“Good on you!” ってどんな意味?

私がニュージーランドで生活を始めて少し経った頃、周りのネイティブが “Good on you!” というフレーズをとってもよく使うことに気が付きました。

“good” も “on” も “you” も全て知っている単語なのに “Good on you!” になると、意味も使い方もサッパリ分からなかったんです。

今回はそんな、ニュージーランドとオーストラリアでよく使われる “Good on you!” ってどんな意味?というお話です。

目次

話題になったニュースから

“Good on you” の意味が分かりやすい、ニュージーランドで以前話題になったニュースを1つ紹介したいと思います。

そのニュースとは、ニュージーランドに住む、あるインド人の青年の行動を讃えるものです。

この青年は、見知らぬ少年が車にはねられて頭から出血している現場に遭遇し、路上で倒れているその少年の頭の下に敷くために自分のターバンを取って使いました。
本来なら宗教上の理由から、人前でターバンを取ることは絶対にないのですが、この時は少年の命を救うために宗教上のしきたりを破ったんですね。

この青年が取った行動がニュースで大きく取り上げられ、それを報じた各新聞社のFacebookページには、ものすごい数のコメントが寄せられました。

そして、それらのコメントは “Good on you!” のオンパレードだったんです。

“Good on you!” の意味と使い方

寄せられたコメントを見てみると、こんな事が書いてありました。

短いものを書き出してみると “Much respect”、”Awesome”、”Well done”、”Good man”、”Amazing” など、様々な言葉で彼の行動を称賛しています。そして、

  • Good on you!
  • Good on you mate!
  • Good on ya!
  • Good on him!

というコメントがたくさん寄せられていたんです。

これで “Good on you” の意味は何となく推測できるかもしれませんが、”Good on you” とは「よくやった!」「でかした!」「すごいね!」と、誰かの行動などを褒めたり称賛する時によく使われるんです。”Well done!” や “You did a great job!” みたいなニュアンスです。

今回のケースでは、この男性がした事に対してみんなが「よくやった!」と褒めているんですね。ニュージーランドやオーストラリアでは “Good on ya” と書かれることもあり、そんな感じで発音する人も多いです。

また、上のニュースに対するコメントにもあるように、相手に直接言わない場合には “Good on him/her” のように言うこともできますよ。

“Good on you” と “Good for you”

英英辞書には、こんなふうに書いてあります。

good for you (Australian English also good on you!)
used to show approval for someone’s success or good luck

Cambridge Dictionary

“Good for you” は「よくやった」というよりも、相手が言ったいい知らせに対して「よかったね」と返す感じですかね。

“Good on you” がとてもよく使われるニュージーランドとオーストラリアでは「よくやった」にも「よかったね」のどちらの意味でも使われるように思います。

“Good on you” には “Thank you” の意味も

また、ニュージーランドやオーストラリアでは、本来ちょっとした “Thank you” と言うような場面でも “Good on you!” や “Good on ya!” が登場することがあります。

なんと “Thank you” の意味もあるんです。

例えば、私がカフェで働いていてお客さんにコーヒーを出した時や、お釣りを渡しただけでも “Good on you/ya!” と言われることがありました。

最初こそ「なんでこんなことで Good on you! って言われるんだろう…?」と思いましたが、こんな場合の “Good on you” はもはや「よかったね」でも「よくやった!」でもないので、深く考えなくても大丈夫です。

“Good on you” はアメリカで使われない?

今回紹介した “Good on you” は、アメリカではほとんど使われないようです。

「アメリカでは “Good on you” なんて聞いたことがない」と言う声も聞いたことがあるので、英語圏の国だから必ず通じる、というものでもありません。

アメリカでは、頑張って何かを達成した人や成功を収めた時に「よくやった!」「よくやったね!」と声をかけるニュアンスで、“Way to go!” もよく使われます。

“Good on you!” はニュージーランドやオーストラリアでは本当によく耳にするので、これらの国で生活をしている方やこれから住む予定・旅行する予定の方は、覚えておいて絶対に損はない表現です!

“good” を使ったフレーズいろいろ

“good” を使った英語のフレーズって実は 結構たくさんあるんです。

簡単な単語だけに、意味を知らないと「?」なものが多いので、以下のコラムもぜひあわせて読んでみてくださいね。

■“for good” は「良い」とは全く関係のない意味で、とってもよく使われるフレーズです↓

■“There’s a good chance”、“a good 100 people” の “good” も「良い」という意味ではありません↓

■“You’re good to go” ってどんな意味?

■“Have a good one!” は挨拶でよく使われるフレーズです↓

■ニュージーランドやオーストラリアでよく使われるスラング・表現はこちらで紹介しています!↓

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