本語では「パプリカ」のことです。
6番の “kumara” は「サツマイモ」のことですが、ニュージーランドで “sweet potato” と言う人には滅多に出会いません。みんな “kumara” と言っていて、ニュージーランドの先住民マオリ族の言葉からきた単語です。
7番の “chippies / crisps” は「ポテトチップ」のことで、8番の “ice block” は「アイスキャンディー」です。
10番の “barbie” は「バーベキュー」の略ですが、屋外で直火で肉や野菜を焼く日本語の「バーベキュー」と同じ意味の他に、バーベキューグリルという意味もあるので “Throw some more sausages on the barbie” とも言います。
最後は “chocolate fish” です。これはニュージーランド独特のお菓子で、細長い魚の形をしたマシュマロをチョコレートでコーティングしたものです。
子どもが大好きなお菓子ですが、カフェでホットチョコレートやモカチーノ、子ども用のfluffy(babycino)を注文するとおまけで付いてくることもあります。ニュージーランドにしか無いものらしいので、旅行に来たらお土産に買って帰ってもよさそうですね。
国が違えば言葉も変わる
私はニュージーランドに来た当初、アメリカ英語との違いに戸惑うことがたくさんありましたが、アメリカ英語が通じないということはありません。
でも、その国や地域で使われている単語や表現を知っておくと、スムーズに通じたり、相手の言っていることが分かりやすかったりします。
今回紹介した単語たちは、イギリス英語圏で通じるものも多いので、豆知識として頭の片隅に入れておくと、どこかで役立つかもしれませんね。
ニュージーランド英語に興味のある方は、以下のコラムもぜひ合わせてご覧ください!
■ニュージーランド英語とは?その特徴とアクセント・スラングはこちら↓
■ニュージーランドスラングの “Sweet as”、”No worries”、”Yeah nah” ってどんな意味?
■ニュージーランド人が口を開けば出てくる “〜 eh?” の意味と使い方とは?
■”jandals”、”togs”、”stubbies”。何のことが分かりますか?
■”bach”、”munted”、”tramping” って何のこと?
■”chilly bin”、”gumboots”、”ute”、”op shop” の意味とは?
■ニュージーランドではよく耳にする “dairy”、”Ta” の意味とは?
■あなたの耳に挑戦!Kiwiスラング、どれだけ聞き取れますか?
■イギリス英語・ニュージーランド英語でよく耳にするスラングをクイズ形式で紹介。”arvo” の意味、分かりますか?
■ニュージーランドでよく耳にするフレーズ “Good on you!” ってどんな意味?
■”How are you going?” の意味と答え方はこちら↓
■ニュージーランド英語(Kiwi English)をもっと知りたい方はこちらのコラム一覧をどうぞ。